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quirk of Fate は20年目を迎えました

”不思議な運命の巡り合わせ” という意味を持つハンドメイドジュエリーの quirk of Fate (クァーク オブ フェイト)を立ち上げて、今月で20年が経ちました。

作っているものは、主に彫金ジュエリーを柱とし、ベビースプーン、かんざし、帯留、ベルトバックル、飾りパーツなど色々あります。

基本的には金、プラチナ、銀、真鍮などの金属素材で、ご要望に応じて、私にできることがあればなんでも取り組みたいと思っていて、それは20年前からずっと変わらない気持ちです。

しかし、この20年の間には様々な気持ちの変化もありました。

ピスポークシューズの飾りパーツ

特に一番大きかったのは、子育てが一段落して「これからもっと頑張るぞ!」と張り切った時でした。

“自分とは何か”という問いにぶち当たり、どうしたって動けなくてグルグルと長い間彷徨うことになってしまいました。

しかし、ここ数年は徐々に、心の中で様々な気づきや発見があり、頑なだった囚われや拘りからだいぶ解放されてきたことを実感じています。

直ぐに答えが見つからないことでも、焦らずに一度そのままに置いておくことができるようになったし、試みたことが結果に結びつかなくてもガッカリすることも減り、人と比べて自分を蔑むことも随分しなくなりました。

そうして淡々と過ごしていると、考えてもみなかった事どうしが結びついて、意外な繋がりに気づけたり、思いがけずパーっと視界が開け、紐解けるような瞬間が訪れたりしています。

いつかの私。自宅ベランダにて

決して“自分とは何か”という問いの答えに辿り着いたわけではないし、永遠に分かりっこないのかもしれませんが、手を動かしながら考え続けていこう、という気持ちに変化してきました。

少しずつですが、以前よりずっと心がほくほくと柔らかくなってきて、きっとモノづくりにも良い影響があるだろうなぁと感じています。

始めた当初は、ジュエリーに携わることになるとは想像もしていませんでしたし、こんなに長く続けることができるとも思っていませんでした。

私の場合は、まるで細い細い糸を紡ぐような、なんとも頼りない活動ではありますが、それでも20年間途切れなかったのには何かご縁があるのかもな、と改めて感じています。

qFの桐箱ラッピング

人生には、自分が意図せずとも様々な偶然性によって導かれ、不思議と引き寄せられる出会いや縁のような巡り合わせがあるものですね。

その巡り合わせを大切にして、少しずつ育むプロセスを楽しむことができたら、どんなに素晴らしいでしょうか。

今は亡き義理のお母様の婚約指輪を片耳ピアスへ

そうした想いを込めて、20年前に名付け、ものづくりをスタートしたわけですが、振り返ってみると、偶然出逢えたこのジュエリーメイキングに、私は救いのようなものを求めていたと改めて思います。

最近は、お手持ちジュエリーのリメイクのご依頼があり、出来上がりに喜んで頂けて嬉しい気持ちになりました。

引き続き、手を動かしながら成長していきたいです!

quirk of Fate (クァーク オブ フェイト)
“不思議な運命の巡り合わせ” の意味

Home page : https:/quirkoffate.studio.site/
Web Shop : https://quirkoffate.theshop.jp/
Instagram : @quirk_of_fate

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