ロッテリア🍔
株式会社ロッテリア(英: LOTTERIA Co., Ltd.)は、ハンバーガーを中心とするファストフードチェーン店を運営する企業。株式会社ゼンショーホールディングスの子会社。
タイアップ
アニメ作品とのタイアップ
1985年に『ルパン三世 PARTIII』とコラボして以降はハイティーン以上向けのアニメ作品へのタイアップを多く行っている。以前から行われていた『デジタルモンスター』・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』以外にも、『劇場版 マクロスF』・『映画 けいおん!』・『魔法少女まどか☆マギカ』・『僕は友達が少ない』『けものフレンズ』などとのタイアップが行われていた。2000年頃はポケモンはロッテリアとタイアップしていた(マクドナルドが『ポケットモンスター』・『妖怪ウォッチ』などといったどちらかというと子供向け作品へのタイアップをしている)。
プロボクシングとのタイアップ
プロボクサーへのスポンサー活動をしており、トランクスにロゴを入れている。また、プロボクシングの大会を協賛している。
初めて支援した選手は内藤大助で、トランクスのほかにリングサイドにも広告ロゴを掲げ内藤の世界タイトルマッチ前後にはタイアップキャンペーンを実施していた。
2011年の内藤の引退後は同じマネジメント事務所と契約する井岡一翔がキャンペーンを引き継いだ。
一方で八重樫東のスポンサーでもあり、井岡対八重樫の統一戦では「絶品バトルキャンペーン」と銘打ち、両者がそれぞれ薦める商品として翌日より井岡が勝利すると絶品エビバーガー、八重樫が勝利すると絶品チーズバーガー、1個購入に付き無料券を配布するキャンペーンを実施し、井岡が勝利したためエビバーガーが対象になった。
また白井・具志堅スポーツジムのスポンサーでもあり、同ジムの具志堅用高会長が監修する「ちょっちゅね〜バーガー」「ちょっちゅね〜シェーキ」を限定メニューとして販売した。
上記以外にも 佐藤洋太(引退)、井上尚弥、高野人母美(協栄ボクシングジム移籍後)にもスポンサーとして名を連ねている。
創業
1972年、ロッテグループのファストフード事業としてロッテリアを創業。当時はロッテのアイスを食べてもらうためのアイスクリーム店として企画された。1972年7月に埼玉県浦和市のロッテ浦和工場内にパイロットショップを開店させた後、1972年9月29日に1号店を東京都中央区日本橋の高島屋日本橋店北別館1階(2014年3月28日に閉店)と東京都台東区上野の松坂屋上野店で開店。
創業当初のメニュー構成は、イタリアンホット以外は、マクドナルドなど同業他社のハンバーガー・チーズバーガー類と大差なかった。その後、1977年のエビハンバーガー、1984年のリブサンド発売[2]などを経て、1980年代後半からはさらに新商品開発に力を入れ、他社チェーンとの差別化を進めていった。
しかし1990年代以降は経営方針が定まらず、低価格路線の失敗や新メニューの極度の不振もあって経営が迷走し、業績は徐々に悪化していった。
この間、2001年3月には日本たばこ産業の子会社で同月に事業撤退したバーガーキングジャパンの店舗を譲り受け、ロッテリアに転換している。
リヴァンプによる経営再建
→「バーガーキング_(日本) § ロッテ・韓国ロッテリア運営期(2007年-2019年)」も参照
2005年11月末日、元ユニクロ幹部2人が設立した企業再生会社リヴァンプと資本提携し、経営再建に乗り出す[4]。リヴァンプから33.4%(推定)の出資と役員を受け入れる方向で調整に入った。ロッテリアの株式は当時ロッテ本体とグループ企業が100%保有していた。リヴァンプを引受先とする第三者割当増資を実施。リヴァンプの持ち株比率は重要事項の拒否権を持てる33.4%以上となる見通しとなっている。
2006年1月、リヴァンプ代表取締役玉塚元一が会長兼最高経営責任者(CEO)に就任した。 篠崎真吾(元マイクロソフト社、現公認会計士)が代表取締役社長に就任した。
2006年には従業員に対して「お年玉」と称して無料券を配ったほか、グループ会社であるロッテのアイス「クーリッシュ」を配布するなどしている。また、「スタンダード50」と呼ばれる従業員向けの重点項目をカラー印刷した冊子を配布するなど、品質面などでの向上をめざしている。そして、「Straight Burger LOTTERIA」を新スローガンに掲げ、ロゴマークも一新した。メイトの制服を従来の赤を基調としたものから、茶・白を基調としたものに随時変更したがその後、新生ロッテリアに統一するため再び黒のパンツ・Tシャツおよび赤・黒のベスト・帽子など新しい制服に変更している。
2006年11月にはリヴァンプと共同で『バーガーキング・ジャパン』を設立し、2007年6月に1号店がオープンした[5]。以前のロッテリアは「顧客よりもライバルのマクドナルドを意識していたため、戦略に一貫性がなく迷走し、利益率も低かった」状態から[6]、「顧客の声を聞く」状態への変更を図り、業績を回復している。
2010年4月リヴァンプが経営から離脱し、ロッテホールディングスの佃孝之社長が社長に就任する。2010年度は13億円の黒字。この数字は、利益率も改善してきたこと、給与体系の変更や経費削減が主な理由だと考えられる。給与体系については家族手当、住宅手当、退職金制度の廃止。店長職の給与体系は、「基本給+店長手当(役職手当)+残業代」が基本の構成だが、現在は、「基本給+店長手当(役職手当)に残業代30時間分が含まれている形になっている。つまり残業代は30時間以上の残業をしないと支払われないと言う、実質賃金の値下げになっている[要出典]。2014年度までの売上高は年々緩やかに減少している。
ゼンショーへ売却
2023年4月1日付けでロッテリアの全株式をゼンショーに売却することを同年2月16日に発表した。ゼンショーHDはかつて「ウェンディーズ」をダイエーからの事業譲渡の上で運営したが撤退しており[注 2]、それ以来のハンバーガーチェーン店への参入となる[8]。譲渡後もロッテリアの店名は当面残す意向(広義のライセンス契約と同義)としている。
ゼッテリアのオープン
ゼッテリア田町芝浦店。同店は森永LOVE→バーガーキング→ロッテリア→ゼッテリアと変遷している。
2023年9月20日、ロッテリアブランドの新業態として「ゼッテリア」がオープンした[10]。メイン商品である「絶品バーガー」と、気軽に楽しめるお店という意味を込めた「カフェテリア」を組み合わせたブランドとしている。1号店は、臨時休業していたロッテリアワンランクアップ店舗の田町芝浦店をリニューアルする形で開店した。メニューはロッテリアと大きく異なっており、絶品バーガー系統が横長の形状である、えびバーガーがキャベツではなくレタスであるなど、同名のハンバーガーでも内容が変更されている。また、コーヒーもすき家やはま寿司などのゼンショーが運営している飲食店で提供されているフェアトレードコーヒーが使用されている。
2024年10月現在、11店舗存在。