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(エルデンリングDLC考察)ミケラの正体~マリカの子が”デミゴッド”と呼ばれる由縁~

 どもども。今回は、マリカの子たちが、なぜ”デミゴッド”と呼ばれるのか?ミケラの正体について考察していきたいと思います。過去の考察記事と重複する部分がありますが、よろしくお願いします。



1.なぜデミゴッドと呼ばれるのか

 デミゴッドは、誰から生まれたのか。もちろん、それは、マリカ(ラダゴン)です。それぞれ、

ゴッドウィン・モーグ・モーゴッドは、マリカとゴッドフレイの子
ライカード・ラダーン・ラニは、ラダゴンとレナラの子
ミケラ・マレニアは、マリカとラダゴンの子

となります。全員、マリカ(ラダゴン)から生まれてきている訳です。

 では、マリカはどうやって子供を産んだのでしょうか?それが理解できれば、マリカの子供たちがなぜ”デミゴッド”と呼ばれるかが分かります。

そして、どうやって産んだかを知る為には、マリカがどうやって生れてきたかを知る必要があります。

これは、考察記事”黄金樹信仰~磔のマリカ~”でも言及しましたが、加筆改良しているので、マリカがどうやって産まれてきたか、もう一度見ていきましょう。

1-1.マリカの出自

  ボ二村には、蛇の抜け殻巫子の村にあった女性の木像らしきものがあります。この木像は以前の考察記事”壺と巫子の正体”から木の精霊ではないかと考察しました。しかし、ここの木像、頭部がありません。

ボ二村の蛇の抜け殻と頭のない木像


これは一体何を示しているのでしょうか。蛇についての他の情報も確認してみましょう。ゲームオープニングにおいて蛇とライカードの挿絵が出てくるので見てみましょう。

オープニングのライカードと蛇


恐らく、これは、ライカードが蛇に喰われている瞬間の絵でしょう。ライカードの体は無く、頭部しかありません。ボ二村の頭部のない木像と合わせて考えると、蛇は頭部を好んで食べるのでしょうか。

左下には孵化して空になったようなタマゴが見られます。まあ、これだけでは何とも言えないので他の情報も見てみましょう。

 他に頭部が関係するものと言えば歩く霊廟ですね。周りには頭の無い兵士たちがうろついています。そして中には、頭部のない身体が安置されています。

歩く霊廟の安置された頭部のない身体


一体歩く霊廟とは何なのでしょうか。この霊廟について啜り泣きの半島の巡礼教会にいるの霊体が言及しているのでセリフを見てみましょう。

巡礼教会の霊体

霊廟がさまよっている。魂無きデミゴッドを抱いて
おお、永遠の女王マリカよ。貴方の、醜い落とし子を抱いて

巡礼教会の霊体

霊廟が、マリカの醜い落とし子である魂無きデミゴッドを抱いてさまよっていると言っていますね。ということは、”中で安置されている頭部のない身体は、マリカの子供で魂が無いデミゴッド”であることが分かります。

”頭部のない身体”は、”魂が無いデミゴッド”であると…これは、魂が頭部に宿っていることを示唆しているのではないでしょうか?

 考察記事”黄金樹信仰~磔のマリカ~”で言及しましたが、エルデンリングの世界は、ケルト文化の要素が多く見られます。ケルト文化には、頭部に魂が宿るという考えがあり、そのこともエルデンリングの世界に反映されていると考えられます。

ケルトが死者の身体のうちで「頭部」に特別の関心寄せたのも、不滅の魂が頭部に宿っており、人頭を所有することでその人間の霊と交感できると考えたからであった。(省略)……彼らが敵の武将の首を取り、(省略)……不滅の霊魂の宿る人頭がケルト人にとって護符でもあったことが推察されよう。

ケルト/装飾的思考(ちくま学芸文庫) 著:鶴岡真弓 P.169,170

 このことから、先ほどの”頭部を好んで食べる蛇”は、”魂を喰らいたいが為に頭部を喰らった”のではないかと考えられます。

となると、ボ二村の蛇は巫子(木の精霊)の魂、ゲルミアの老蛇はライカードの魂を喰らったということです。しかし、どうして魂など喰らうのでしょうか。腹を満たすのに理由などいるか!という話ではなく、理由がありそうです。ここで、≪蛇人の遺灰≫のテキストを見てみましょう。

蛇人の遺灰

溶岩の鞭を振るう、異形の蛇人の霊体
遥か昔から、ゲルミア火山に巣食う老蛇は
デミゴッドを喰らい、蛇人どもを産み落としたという

蛇人の遺灰

”大昔から、ゲルミア火山の老蛇は、デミゴッドを喰らい、蛇人どもを産み落とした”ことが分かります。頭部を喰らう蛇と合わせて考えると、”蛇はデミゴッドの魂を喰らうことで蛇人を産み落とす”と解釈できるのではないでしょうか。

 これらのことから、ボ二村の頭部のない木像が巫子だとすると、蛇は巫子の頭を喰らって蛇人を生んだはずです。そして、その蛇人はマリカであり、”蛇”と”木の精霊”のハーフであると考えられます。



1-2.デミゴッドの産まれ方

 マリカは、蛇から生まれてきたことが分かりました。ということは、マリカにも蛇の血が入っており、子供を作るために、蛇と似たような生殖行為を行うのだと予測できます。火山館のボスである”冒涜の君主、ライカード”のセリフを見てみましょう。

冒涜の君主、ライカード

よいではないか
お主…
我、蛇の王の家族となり
共に神を喰らおうぞ!

冒涜の君主、ライカード

”蛇の王である自分と家族となって欲しい”と褪せ人に愛の告白をしています。褪せ人に一目惚れしたようです…    いえ、そうではありません。ここでの”家族となる”とは、褪せ人の頭部を喰らうことによって褪せ人を蛇として生み、自分の子供として家族になれと言っているのです。”共に神を喰らおう”と言ってることから、褪せ人にも蛇になって神を食べてね!と言っている訳です。

 という訳で、蛇の血を引いているマリカも、同様に、相手を喰らうことで子供を産んでいたと考えられます。マリカも、神の頭を喰らい子供を生み、”半分”神であり”半分”蛇である、デミゴッド(半神)を産んで家族を作った訳です。そして、蛇なので当然タマゴを産みます。で、そのタマゴは、レナラが抱いている”琥珀のタマゴ”だと考えられます。

大事に抱きかかえられた琥珀のタマゴ


琥珀のタマゴについて、≪産まれなき者の大ルーン≫のテキストで見てみましょう。

産まれなき者の大ルーン

満月の女王、レナラの抱く琥珀のタマゴ
産まれなかったデミゴッドの大ルーン

生れなき者の大ルーン

”琥珀のタマゴ”とは、マリカが神を喰らい産んだ、デミゴッドになるはずであったタマゴであることが分かります。

 しかし、まだ分からないことがあります。マリカ(ラダゴン)の伴侶(ゴッドフレイ・レナラ)の役割です。何か役割があったのでしょうか?

考察記事”黄金樹信仰~磔のマリカ~”で言及したアイルランド神話における”王権”の概念では、神と王が婚姻を交わし大地に豊饒が訪れるとなっています。そして、その豊饒自体を子だとする考えがあります。それが…何か関係するかもしませんが…

ちょっとその辺りは分からないのですが、レナラが抱いている琥珀のタマゴのように孵化しない例もあり、タマゴが孵化するのにも何らかの条件が必要だと思われます。



2.ミケラの正体

 では、実際にデミゴッドの一人であるミケラが、どういった神をマリカが喰らって産まれてきた存在か見ていきましょう。先に結論から言ってしまうと、ファルム・アズラに存在した神だったと考えられます。

2-1.エルデンリング意匠との類似点

 さて、なぜミケラがファルム・アズラの神を喰らって産まれてきた存在だと考えるのか、説明していきましょう。ファルム・アズラの”黒き剣のマリケス”と戦った部屋のエルデンリングの意匠を見てみましょう。

ファルム・アズラで見られるエルデンリングの意匠


この意匠、ミケラに関する特徴が見られます。まず、ミケラ本人の髪です。DLCラスボスの第二形態”ミケラの王、ラダーン”戦のミケラの3Dモデルを見てみましょう。

引用元:"Adult" Miquella


そしてこれを先ほどのファルム・アズラの意匠と重ねてみます。



”ミケラの大きく広がった髪”
エルデンリングの意匠の形が一致するのが分かります。また、中心に一本の螺旋のような棒がありますが、それもミケラの三つ編みの位置と一致します。

この、中心に螺旋を描く紋様はミケラの祈祷を使った際にも確認できます。

ミケラの祈祷の紋章


そして、ミリセントのイベントで入手できる、≪ミケラの針≫も見てみましょう。

ミケラの針

ただし、この針は未だ未完成であり
ファルム・アズラにあるという
時の狭間、嵐の中心でしか使用できない

ミケラの針

この針も、螺旋の形をしており、エルデンリングの意匠の中心の紋様と似ています。また、この針は、ファルム・アズラにある時の狭間、嵐の中心でしか使用できません。これはなぜでしょうか?竜王プラキドサクスがドロップする≪竜王の追憶≫のテキストを見てみましょう。

竜王の追憶

時の狭間、嵐の中心に座す竜王は
黄金樹の前史、エルデの王であったという
だが神は去り、王は帰還を待ち続けていた

竜王の追憶

竜王プラキドサクスは、ファルム・アズラにおいてエルデの王であったことが分かります。そして、竜王は、この時の狭間である嵐の中心で、神の帰還を待ち続けていますミケラがファルム・アズラにおいて神であったなら、伴侶であった王は、竜王プラキドサクスであったと考えられます。すなわち、伴侶である竜王が座す時の狭間でこそ、神であったミケラの力が発揮されると言えます。


時の狭間で本領を発揮する≪ミケラの針≫



2-2.古竜戦役

 また、これらのことから、王都ローデイルと古竜との争い、古竜戦役が起きた理由についても説明がつきます。

剣碑に記録された古竜戦役


祈祷≪雷撃≫のテキストを見てみましょう。

雷撃

さざれ石のウロコを持つ古竜は
雷を武器とする、竜たちの祖先であり
かつて、王都ローデイルと戦ったという

雷撃

”古竜は、かつて王都ローデイルと戦った”ことが分かります。両者の衝突はなぜ起きたのでしょうか?それは、古竜は、神の帰還を待つ竜王プラキドサクスのために、神の奪還を試み、王都ローデイルに攻め入ったと考えられます。そして、その奪還しようとした神とはミケラのことだったと言えるでしょう。

マリカに喰われ、デミゴッドとして生まれ変ったとしても、魂は不変であり、ファルム・アズラの神であることに変わりないということなのかもしれません。

壮絶な戦いだったのでしょう(たぶん)



2-3.3匹の狼と少女の像

 また、今までの考察から、ファルム・アズラのエルデンリングの意匠下の、3匹の狼と一緒にいる少女の像は、マリカに喰われ生まれ変わる前のミケラだと推測できます。

ファルム・アズラにある、3匹の狼と少女の像


このことは、ゲーム序盤、ラニから褪せ人に≪霊喚びの鈴≫≪はぐれ狼の遺灰≫が贈られることからも、導くことができます。

魔女ラニ

お前に預かりものがあってな
トレントの古い主が、私に託したものだ

魔女ラニ

ラニは、”トレントの古い主から褪せ人に預かりものがある”と言っています。トレントの呼び出すことのできる≪霊馬の指笛≫のテキスト見てみましょう。

霊馬の指笛

柔らかな金の指輪

霊馬の指笛

”柔らかな金”の指輪と書かれています。金は、純度によって硬さが違い、純度が高いほど、金は柔らかくなります。

ミケラの針の材質は、≪ミケラの針≫のテキストから、”無垢金”だと分かります。無垢とは”混じり気のない”ことを意味し、無垢金は金の中で最も純度が高く柔らかい状態であることが分かります。そして、柔らかな金の指輪である≪霊馬の指笛≫も”無垢金”であると言えます。

すなわち、≪ミケラの針≫と≪霊馬の指笛≫は、どちらも材質は”無垢金”であり、ミケラが関係していると考えられ、トレントの古い主はミケラである可能性が高いと言えるでしょう。

そして、ミケラが、3匹の狼である≪はぐれ狼の遺灰≫を褪せ人に贈ったことを考えると、ファルム・アズラの狼に囲まれた少女はミケラだと考えられます。



2-4.ファルム・アズラの太陽

 ファルム・アズラでは、太陽の動きはありません。朝昼晩、いつ見ても東の一定の高さに光源があります

いつも東に太陽らしき光源が存在


これが何を意味するかというと、ミケラは、太陽の神だった可能性が考えられます。太陽を司る神であるミケラがいなくなってしまったことで、太陽が止まり、時も止まってしまったと考えると辻褄が合います………と、言いたいところなんですが、私は別の案を推します!



3.ミケラのモデル

 ミケラがどういった神だったか、もう少し深堀します。ミケラとゴッドウィンの関係を示す、≪黄金の墓標≫のテキストを見てみましょう。

黄金の墓標

デミゴッド最初の死者たる
黄金のゴッドウィンを弔う墓標剣

少年の静かな祈りが込められている
兄様、兄様、正しく死んでくださいな

黄金の墓標

”少年が、ゴッドウィンに対して、「兄様、正しく死んでくださいな」と祈っていた”ことが分かります。≪トリーナの剣≫のテキストから、この少年は、恐らく、ミケラのことを指していると考えられ、ミケラがゴッドウィンのことを”兄様”と呼んでいたことが分かります。

どちらも、母マリカから生まれたので、異父兄弟であるゴッドウィンのことを兄様と呼ぶことについて、特段おかしなことはないと思います。しかし、この”兄様”もっと深い意味があるのではないかと睨んでいます。

”兄様”という呼び方は、マリカに喰われ生まれ変わる前から、ゴッドウィンとミケラは兄弟の神だったことを示唆しているのではないかと思っています。そう判断する理由は、このミケラに似ている兄弟神が実際の神話に存在し、それが元ネタとなっているのではと考えているからです。

その兄弟神とは、古代メソポタミアの神である”イシュタル(別名イナンナ)”と”ウトゥ(別名シャマシュ)”です。詳しくこれらの神を見ていきましょう。

バーニーの浮彫(イシュタルだとする説もあるが議論の余地ありらしい)

イシュタル(イナンナ)は、愛、戦争、豊穣を司る古代メソポタミアの女神である。このほかに彼女は官能、生殖、神の法、政治権力も司るものとされた。(省略)…彼女の主たる称号は「天の女王」である。

Wikipedia : イシュタル

イシュタルは”天の女王”の称号を持っています。ファルム・アズラ(Farum azula)は、恐らく、”「遠く」を表す英語のFar”+"「場所」を表すラテン語の接尾語-um"と「青」を表すスペイン語の azul を組み合わせたもので、日本語に訳すならば、”遠い彼方天空の領域”になると考えられます。

ファルム・アズラは、”天の女王”と呼ばれる神の所在地に適していると考えられます。


「起源と発展」の項で触れているとおり、イシュタルは多くの神性を宿す女神である。そういった多岐に渡る神格が、奔放でありながら抜け目なく、慈悲深くありながら冷酷という、苛烈で複雑な人格を形成した[106]。優美な振る舞いで男性を魅了することもあれば、思いのままに激情するなど個人としての性格もまた雑多だが、基本的には欲情に忠実な逸楽の女神のようである。

Wikipedia : イシュタル

イシュタルは、”多くの神性を宿し、奔放でありながら抜け目なく、慈悲深くありながら冷酷という、苛烈で複雑な人格を形成した”とあります。

ミケラは、マレニアとラダーンを戦わせ、自ら聖樹となりました。また、モーグに自分を捕らえさせることによって影の地に赴き、神となることを成し遂げました。

その様は、”奔放でありながら抜け目ないという表現”が適するように感じます。

また、”しろがね人などの報われない人々への慈悲””魅了により人々を自分の目的のための駒として利用する行動”は、”慈悲深くありながら冷酷”という表現にも当て嵌まります。また、”魅了の力”も言わずもがな。

性格的な一致が多く見られると思います。


アッカド語では古くはエシュタル、後にイシュタルと呼ばれるようになった。この語は元来は金星を意味し、明けの明星としては男神、宵の明星としては女神であったが、最終的に1つの女神として習合された

Wikipedia : イシュタル

イシュタルは、男神(明けの明星)と女神(宵の明星)として2つの側面を持っています。

金星には、”明けの明星””宵の明星”と呼ばれる見え方があります。太陽が昇る前(明け方)に東の空に明るく輝く金星を”明けの明星”太陽が沈んだ後(日没後)に西の空に明るく輝く金星を”宵の明星”と言います。

引用:天文学辞典


このことは、イシュタルから生まれたミケラには、ミケラトリーナの2つの側面があることと繋がっていると見られます。そして、宵の明星という名から、トリーナには宵眼の女王としての側面を併せ持っていると考えられます(この辺りはまた機会があれば記事にします)。≪神肌の使徒ローブ≫にはこう書かれています。

神肌の使徒ローブ

神狩りの黒炎を操る使徒たちは
かつて、運命の死に仕えていたという
しかし、黒き剣のマリケスに敗れ
それを封印されてしまった

神肌の使徒ローブ

神肌の使徒たちは、運命の死である”宵眼の女王”に仕えていたことが分かります。そして、"宵眼の女王たちは、黒き剣のマリケスに敗れ、運命の死を封印された"と書かれています。

このことは、マリカが黄金樹の始まりにおいて、狭間の地を支配していた神(現在のミケラ)の片方の人格である”宵眼の女王”と”黒き剣のマリケス”が戦い、宵眼の女王が敗れたことを示しているのだと考えられます。


微睡の枝

微睡の中でこそ、自覚できる意志があり
心の奥から、浮かび上がる思いがある

微睡の枝

そして、マリカによって喰われ、ミケラとして生まれ変わっても、内なるもう一つの人格である宵眼の女王が、聖女トリーナが微睡むとき、発露するのだと思います。


また、ファルム・アズラでは東の方角で太陽が停止していると言いましたが、”東”という位置で、”明けの明星”である金星を示している可能性もあります。


イナンナ(イシュタル)の双子の兄弟は、太陽と正義の神ウトゥ(アッカド語でシャマシュとして知られる)である

Wikipedia : イシュタル

そして、イシュタルには、双子の兄弟である、太陽と正義の神ウトゥがいます。このウトゥをマリカが喰らって、黄金のゴッドウィンが生まれたのではないかと考えています。

ですので、ファルム・アズラには、竜王と婚姻を果たした金星の神(ミケラ)と太陽の神(ゴッドウィン)が存在したのではないかと考えることができます。この2人だけだったのか、まだ他の神もいたのかは分かりませんが。


4.エルデンリングの始まり

 更に言えば、狭間の地におけるエルデンリングの律による支配は、星の神々が降り注ぐことによって始まったのではないかと考えることができます。つまり、ミケラもゴッドウィンも元々、宇宙から飛来してきた神だということです。

エルデの流星


エルデの流星には、”黄金の流星”と”一匹の獣”が狭間にやってきたと書かれています。一匹の獣とは”エルデの獣”であり、エルデンリングです。

そしてデビュートレーラーでは、エルデンリングについてこう語られています。

デビュートレーラー


”流れる星をすら律し”
とあります。これが何を意味するかというと、”金星の神や太陽の神すらも律する”と捉えることができます。そして、この神々は、一匹の獣と共にやってきた”黄金の流星”のことではないでしょうか。

また、≪割れ石のタリスマン≫のテキストにはこう書かれています。

割れ石のタリスマン

これが割れたとき、街も地に沈んだ
一説には、月が落ちてきたのだという

割れ石のタリスマン


”月が落ちてきた”
ことが仄めかされています。これは、月の神が狭間の地に降ってきたことを表している可能性があります。月の落下をきっかけに、月の神がカーリア王家として誕生したと考えられるのではないでしょうか。

そして、星(星辰)の神々は、全部で13体いたのではと考えています。それは、ファルム・アズラの宝箱の意匠と、エンシスの城砦にある”双月の騎士、レラーナ”と戦った部屋の意匠から推測できます。

”エンシス城砦の意匠”と”ファルム・アズラの宝箱の意匠”


どちらも、13個の丸が見られます。これは、宇宙から訪れた星の神々の人数を表していると言えます。しかし、古代バビロニアの神話では、12の天体神しかいません。なので、そこに最初の流星である”指の母、メーテール”の存在が入ってくる可能性があると思いますが…ん~


まあ、最後の方はザッと考察してきましたが、まとめると、大いなる意志によるエルデンリングの襲来は、宇宙の星の神々と獣の王、二本指による新しい秩序(統治)の始まりだったと言えるのではないでしょうか。そしてその星の神々による秩序を破壊したのが、マリカだったというストーリーなのかもしれません。

という訳で、考察は以上です。最後の方は勢いで書いちゃった感じですが、まだ調べたら色々と分かってきそうな感じですね(全然終わらん)。



4.おわり

 読んでいただきありがとうございます。記事のサムネイルが全部金色になっちゃう問題に頭を悩ませています。サムネと記事名で中身の予想がついちゃうのも嫌ですし…難しいです。
 考察記事は、年内にあと2本ぐらい書けたらな~と思っています。


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