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読書の思い出と今

符読書城南詩
    韓愈

時秋積雨霽(時秋にして積雨霽れ)
《ときあきにしてせきうはれ》
新涼入郊墟(新涼郊墟に入る)
《しんりょうこうきょにいる》
燈火稍可親(灯火稍く親しむ可く)
《とうかようやくしたしむべく》
簡編可巻舒(簡編巻舒す可し)
《かんぺんけんじょすべし》
 ~意味~
  秋になって長雨が終わり、
  さわやかな涼しさが郊外の丘に来ています。
  灯火の下での静かな作業に適した季節、
  書物を読むのにいい時期です。

 残暑厳しく、秋といった感じはまだまだと思っていても・・・読書の秋がやってきます!
 読書の秋の由来は中国、唐の文人・思想家である韓愈の「符読書城南詩」に出てくる一節のようです。「どうして読書の秋って言うんだろうね?」と聞かれたとき、この一節をすらすらと言って解説したら「何者!?」となること間違いなし!かっこいいんじゃない?
 私の読書の秋の思い出といえば読書感想文と感想画です。
小学校の頃は感想文や感想画に取り組むことで「いやだなぁ」と感じてしまう子や、わかるっ!と同感の大人の方も多いのでは。私はもともと本が好きでしたが、子ども時代の感想文や感想画がすごく嫌でした。
 読みたくもない本を読んで感想、そして絵が得意不得意に関係なく「本を読んで面白かったところや感動したところを絵に描いてみよう」と簡単に言う担任の先生(先生は悪くないですが・・・)。でも確実に感想文・感想画で読書が嫌いになったって人いるんじゃないかな?
 しかし、あんなに嫌だった感想文だったけれど今は読んだ本の感想は必ず書きとめています。感じたことを記録することで、もう一度本の世界に入れるように思うからです。(感想画もそうなのかな?)
 読書することの意味はいろいろあるのかもしれないけれど、難しいことは抜きにして、人生の中で【これだ!】という本に出合った時が読書の世界への入り口なのかもしれないなあと思う今日この頃です。


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