空松蓮司(小説家・出版実績3件)

はじめまして。空松蓮司と申します。 ライトノベル作家です。これまでに三作品の書籍を出しています。 創作意欲の塊です。書籍化目指して努力してまいります。コミカライズ原作・アニメ脚本・ライトノベルの執筆等々、依頼があればご連絡ください。

空松蓮司(小説家・出版実績3件)

はじめまして。空松蓮司と申します。 ライトノベル作家です。これまでに三作品の書籍を出しています。 創作意欲の塊です。書籍化目指して努力してまいります。コミカライズ原作・アニメ脚本・ライトノベルの執筆等々、依頼があればご連絡ください。

最近の記事

オラオラ系侯爵にパートナー解消されたのでやれやれ系騎士に乗り換えます。え? やっぱりパートナーになってほしい? お断りですわ(3/3)

 ――決闘の日。  ヘルメス錬金騎士学園では正式に決闘を認められている。しかしきちんと教師が1人立会人となり、勝負を見届ける決まりだ。  学園が所有する訓練場の土俵にて、ロアンとヴィンセントは向かい合う。両者の背後にはそれぞれの錬金術師、クレアとエヴァリーが立っている。他にもギャラリーが30人ほどいる。  騎士2人が持つは刃の部分が平らになっている剣。決闘剣と呼ばれる、切れ味を排除された剣だ。刃物というより、鈍器と言った方が正しい。  当然、2人の剣を作ったのは2人の

    • オラオラ系侯爵にパートナー解消されたのでやれやれ系騎士に乗り換えます。え? やっぱりパートナーになってほしい? お断りですわ(2/3)

      「もぉ~! 私はただ錬金術を極めたいだけなのに!!」  中央塔二階の廊下を級友と歩きながらクレアは愚痴を零す。 「錬金術を極めたいならそのロアンって人の提案に乗ればいいじゃない。試験を全部任せられるなら、アンタは自分の研究に集中できるでしょ」  級友のエマは冷たく切り返す。  エマは青い髪のクールな女子だ。クレアの錬金術仲間である。 「ペアのランクが上がらないと行動範囲を制限されるし、使える施設も限られる。全任せするわけにはいかないでしょ! それに錬金術を使うフリをす

      • オラオラ系侯爵にパートナー解消されたのでやれやれ系騎士に乗り換えます。え? やっぱりパートナーになってほしい? お断りですわ(1/3)

        ■あらすじ■ ヘルメス錬金騎士学園。この学園では必ず騎士と錬金術師でペアとなり活動しなければならない。 錬金術師であるクレアは一等貴族のヴィンセントのパートナーだった。だが勝手な言いがかりからクレアはパートナー契約を解消されてしまう。 1人となったクレアは同じく1人で活動していた騎士であるロアンと新たにパートナー契約を結ぶことになる。ロアンは平民であり、口癖は「やれやれ」のやれやれ系騎士。ぶっきらぼうで愛想はない。ただしその実力はヴィンセントより遥かに上だった。 これは

        • スカイ・ダスト ~日本沈没から10年後の世界~ 第三話

           非武装のビルドは一般に流通されている。  ビルドを使ったタクシー業者や宅配便もあるし、撮影にも使われることがある。空中都市ジャパンにおいては自動車と同じ感覚でビルドが使われている。日本が海へと沈んだことで世界が空へと関心を向け始めたのだ。たとえ大地が滅んでも、逃げることができる空に……。  鳩原は今後ビルドが必須になる世の中が来るかもと思い、念のため免許を取っておいた。  まさかこんな形で役に立つとは思いもよらなかった。  鳩原は頭の中で教習本を捲り、手順通りにスイッチ

          スカイ・ダスト ~日本沈没から10年後の世界~ 第二話

          「俺に戦闘機を乗り回せって言うのか?」 「あれだけのドラテクを持ってるんだ。タクシー運転手なんかで腐らせるのはもったいない」 「その発言は職業差別にとられかねないぞ」  足元で、蟻が呑気に餌を運んでいる。  鳩原は蟻を羨ましそうに見る。 「まったく……冗談じゃない。殺し合いなんかごめんだね。俺は平穏な日常ってやつが好きなんだ。それに車を乗りこなせたからって、戦闘機も乗りこなせるとは限らないだろ」  鳩原はそう言って場を離れようとするが、 「故郷に帰りたくはないか? ジ

          スカイ・ダスト ~日本沈没から10年後の世界~ 第二話

          【超本格派小説】スカイ・ダスト ~日本沈没から10年後の世界~

          ■あらすじ■ 日本沈没から10年後。 日本人の総人口は148万人まで減り、日本人は絶滅危惧種と揶揄されるようになった。 この物語の主人公は148万人分の1人の日本人、鳩原修二。 彼は只のタクシー運転手だったが、その運転技術を見込まれ“スカイ・ダスト”と呼ばれる空戦特化部隊に誘われる。 “スカイ・ダスト”は日本沈没は自然的要因で起きたものではなく、人為的に起こされたものとして調査しており、そのことを知った鳩原は日本沈没の真相を調べるため“スカイ・ダスト”への入隊を受け入れる。

          【超本格派小説】スカイ・ダスト ~日本沈没から10年後の世界~

          怠デレ彼女は今日も「めんどくさい」 (3/3)

          ■彼女は今日も「めんどくさい」■  那楽恵はそれなりにモテる。  高校一年の間だけでも四人には告白されていた。見た目は悪くないし、他とキャラ被りすることもない。唯一無二の魅力があるっちゃある。男子が相手でも女子が相手でも特に緊張することなく話すしな。とげとげしい部分がなくもないが、人格に嫌味がないのだ。 「ねぇねぇ、那楽さんって、彼氏とかいるのかな?」  俺の数少ない友人、二戸翔平が体育の時間、サッカーボールをパスしながら聞いてきた。 「いないんじゃないか」  俺は

          怠デレ彼女は今日も「めんどくさい」 (3/3)

          怠デレ彼女は今日も「めんどくさい」 (2/3)

          ■過去回想なんて「めんどくさい」■  俺が那楽恵と出会ったのは入学式の日のことだ。  学校の最寄り駅に着いた途端、急に雨が降ってきた。朝の天気予報をしっかり見ていた俺は当然傘を装備していたのだが、 「はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~あ」  どうやら隣の女子は傘を忘れたらしい。それはもう深いため息をついていた。  駅の出口から雨空を見上げる彼女のめんどくさそうな顔といったら凄かった。  茶色の長髪、八の字の眉、眠たげな瞳。袖で手の半分を隠した女子生徒。なんとなく

          怠デレ彼女は今日も「めんどくさい」 (2/3)

          怠デレ彼女は今日も「めんどくさい」 (1/3)

          ■あらすじ■ 「めんどくさい」が口癖の女子高校生那楽恵。 「コツコツ生きる」がモットーの男子高校生古津晋也。 正反対の2人が繰り広げるゆる~と、だら~とした日常……ダラダラ系女子高校生とコツコツ系男子高校生のストレス0、気合0の脱力系ラブコメディー、ぜひご覧あれ。 ■本編■ ■『那楽恵は今日も「めんどくさい」』■  まずは俺の隣人、隣の席で頬杖をつき、女子なのに人目を憚らず欠伸をしている那楽恵について軽く解説しようと思う。  身長は150cmぐらいだったか。髪形は今は

          怠デレ彼女は今日も「めんどくさい」 (1/3)

          王子様、文通の相手はお嬢様ではなく私です。 ~わがまま姫様に病弱王子の手紙の相手を任された騎士の話~

          「ねぇ、この手紙の返事さぁ……アンタ書いといてよ」  子爵令嬢であるアメリー様はそう言って、私に一通の手紙を投げつけた。 「これは……第4王子、フレン様の手紙ですね」 「そう。どうせ病気で長くないって言われているらしいしさ、いちいち相手するのも馬鹿だと思わない?」  一応、目の前のアメリー様はフレン様の婚約者である。  ただアメリー様はフレン様に対して恋愛感情どころか、敬意すらないらしい。 「そういえばあなた平民の出だったわね。もしかして文字も書けない?」  馬鹿

          王子様、文通の相手はお嬢様ではなく私です。 ~わがまま姫様に病弱王子の手紙の相手を任された騎士の話~

          はじめまして

          ライトノベル作家の空松蓮司です! 基本的に小説を載せていくつもりです。面白いと感じたら何かしらのリアクションを頂けると嬉しいです。 目標はアニメ脚本、ドラマ脚本、コミカライズ脚本、小説の書籍化等々どれか1つでも叶えば最高です。 まだnoteの仕様を全然理解できていないので、とりあえず手探りでやっていきます。最初は読みにくいかもしれませんが、徐々に改善していきます。 何卒、よろしくお願いします。