遠い

遠い 遠い 遠い
君と僕の家はとても遠い

何度この遠さに苦しめられたことか
何度このキョリを恨んだことか


だけどもさっき思った

今日 ずっと一緒にいて
行けるところまで君と夜の街を走り続けた

「じゃあね、また笑」とホームに降りる
滑り始めた列車 

もしかしたら、と歩みを止める
……あっ

君が、手を振る
僕も、手を振る


ああ
あの遠さが僕らをこんなに近づけているのか

ああ
あのキョリが僕らをこんなに満たしてくれてるのか

「遠い 遠い 遠い」

素敵な素敵なおまじない
君も今、唱えているだろうか


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