映画自評:一度観たら不条理設定でもハマる『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』
可愛い若い女子二人が最強の殺し屋だった、って設定からしてマンガ的で映画にしたらB級映画確定なんだけれど、それをトコトン突き詰めてやり切ったらむっちゃカッコええ映画、ってのがこの映画の趣旨だろうと。
で、第一弾が良かったのでシリーズ第二弾ができてしまった。(だいぶ前の話)
この感想を書く時点で第三弾の公開決定が発表されている。
素晴らしい! 大賞賛である!
その「2ベイビー」を最近Amazonプライムで観たので感想を。
以下ネタバレを含む。
第三弾「ベイビーわるきゅーれナイスデイズ」も楽しみ!
いや~、まず設定に文句を言っちゃ~御終いね。この手の映画は。
楽しまないと。
で、この続編「2ベイビー」は言っちゃうと、敵の実力はそんなに大したことはないけれど、映画全体のまとまりがいい。
笑うとこあるし、二人の個性がしっかりと引き出されているし、主人公周りの人達の個性も引き出されているし、相手が弱いとは言ったが個性はしっかりと出されているし、敵の個性もしっかりしてて死ぬのが惜しいくらい。
この「2」でもって二人を取り巻く人たちの個性がしっかりしだしたのと、彼女たちの居場所が落ち着いたので安定感を感じる。良いことだ。
今回の「2」に関しては二人の会話、「笑い」の質がだいぶ高まったように思えた。
アクションに関しては「1」の流れのままアクション監督園村健介氏の個性際立つ細かいこだわりが感じられる動きが見られ楽しませてくれる。
女子動き、男子動き、細かい動き、泥臭い動き、など氏のオリジナルな動きが見られた時は練習を思い、思わず唸ってしまう。
接近戦での銃バトルは現実的ではないが、アクションとしてはオモシロイ。
あり得るかもしれないが、いつまでも逃げ切れないだろう。
ボクは特に泥臭い動きを多用してるのが好きだ。
本当のストリートファイトにありがちなバタバタなファイトはきっと相手次第なのだ。
ヒーロー譚は、絶対にヒーローが死なないという大原則があってこそ成り立つ。この映画の二人も一種の「ヒーローモノ映画」と言っていいだろうから、大原則を守られ続ける限りシリーズ化されるのだろう。そこは期待したい。ただ、アクションの変化に対しては心配はある。