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読書記録【ガラスの50代】

【ガラスの50代】酒井順子


何がきっかけで読もうと思ったのかは忘れてしまいましたが

題名にある『50代』

まさに自分の事だ!と思い読んでみました。

酒井順子さんの著書を読むのは

『負け犬の遠吠え』を十数年前に読んで以来、たぶん二回目。

作者は私より年上の方なので

時代背景は、やや共感しづらいところもありましたが

50代になって初めて分かる事など、大いに共感しました。

特に印象に残った所が二つ

一つ目
『懐かしむというレジャー』
(本文より引用)

若かりし頃は、年配の人が昔の曲を聴くことが理解出来ませんでした。

なぜ今流行っている曲を聴かないのか?

時代についていけないダサいおじさん、おばさん

だと思っていました。

しかし昔の曲を聴くことは

『懐かしむレジャー』なのです。

ものすごく納得しました。

人のことをダサいと言っていた私も今や

昔の曲を聴くのだから

若者から見たら、ダサいオバさんになってしまいました。

しかしなんと思われようと『レジャー』なので楽しいのです。

昔、好きでよく聴いていた
斉藤由貴さんや中森明菜さん

の曲などを、YouTubeなどで検索したり

レンタル屋さんのCDコーナーが縮小されてしまったので

(いまだにCDで聴きたい昭和生まれ)

メルカリで中古CDを探す日々です。

二つ目
『自分がえり』
(本文より引用)

50代になると、例えば結婚して子供がいる人なら

子育ても終盤に差し掛かる時期。

家族のために使っていた時間を、自分の為に使う事ができる。

そして、「〇〇の妻」という役割でもなく

「〇〇のお母さん」という役割でもなく

本来の自分に戻っていく時期なのだそうです。

こちらも子供たちに手がかからなくなっていくので納得。

しかし現実は、100%自分の為だけに生きるというのは

難しいので、(妻という役割は引退できるのかが不明)

自分の事を優先する割合が少し増加する

といった感じでしょうか?

全体的に面白く、読みやすかったです。

50代の方や、まだその年代には達していないけど

50代ってどんなん?

と気になる方におすすめです。

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