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やまいは好きなことを始めるきっかけになる…

今年から新たな試みを始めました。
ゼロから1を作ることが大好きで得意なことなので、その得意を生かして出会う人々の役に立ちたいな・・・と思うようになり、段々その思いは強くなっていきました。

去年の春頃からどんな事ができるかぼんやりと考えていて少しずつブログで発信しているうちに段々現実化してきて、自分の中で一旦ここから始めてみようかな?というところを決めてから昨日具体化することができました。

その新たな試みは広い意味でものづくりに通じます。
ないものをある状態にするので創造だと思っていますが、今やっている事とは少し形が変わります。

バッグ作りを始めた理由

現在は主にバッグ教室の講師とバッグのデザイナーをしています。
その前は医療機器の会社でマーケティングや治験の医師に対するトレーナーをしていたのですが、途中でストレスからくる眼瞼痙攣になり最後の方は歩くのが困難になってしまいました。

眼瞼痙攣とは?

眼瞼痙攣を知らない方もいらっしゃると思うので説明を書くと、脳の中枢神経系の異常で意図していないのに目が眩しく感じたり、痒くなったり、痛くなったり、瞬きが出来なくなったり、目の周りの筋肉がギューっとなったまま目が閉じてしまい指で開けないと開かなくなったり、目を閉じても目玉が動いている感覚があったりする不思議な病気です。

ぼーっとしている時程目が開かず、びっくりすると開いたり。
よく目が開いた感覚を味わいたくてものすごく辛いわさび巻を食べていました。
わさびの辛さで目が開くんです。面白いですよね。
今もその感覚が懐かしくてたまに食べます。

そんな状態では出張も通勤も出来なかったため傷病休暇を経て会社の期限内に復帰することができずやむなく退職しました。

目が開かなくても出来る大好きなものづくり

ずーっと突っ走って仕事をしてきたので、収入がなくなる事もそうですが働かないという事に変な罪悪感があってとにかく目が開かないなら家で出来る仕事をしようと思いついたのがものづくり。

小さなころからお絵かきを習っていて身につけて大好きなのがものづくり。
絵を描いたり粘土で造形を作ったり、DIYやペイント、版画、切り絵、折り紙とにかく手でゼロから作るものならなんでも好きです。

小学生の頃、当時流行っていたリリアンから編み物を始めて初めてセーターを編んだのは小学生の時でした。
ビーズアクセサリー、洋服、下着なんでも作っていました。

仕事が忙しい時も時間があると石鹸を作ったり、お菓子を焼いたり、バッグを作ったりしていました。

好きな気持は失われない


目の調子が悪くなり始めた頃にレザークラフトにハマり、そこから革と布でバッグを作るようになりました。
目が開かないと何をするにもかなり億劫になります。


目が鬱陶しいし、当時眩しくて仕方なかったので家の中でもサングラスをかけていました。
冠婚葬祭の写真すべて、わたしだけ室内でもサングラスをかけています。
母親にはタモリさんになったと思って生きればいいって言われていました。

そんな状態でも「好き」という気持ちは強く行動をする原動力になったので、目が鬱陶しくてもものづくりが好きな気持ちは失いませんでした。

バッグづくりを本格的に始めたきっかけ

革は漉いたりしないとミシンで縫うのは大変なんですが、当時はどう漉いたたら良いのかわからず本を見ながらあまり上手とは言えない漉き方をしたものです。

トンカチを使ったり革包丁を使ったりして作る手芸とはまた違ったバッグ作りが楽しくなってきてバッグをきれいに作れるようになりたいな…と思ったのがバッグ作りを本格的に始めたきっかけです。

そこで目が開いてるうちにバッグの専門学校に行ってバッグを作れるようになって、目が開かなくなったら家でバッグ職人になろうと思い学校に通いました。

大好きなものづくりを仕事にしようと思ったきっかけが眼瞼痙攣という病気になったから…というのは皮肉なことですが、どんなきっかけにせよとても偏った価値観を持った仕事の仕方をしていたので、結果的には自分にとって良かった事でした。

目が治ったのは産業医の先生のおかげ

バッグの学校に通っているうちに当時の会社の産業医の先生から「もしかしたら目の手術を受ければ治る可能性があるんじゃない?」と教えていただき、

ダメ元で眼科で聞いたらそちらに来ていた形成外科の先生が「可能性は低いけど目の周りの痙攣する部分の筋肉を取ってみたら少しはよくなるかもしれない」と。

「ただ治っても一時的で1−2年で元に戻るかもしれないけど…」ということでとりあえず受けてみることにしました。

手術を受けたのは5年前でまだ目は開いているので手術は成功でした。
本当に産業医の先生に感謝しています。
筋肉を取ってしまったので目の下のたるみやくまがひどいですが・・・^^;
仕方ないですね。

自分のことばっかり考えていた期間

バッグなどのネット販売をしているうちに無事手術が成功すると教える方の仕事も出来るようになりました。
自宅と学校両方で教えるようになり今に至るのですが、目の調子が悪かった期間が約6年。

それからしばらくの間は自分のことばかり考えていました。
どうしたら自分が楽しく過ごせるか?どうしたら仕事をうまく回せるか?などなど…

断捨離による気づき

昨年末に断捨離をしているうちに気づいたのですが、ここ10年の間自分のことばっかり考えていたな・・・と。
病気だったので当たり前といえば当たり前なのですが、段々そんな自分に飽きてきたんだと思います。

それで去年の春頃から違うことを始めたくなってきて、段々人に貢献したくなってきた。

どうしたら人に貢献出来るかな?と考えた結果、自分の持つゼロを1にするのが好きで得意な事を使って貢献してみようと思ったわけです。

そしてその貢献の幅はまずはものづくりの人を対象に、段々幅を広げて行こうと思っています。

最後に…

眼瞼痙攣は辛い病気です。
ボトックス注射を3ヶ月に1回打ってもらっていましたが最後の方は1ヶ月に1回の頻度になってしまいました。

目が開けば見えるので失明という事にはならないのですが、実際ずーっと両手で両目を開けながら行動するのは不可能なので、先生からは機能的失明と言われて、点字の習得をすすめられていました。

今はまだ必要ありませんが、いつかそういう時が来るかもしれません。


できれば病気がきっかけではなく、自分の意思で自分のやりたい事はコントロールしたいなと思います。


どうか無理はせず、なんでも

「継続は力なり…」「好きこそものの上手なれ…」

やりたいことを長く続けられると自然に人生が豊かになっていくのではないかと思います。


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