2回目の「シビル・ウォー」で堪能できたこと。戦争フォトグラファーの成長譚に着目。
2回目の「シビル・ウォー」はIMAX®で楽しんできた。
1回目が普通の映画体験で勿体ない思いをしたからだ。
音響、映像と映画館ならではの映画体験を効果的、最高に引き出していたと思い2度目の鑑賞を1回目終了後即座に決めていた。
制作者、出演者、関わった方にに申し訳ないが映画によっては家でパソコンで観るに十分な映画もあるが、この映画は映画館で体験すべき映画だ。
いい映画程語るべきテーマや側面があり、語り手に暇を与えない。
この映画もそう。
音響や音楽について語りたい人もいるだろう
映像、ショット、或いは色合いについて語りたい人もいるだろう
ストーリーについては、
戦争そのものについてを語りたい人もいれば
“イフ”について語りたい人もいるだろう
2回目ともなると映像音響の刺激が薄まりストーリーに集中が行く。
ボクは新旧二人のフォトジャーナリストの新時代のバトンタッチが今回は心に響いた。
受賞実績もありフォトジャーナリストとして数々の修羅場を越えてきたリーもジャーナリストとしての仕事の限界を自分の国で戦争が起こってしまったことでその限界を痛く感じ滅入ってしまっている。そんな中、失敗を重ねながらもフォトジャーナリストとして駆け出そうとしている彼女が「生きている実感を今一番感じ居ている」と聞くに及び尚且つ、いい写真を撮っていることに世代交代を肌間で感じている。
大事な先輩を目の前で失い、自分の世代の交代も意識せざるを得ないのと同時に、後輩の実力を目の当たりにして尚さらバトンを渡す決心をしたのだろうか。
一緒に仕事をするという手段は無くはないと思うが。
彼女が消したデジカメの写真は亡くなった大事な先輩の写真という。
カメラも先輩の写真も世代交代の象徴なのか。
カメラに関してはレコードのように回りまわって一巡したようにアナログのカメラの時代が「新時代」を迎えるのかもしれない。
二回目の鑑賞は映像的な刺激が低減した分、人間模様に注目することができた。
このようにいい映画とは噛めば噛むほど味が出てくるものなのだ。
時間を経てまた観た時には違う感想も出ることだろう。
特に今の選挙が終わってしばらくしてみて、その後に観てみるのもいいかもしれない。
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