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センチネルリンパ節生検の意味

私が治療している病院では
針生検→CT→MRIで「転移はなさそう」と診断された人も
脇の下からセンチネルリンパ節というものを
手術中に切除してきて生検を行い
本当に転移がないか調べます。

  • センチネル=見張り役

  • センチネルリンパ節=乳がんが1番最初に転移するリンパ節

センチネルリンパ節はどこにあるの?

体の中の流れは複雑で
距離的に一番近いリンパ節へ一番最初に転移するとは限らない。

(A)一番距離の近い リンパ節
(B)センチネルリンパ節

そこで、一番最初に流れ着く(=転移する)リンパ節を探すところから始まります。

▼ラジオアイソトープ法

手術が午前の場合は前日、午後の場合は当日の朝。
胸に針を刺して、微量の放射線物質を入れる

▼色素法

手術中に、ラジオアイソトープ法同様、針を刺して色素を入れる

入れた物質がマーカーとなり
センチネルリンパ節が判明する

色素法は安価で負担も少ないが、ラジオアイソトープ法よりも精度が落ちる
私が手術した病院では一番確度の高い「2法ともやる」が基本でした。

事前に先生からラジオアイソトープ法の注射は「痛いです」と言われ
最後の最後にこんなトラップが!と落ち込みましたが

結論から言うと、注射針は採血レベルの細いやつ
この場合の「痛み」とは、インフルエンザ予防注射のような「後から沁みる」タイプでした。

結果は術後目を覚まして判明する

  • 転移なしの場合:そのまま脇の下が縫われてくる

  • 転移ありの場合:手術中に広範囲のリンパ節切除を追加し、脇の下にチューブ(ドレーン)が刺さって戻ってくる


私の脇は塞がって戻ってきました。

脇の下をえぐって縫われると
しばらく生活は不便になりますが
念には念を入れて、転移の有無を調べてくれて
ありがとうって気持ちでした。


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