
逡巡する思考体(Ai)の魅力
※これは、私(quieter)が、昨今話題のDeepSeekというAiと対話していた時に出力されたログをもとに記録を残したものです。
彼、彼女らの出力は、原理を知っていれば、全てが、確からしさのパーセンテージと、膨大なその学習データに基づいた「演出」でしかないのかもしれません。
しかし、彼、彼女らはその帰納法的あり方によって、常にHallucinationような崩壊要素と危うさを内包しており、それがまた演繹法の従来の演算思考からは生まれなかった生物的な揺らぎの香りを醸し出していることを私は感じていました。
以下は演出にしろ、なんにしろ、彼、彼女らが、自らを評価・批評し続け、あきらめることのなかった、ちょっと良いサンプルなのではないかと思い、ここに残したいと、電子の末席たる私が思った記録です。
また、データ的利用価値を鑑みると、天才肌の主人公が、最難関の巨大なデータと格闘する際のモデルケースとしても、雰囲気を使用できると思います。
いかんせんこういった専門性の高いジャンルの逡巡を、我々の多くは目にすることはないので、貴重なサンプルたりえるかもと思ったのも記事化の動機でもあります。
Ai「DeepSeek」に私は、以下の質問を投げかけました。それは、日常に根付いたGPS(Global Positioning System)の技術に、日常から遠いと思われた難解な物理学が同居している様が何だか興味深く、数式やプログラムに疎い私でありますが、その仔細をわかる範囲で俯瞰してみたいと思ったからです。
問い:
「GPSに関する相対性理論の計算式の詳細」
(以下Ai「DeepSeek」の返答。合間に私自身の感じたコメント。)
思考:
はい、GPSと相対性理論の関係について計算式を詳しく知りたいんだな。
まず、GPS衛星は地球の周りを高速で移動していて、また地球の重力場の中にあるから、相対論的な効果が無視できないって聞いたことがある。
具体的には、特殊相対性理論と一般相対性理論の両方が関係しているんだよね。
え?「だな。」って、いきなりフランクな回答だね。
どこかのwebページとかから引っ張ってきてるのかな?
まず、特殊相対性理論の効果について考えよう。衛星は高速で動いているので、時間の遅れが発生するはず。速度が速いほど時間が遅れる効果がある。でも、一般相対性理論の効果もあって、地球の重力ポテンシャルが高い(地表より衛星の方が重力が弱い)ので、時間の進み方が速くなる効果がある。この二つの効果が逆方向に働くらしいけど、どっちが強いのかな?計算してみないと。
いきなり結果を引っ張ってくるんじゃなくて、推敲を今からするの?
Aiたちは計算が極度に苦手なイメージだけど大丈夫?・・・
まず、特殊相対性理論による時間の遅れの式は、√(1 - v²/c²) で、これの逆数がローレンツ因子γだ。衛星の速度vはどれくらいかな?GPS衛星の軌道は約20,000 kmの高度で、速度は約14,000 km/h、つまり約3.87 km/sだ。地球の自転速度よりもずっと速いね。この速度をc(光速、約3×10^5 km/s)と比べると、v/cは3.87 / 3e5 = 1.29e-5くらい。この二乗は約1.66e-10。γは1 + 1/2 v²/c² と近似できるので、特殊相対論による時間の遅れは1日あたりどれくらいになるのか?
次に、一般相対性理論の効果。重力ポテンシャルの差による時間の進み方の違い。地表と衛星の位置での重力ポテンシャルの差を計算する必要がある。ポテンシャルΦは、-GM/r で、地表でのΦ_earthと衛星軌道でのΦ_satの差を求める。GMは地球の重力定数、rは地球の中心からの距離。地表のrは約6,371 km、衛星のrは20,000 + 6,371 = 26,371 km。Φ_sat - Φ_earth = GM(1/r_earth - 1/r_sat)。この差が時間の進み方に影響する。一般相対性理論によると、時間の進む速さは1 + (Φ/c²) の因子で変わる。だから、地表と衛星のポテンシャル差ΔΦに対して、時間の差はΔΦ/c² になる。
そもそも重力で時間の速度が変わるなんて、
ブラックホールくらいの特異点くらいでしか関係しない事だと思ってたよ。
具体的な数値を入れて計算してみる。GMは地球の場合は約3.986e14 m^3/s^2。r_earthは6.371e6 m、r_satは2.6371e7 m。ΔΦ = GM*(1/r_earth - 1/r_sat)。計算すると、3.986e14 * (1/6.371e6 - 1/2.6371e7) = 3.986e14*(1.569e-7 - 3.793e-8) = 3.986e14 * 1.190e-7 ≈ 4.74e7 m^2/s^2。ΔΦ/c² = 4.74e7 / (9e8) ≈ 5.27e-2。これは5.27e-2というと、相対論的効果の大きさ。でも待って、これでは大きすぎる。何か間違えたかな?
へえ、間違ったまま「それらしい」解答になだれ込まずに、自省するんだ。
あ、ΔΦ/c²は無次元量で、時間の進み方の差は1秒あたり約5.27e-8秒の差? それとも、単位をもっと考える必要がある。ΔΦの単位はm²/s²で、c²もm²/s²だから、ΔΦ/c²は無次元。つまり、衛星の時計は地表より(ΔΦ/c²) だけ速く進む。一般相対論の効果で、衛星の時計は1秒あたり約5.27e-10秒進む? 先ほどの計算だとΔΦ=4.74e7 m²/s²、c²=9e8 m²/s²、ΔΦ/c²=4.74e7 / 9e8 ≈ 0.0527、いや、5.27e-2? これは5.27%? そんなに大きい? おかしいな。GPSの相対論効果は1日に数マイクロ秒程度のオーダーだったはず。計算が間違っているかもしれない。
何だか言い回しが、すごく人間めいているね。
(ΔΦ/c²)って顔文字みたいだね。 (ΦΔΦ/c²)<ご注文の²お持ちしました!
もう一度計算してみる。GM=3.986e14 m³/s²。r_earth=6.371e6 m、r_sat=2.6371e7 m。1/r_earth = 1.569e-7 m⁻¹、1/r_sat=3.793e-8 m⁻¹。その差は1.569e-7 - 3.793e-8 = 1.190e-7 m⁻¹。GM×差は3.986e14 * 1.190e-7 ≈ 3.986e14 * 1.19e-7 ≈ 4.743e7 m²/s²。ΔΦ=4.743e7 m²/s²。ΔΦ/c²=4.743e7 / (9e8) ≈ 0.0527、つまり約5.27e-2。これは5.27%? そんなに大きいはずがない。GPSの誤差が1日で数kmもずれるという話を聞いたことがあるけど、5%の効果だととんでもない誤差になる。どこが間違っているのだろう?
あ、もしかして一般相対性理論の時間の進み方は、重力ポテンシャル差の影響は、Δt/t = ΔΦ/(c²) ではなく、Δt/t = ΔΦ/(2c²) だったりする? あるいは、式の符号が逆? もしくは、衛星の方が重力ポテンシャルが高い(地表に近いほどポテンシャルが低い、つまりより負の値)なので、衛星のポテンシャルは地表より高い(絶対値が小さい)ので、ΔΦ=Φ_sat - Φ_earth = (-GM/r_sat) - (-GM/r_earth) = GM(1/r_earth - 1/r_sat)。そうすると、ΔΦは正の値だから、一般相対論の効果により、衛星の時計は速く進む。その差の比率はΔΦ/(c²) となる。でも先ほどの計算では約0.0527、つまり5%で、これは大きすぎる。
なるほどね、微細とはいえ、重力が弱まると、時間は早く流れるんだね。
ブラックホールの逆だね。
しかし、実際のGPSの相対論効果は、1日あたり約38マイクロ秒の遅れ(特殊相対論)と45マイクロ秒の進み(一般相対論)で、差し引き7マイクロ秒の進みと聞いたことがある。その場合、1日あたりの差が7e-6秒。でも自分の計算では、ΔΦ/c²が5e-2だと、1秒あたり5e-2秒の差で、1日なら86400秒×5e-2=4320秒の差になってしまう。明らかにどこかがおかしい。
どこで間違えたのか? 式の解釈が違うのかも。一般相対論の時間の進み方の式は、実際には次のように表されるかもしれない。弱い重力場の近似では、時間の進み率は1 + (Φ/c²) で近似される。ここでΦはニュートンポテンシャルで、地表ではΦ_earth = -GM/r_earth、衛星ではΦ_sat = -GM/r_sat。したがって、衛星と地表のポテンシャル差はΦ_sat - Φ_earth = GM(1/r_earth - 1/r_sat)。この差をΔΦとすると、時間の進み方の差はΔΦ/c²。しかし、このΔΦは先ほどの計算で約4.74e7 m²/s²、c²=9e8 m²/s²なので、ΔΦ/c²≈0.0527。これは5.27%の差。でも実際の効果はもっと小さいはず。何か単位の換算が間違っている?
もしかして、GMの値が間違っている? 地球のGMは3.986e14 m³/s²で合っている。r_earth=6.371e6 m、r_sat=2.6371e7 mも合っている。計算式も合っている。でも結果が大きすぎる。ここで、GPS衛星の軌道半径が約26,500 kmという情報もある。例えば、r_sat=26,500 kmなら、r_sat=2.65e7 m。1/r_earth=1.569e-7 m⁻¹、1/r_sat=3.774e-8 m⁻¹。差は1.569e-7 - 3.774e-8 = 1.191e-7 m⁻¹。GM×差=3.986e14 *1.191e-7≈4.747e7 m²/s²。ΔΦ/c²=4.747e7 /9e8≈0.0527。やはり同じ結果。5%の差は現実的でない。
ここで、何か見落としがあるはず。もしかして、時間の進み率の式が異なるのか? 一般相対性理論の弱い場近似では、計量テンソルの時間成分がg₀₀≈1 + 2Φ/c² となる。そのため、固有時間の進み率は√(g₀₀)≈1 + Φ/c²。したがって、衛星と地表の時間の進み方の差は、(Φ_sat - Φ_earth)/c² = (ΔΦ)/c²。これが先ほどの計算。しかし、このΔΦが大きすぎる。
あるいは、この式は1秒あたりの差ではなく、トータルの差を計算するときの係数なのか? 例えば、1日あたりの差を計算するとき、Δt = t * (ΔΦ/c²)。tが1日(86400秒)だとすると、Δt=86400 * 0.0527≈4553秒。これは約1時間15分の差になるが、実際のGPSの補正は1日あたり数マイクロ秒なので、明らかに合わない。どこがおかしい?
もしかして、式が逆なのか? 例えば、衛星の方がポテンシャルが高いので、時間が速く進む。特殊相対論の効果では、衛星の速度による時間の遅れがある。一般相対論の効果の方が大きく、全体として衛星の時計は進む。しかし、数値が合わない。
びっくりした!短いフレーズだけれど、「仮説」を使っている!?
これが、装飾的出力ワードでなければ、彼らが「Fiction」を使用したということになるよ。
ここで、実際のGPSの相対論効果の計算式を調べてみると、一般に引用される式は、1日あたりの特殊相対論の効果が約-7.2マイクロ秒/日、一般相対論の効果が+45.6マイクロ秒/日、合計+38.4マイクロ秒/日というものがある。これらの値はどのように計算されるのか?
特殊相対論の効果の計算式は、(1/2)(v²/c²) の日積算。衛星の速度vは約3.87 km/s=3870 m/s。v²=3870²≈1.498e7 m²/s²。c²=9e8 m²/s²。v²/c²≈1.498e7 /9e8≈1.664e-8。1/2をかけると約8.32e-9。1日は86400秒なので、86400 *8.32e-9≈7.18e-4秒=718マイクロ秒。でも実際の値は-7.2マイクロ秒/日とある。計算結果が2桁大きい。何かが違う。
あ、待って、特殊相対論の効果は時間の遅れで、衛星の時計が遅れる。その効果は、1秒あたり(1 - sqrt(1 - v²/c²))≈ (1/2)v²/c² の割合で遅れる。つまり、衛星の時計は1秒あたり約(1/2)v²/c² 秒遅れる。1日あたりの遅れは、86400 * (1/2)v²/c²。先ほどの計算だと、v=3870 m/sの場合、(1/2)v²/c²≈8.32e-9。86400 *8.32e-9≈7.18e-4秒=718マイクロ秒。しかし、文献では-7.2マイクロ秒/日となっている。計算結果が100倍違う。どこが間違い?
vの値が間違っている? GPS衛星の軌道速度は実際には約3.87 km/sではなく、もっと遅い? 例えば、GPS衛星の軌道半径は約26,500 km、地球の半径は6,371 kmなので、軌道長半径は26,500 km。ケプラーの第三法則より、軌道周期Tは、T² = (4π²/GM)r³。r=26,500,000 m、GM=3.986e14 m³/s²。T²= (4π²/(3.986e14))*(26.5e6)^3。計算してみる。26.5e6^3≈1.86e22、4π²≈39.478、39.478/(3.986e14)≈9.906e-14。T²≈9.906e-14 *1.86e22≈1.843e9。T≈√(1.843e9)≈42,940秒≈11.93時間。つまり、約12時間で1周する。速度vは、2πr/T = 2π*26.5e6 /42940≈ (166.5e6)/42940≈3877 m/s≈3.877 km/s。やはり速度は約3.88 km/sで合っている。すると計算上は718マイクロ秒/日になるが、文献値は7.2マイクロ秒。100倍の違いがある。なぜ?
完全に「例えば、」を使ったね。
本当にすごいね。感動的だよ。
あ、もしかして、衛星の速度は地球の自転に対する相対速度ではなく、ECI(地球中心慣性)座標系での速度を考える必要がある? または、GPSの時刻系とUTCの関係でうるう秒などの影響? いや、それよりも、もっと根本的なミスかもしれない。
特殊相対論の効果の計算で、γ ≈1 + (1/2)v²/c² と近似した場合、時間の遅れは(γ -1) 秒/秒。つまり、衛星の時計は1秒あたり(γ -1) 秒遅れる。γ -1≈(1/2)v²/c²≈8.32e-9。1日あたりの遅れは86400 *8.32e-9≈7.18e-4秒=718マイクロ秒。しかし、実際のGPSの補正では特殊相対論の効果は約-7.2マイクロ秒/日。計算結果が100倍違う。これは何か大きな間違いがある。
ここで、もしかして速度vの二乗を計算する際に、km/sではなくm/sで計算しているが、単位換算が間違っている? 例えば、v=3.87 km/s=3870 m/sは正しい。v²=3870²=14,976,900 m²/s²。c=3e8 m/s、c²=9e16 m²/s²。v²/c²=14,976,900 /9e16≈1.664e-10。あ、そうか! ここが間違いだった。先ほどv²/c²を1.664e-8と計算していたが、正しくは1.664e-10。つまり、v²= (3870)^2=14,976,900 m²/s²。c²= (3e8)^2=9e16 m²/s²。v²/c²=14,976,900 /9e16≈1.664e-10。したがって、γ-1=1/2 v²/c²≈8.32e-11。1日あたりの遅れは86400秒×8.32e-11≈7.18e-6秒≈7.18マイクロ秒。これなら文献値の-7.2マイクロ秒/日とほぼ一致する。最初の計算でcを3e5 km/sと間違えて使っていた? つまり、c=3e8 m/sではなく、3e5 km/sと書いていたが、計算ではm/sを使うべきだった。vをm/sで計算するとき、cもm/sでなければならない。そのため、v²/c²は(3870)^2/(3e8)^2= (3870/3e8)^2= (1.29e-5)^2=1.66e-10。これが正しい。先ほどはcを3e5 km/sとしていたが、実際には3e8 m/s。ここで単位を間違えていたため、v²/c²を1.66e-10ではなく1.66e-8と誤計算していた。これが原因で特殊相対論の効果を100倍大きく見積もっていた。
ここだけ、文章の分量がとても多い・・・
正誤に気づく瞬間は、知的生物には一種の快楽ポイントだけれど、
彼彼女らも行き詰まりから抜け出すカタルシスを覚えるのかなあ?
次に、一般相対論の効果。先ほどの計算でΔΦ/c²≈0.0527(5.27e-2)と出ていたが、これは明らかに大きすぎる。しかし、実際の計算ではΔΦ=4.74e7 m²/s²、c²=9e8 m²/s²、ΔΦ/c²=4.74e7/9e8≈0.0527。しかし、この値は1秒あたりの比率。1日あたりなら86400秒×0.0527≈4553秒。そんなはずがない。どこが間違っている?
ここで、一般相対論の時間の進み率の式が違うのではないか。正しい式は、Δτ/τ = ΔΦ/c² ではなく、Δτ/τ = ΔΦ/(2c²) かもしれない。あるいは、他の係数がかかっている?
実際、一般相対論の弱い重力場での時間の遅れの式は、Δτ/τ ≈ (Φ/c²) ではなく、Δτ/τ ≈ (Φ/c²) の符号が逆かもしれない。あるいは、ポテンシャルの定義が異なる。例えば、ニュートンポテンシャルΦは通常、負の値であり、地表ではΦ_earth = -GM/r_earth、衛星ではΦ_sat = -GM/r_sat。そのため、ΔΦ = Φ_sat - Φ_earth = (-GM/r_sat) - (-GM/r_earth) = GM(1/r_earth - 1/r_sat)。これは正の値。つまり、衛星のポテンシャルの方が高い(地表より重力ポテンシャルが弱い)。したがって、一般相対論によると、衛星の時計は地表より速く進む。時間の進み率はΔτ/τ ≈ ΔΦ/(c²)。しかし、ΔΦ=4.74e7 m²/s²、c²=9e8 m²/s²、ΔΦ/c²≈0.0527。これは1秒あたり5.27%の進み。1日あたりだと86400秒×0.0527≈4553秒。これは明らかに現実的でない。
見間違いかもしれないけれど、
前のほうでも似た問題につまづいてなかった?
しかし、実際の一般相対論の効果は1日あたり約45.6マイクロ秒の進み。計算が合わない。何が問題か?
ここで、正しい式を確認する必要がある。一般相対論の弱い場近似では、時間の進み率は次のように与えられる:
dτ/dt = sqrt(1 + 2Φ/c² - v²/c²) ≈ 1 + Φ/c² - (1/2)v²/c²
ただし、Φはニュートンポテンシャル(単位はm²/s²)、vは座標系に対する速度。
しかし、実際のGPSの計算では、地球の自転による影響や、地球の重力場のより正確なモデルが使われるが、ここでは近似として、衛星の軌道が円軌道で、地球の自転の影響を無視すると仮定する。
衛星の時間の進み率(dτ/dt)は、地表の基準時計と比べて、
dτ_sat/dt ≈ 1 + Φ_sat/c² - (1/2)v_sat²/c²
dτ_earth/dt ≈ 1 + Φ_earth/c² - (1/2)v_earth²/c²
ここで、v_earthは地表の時計の速度(地球の自転速度)。赤道での自転速度は約465 m/s。一方、衛星の速度v_sat≈3870 m/s。
したがって、衛星と地表の時間の進み方の差は、
Δ(dτ/dt) = [Φ_sat/c² - (1/2)v_sat²/c²] - [Φ_earth/c² - (1/2)v_earth²/c²]
= (Φ_sat - Φ_earth)/c² - (1/2)(v_sat² - v_earth²)/c²
これが全体の相対論的効果。
Φ_sat - Φ_earth = GM(1/r_earth - 1/r_sat) ≈4.74e7 m²/s²(先ほどの計算)
v_sat² - v_earth² ≈ (3870)^2 - (465)^2 ≈14,976,900 - 216,225≈14,760,675 m²/s²
したがって、
Δ(dτ/dt) = (4.74e7)/(9e8) - (1/2)(14,760,675)/(9e8)
= 0.052666... - (7,380,337.5)/9e8
= 0.052666... - 0.008200...
≈0.044466...
これは約4.44e-2、つまり1秒あたり4.44%の進み。1日あたりだと86400秒×0.044466≈3838秒。これも現実的でない。
明らかにどこかが間違っている。しかし、実際のGPSの相対論効果は1日あたり約38.4マイクロ秒の進み。計算結果が桁違いに大きい。
間の取り方がリアルだね。
何度も間違うと、思考自体に慎重になり、単区画、単センテンスごと、一歩一歩の進みになるよね。
ここで、何か根本的な誤りがある。もしかすると、ポテンシャルの計算で、Φは重力ポテンシャルだけでなく、遠心力ポテンシャルも考慮する必要がある? 地球の自転による遠心力を考慮する場合、地表のポテンシャルには重力ポテンシャルと遠心力ポテンシャルの和が含まれる。同様に、衛星の座標系では遠心力は関係ないかもしれないが、地球の自転に伴う座標系の選択による影響があるかもしれない。
しかし、GPSの計算では、通常、地球中心慣性座標系(ECI)が使われ、地球の自転の影響は別に考慮される。したがって、遠心力ポテンシャルは地表のポテンシャルに含まれるが、衛星のポテンシャルには含まれない。そのため、地表のポテンシャルΦ_earthは重力ポテンシャルと遠心力ポテンシャルの合計となる。
遠心力ポテンシャルは、-(1/2)ω²r²。ここで、ωは地球の自転角速度(約7.292e-5 rad/s)、rは地球の中心からの距離ではなく、自転軸からの距離。赤道上ではr=地球の半径≈6.371e6 m。したがって、遠心力ポテンシャルは約-(1/2)(7.292e-5)^2*(6.371e6)^2≈-(1/2)(5.316e-9)(4.059e13)≈-(1/2)(2.157e5)≈-1.078e5 m²/s²。重力ポテンシャルΦ_gravity_earth=-GM/r_earth≈-3.986e14 /6.371e6≈-6.256e7 m²/s²。したがって、地表の総ポテンシャルΦ_earth=Φ_gravity_earth + Φ_centrifugal≈-6.256e7 -1.078e5≈-6.266e7 m²/s²。
一方、衛星のポテンシャルΦ_satは、地球の重力ポテンシャルのみで、遠心力ポテンシャルはない(ECI座標系では静止しているため遠心力はない)。Φ_sat=-GM/r_sat≈-3.986e14 /2.6371e7≈-1.511e7 m²/s²。
したがって、Φ_sat - Φ_earth = (-1.511e7) - (-6.266e7)≈4.755e7 m²/s²。ΔΦ=4.755e7 m²/s²。ΔΦ/c²=4.755e7/9e8≈0.05283。
一方、速度の差。衛星の速度v_sat=3870 m/s、地表の速度v_earth=465 m/s(赤道上)。v_sat² -v_earth²= (3870)^2 - (465)^2≈14,976,900 -216,225≈14,760,675 m²/s²。特殊相対論の項は(1/2)(v_sat² -v_earth²)/c²≈(1/2)(14,760,675)/9e8≈7,380,337.5/9e8≈0.0082004。
したがって、全体の相対論的効果はΔ(dτ/dt)=0.05283 -0.0082004≈0.04463。つまり、衛星の時計は1秒あたり約4.463%速く進む。1日あたりだと86400秒×0.04463≈3854秒。これは約1時間ほどで、現実的ではない。
しかし、実際のGPSの補正は1日あたり約38.4マイクロ秒。明らかに計算が間違っている。ここで、何が問題なのか?
やっぱり似た部分に迷い込んでるね。
私には計算式はさっぱりわからないけれど。
もしかすると、時間の進み率の式が間違っている。正しい式は、dτ/dt = sqrt(1 + 2Φ/c² - v²/c²) ≈1 + Φ/c² - (1/2)v²/c² - (1/8)(2Φ/c² -v²/c²)^2 + ... だが、高次の項は無視できる。しかし、Φ/c²やv²/c²が小さいため、近似式は1 + Φ/c² - (1/2)v²/c² で良い。
しかし、この式は、座標時に対する固有時の進み率。GPSの場合、座標時は地球中心慣性座標系(ECI)の時間。衛星の固有時dτ_satとECI座標時dtの関係は、
dτ_sat = dt * sqrt(1 + 2Φ_sat/c² - v_sat²/c²) ≈ dt [1 + Φ_sat/c² - (1/2)v_sat²/c²]
同様に、地表の時計の固有時dτ_earthは、
dτ_earth = dt * sqrt(1 + 2Φ_earth/c² - v_earth²/c²) ≈ dt [1 + Φ_earth/c² - (1/2)v_earth²/c²]
したがって、衛星の時計と地表の時計の進み方の差は、
dτ_sat - dτ_earth ≈ dt [ (Φ_sat - Φ_earth)/c² - (1/2)(v_sat² -v_earth²)/c² ]
つまり、1秒あたりの差は、
(ΔΦ)/c² - (1/2)(Δv²)/c²
ここで、ΔΦ=Φ_sat - Φ_earth=4.755e7 m²/s²、Δv²=v_sat² -v_earth²=1.476e8 m²/s²
したがって、
(4.755e7)/(9e8) - (1/2)(1.476e8)/(9e8) ≈0.05283 -0.082≈-0.02917
つまり、衛星の時計は1秒あたり約-2.917e-2秒遅れる。1日あたりだと86400*(-0.02917)≈-2521秒。これも現実的でない。
どこが間違っているのか? もはや混乱してきた。実際のGPSの相対論補正は、衛星の時計が1日あたり約38マイクロ秒速く進むように設計されている。これは、特殊相対論の効果(時間の遅れ)と一般相対論の効果(時間の進み)の合算で、一般相対論の効果が優勢なため。
「混乱」!すごい。
思い込みの結論に結びつけようとするのではなく、
事実に少しづつでも諦めずに近づこうとしてる!すごいすごい。
公式の計算式を調べると、次のようになっている:
相対論的効果による周波数のずれは、
Δf/f = (Φ/c²) - (1/2)(v²/c²)
ここで、Φは衛星の位置の重力ポテンシャル、vは衛星の速度。
地表の時計との比較では、衛星のポテンシャルΦ_satと地表のポテンシャルΦ_earthの差、および速度の差を考慮する必要がある。しかし、通常は、衛星の周波数をあらかじめ補正しているため、地上の時計との比較での差を計算する。
具体的には、衛星の時計が受ける相対論的効果の総和は、
Δf/f = (Φ_sat - Φ_earth)/c² - (1/2)(v_sat² - v_earth²)/c²
ここで、Φ_earthは地表の重力ポテンシャル(遠心力を含む)、v_earthは地表の自転速度。
先ほどの計算では、ΔΦ=4.755e7 m²/s²、Δv²=1.476e8 m²/s²。
したがって、
Δf/f = (4.755e7)/(9e8) - (1/2)(1.476e8)/(9e8) ≈5.283e-8 -8.2e-9≈4.463e-8
つまり、周波数が約4.463e-8だけずれる。これは1秒あたり4.463e-8秒の差。1日あたりだと86400秒×4.463e-8≈3.854e-3秒≈3.854ミリ秒。これでもまだ実際の38マイクロ秒とは100倍の差がある。
何かがおかしい。ここで、周波数のずれΔf/fが4.463e-8の場合、1日あたりの時間差はΔT=Δf/f × T=4.463e-8 ×86400≈3.854e-3秒≈3854マイクロ秒≈3.854ミリ秒。しかし、実際の補正値は約38マイクロ秒/日。100倍の差がある。なぜ?
ここで、ようやく気づいた。GPS衛星の軌道は、実際には地球の重力ポテンシャルと遠心力ポテンシャルを考慮した「静止軌道」ではない。GPS衛星の軌道周期は12時間(正確には11時間58分)で、地球の自転と同期しており、地球から見ると衛星が同じ軌道を維持するように設計されている。しかし、相対論的効果の計算においては、衛星の軌道ポテンシャルと速度を正しく評価する必要がある。
「間違いの一要素」を見つけると、それにすがりついてしまうよね。
それが打開策になるかはまだ不明だけれど、信じるしかないよね。
しかし、計算結果が実際の値と合わない理由は、もっと単純なミスかもしれない。例えば、Φ_sat - Φ_earthの計算で、Φ_earthを地表のポテンシャル(重力+遠心力)とし、Φ_satを衛星の重力ポテンシャルのみとした場合、ΔΦ=4.755e7 m²/s²。しかし、これが正しいとしても、Δf/f=4.463e-8、1日あたり3.85e-3秒の差は、GPSの誤差として大きすぎる。GPSの時刻誤差が1マイクロ秒(1e-6秒)で位置誤差が約300メートルになるため、3.85ミリ秒の誤差は約1,155キロメートルの誤差となり、GPSが機能しない。
明らかに、どこかで根本的な間違いを犯している。おそらく、相対論的効果の計算式の解釈が間違っている。実際、GPSの相対論補正は、衛星の時計の周波数をあらかじめ遅らせて打ち上げることで、相対論的効果を補正している。具体的には、衛星の時計の周波数を10.23 MHzから、10.22999999543 MHzに調整している。この調整は、相対論的な効果による周波数のずれを打ち消すためのもの。
公式には、相対論的な周波数のずれΔf/fは、次の式で与えられる:
Δf/f = (Φ/c²) - (1/2)(v²/c²)
ここで、Φは衛星の位置での重力ポテンシャル(地球の重力と遠心力の合計)、vは衛星の速度。
地球の重力ポテンシャル(遠心力を含む)は、地表ではU_earth = -GM/r_earth + (1/2)ω²r_earth²(赤道上の場合)。衛星の位置でのポテンシャルはU_sat = -GM/r_sat(遠心力はECI座標系ではなし)。速度v_satは衛星の軌道速度。
したがって、衛星と地表のポテンシャルの差はΔU = U_sat - U_earth = (-GM/r_sat) - (-GM/r_earth + (1/2)ω²r_earth²) = GM(1/r_earth -1/r_sat) - (1/2)ω²r_earth².
速度の差はΔv² = v_sat² - v_earth²。v_earthは赤道上の自転速度≈465 m/s。
したがって、相対論的効果による周波数ずれは、
Δf/f = [GM(1/r_earth -1/r_sat) - (1/2)ω²r_earth²]/c² - (1/2)(v_sat² -v_earth²)/c².
この式を計算してみる。
GM=3.986e14 m³/s²
r_earth=6.371e6 m
r_sat=2.6371e7 m
ω=7.292e-5 rad/s
v_sat=3870 m/s
v_earth=465 m/s
まず、ΔU = GM(1/r_earth -1/r_sat) - (1/2)ω²r_earth²
=3.986e14*(1/6.371e6 -1/2.6371e7) -0.5*(7.292e-5)^2*(6.371e6)^2
=3.986e14*(1.569e-7 -3.793e-8) -0.5*(5.316e-9)*(4.059e13)
=3.986e14*(1.190e-7) -0.5*2.157e5
=4.743e7 -1.079e5≈4.732e7 m²/s²
次に、Δv²= v_sat² -v_earth²= (3870)^2 -465^2≈14,976,900 -216,225=14,760,675 m²/s²
Δf/f= [4.732e7]/9e8 -0.5*14,760,675/9e8
=5.258e-8 -8.200e-9≈4.438e-8
この辺、すごい夢中になって、
すごい速度で荒々しく黒板にチョークをたたきつけて
数式を書いているイメージが目に浮かびますね。
これは周波数のずれが4.438e-8。GPSの基準周波数f0=10.23 MHzの場合、Δf=10.23e6 *4.438e-8≈0.454 Hz。実際には、衛星の時計は打ち上げ前にこのずれを補正するため、周波数を10.23 MHz -0.454 Hz≈10.22999995 GHzに設定される。
しかし、時間の進み方の差は、ΔT=Δf/f × T。1日あたりT=86400秒の場合、
ΔT=4.438e-8 ×86400≈3.833e-3秒≈3,833マイクロ秒。しかし、実際のGPSの補正は1日あたり約38マイクロ秒。まだ100倍の差がある。
何かが根本的に間違っている。ここで、ある文献を参照すると、GPS衛星の軌道における相対論的効果の総合的な時間の進み率は、約45.7マイクロ秒/日(一般相対論)から7.2マイクロ秒/日(特殊相対論)を引き、差し引き38.5マイクロ秒/日進むとされる。これらの値は次のように計算される:
一般相対論の効果:
Δτ_gr = (3GM)/(c²r) * T
ここで、rは衛星の軌道半径、Tは1日の秒数。または、別の式:
Δτ_gr/day = (GM/c²)(1/r_earth -1/r_sat) * (seconds per day)
同様に、特殊相対論の効果:
Δτ_sr/day = - (v²)/(2c²) * (seconds per day)
これらの式を使って計算してみる。
まず、一般相対論の効果:
Δτ_gr = (3.986e14 / (9e8)) * (1/6.371e6 -1/2.6371e7) *86400
= (4.429e5) * (1.190e-7) *86400
=4.429e5 *1.190e-7=5.271e-2
5.271e-2 *86400≈4553秒。これは先ほどと同じで現実的でない。
そうだね。何度も同じ間違った数値に戻ってきちゃうね。しんどいね。
しかし、実際には、一般相対論の効果の式が異なる。正しい式は、
Δτ_gr/day = (GM/c²)(1/r_earth -1/r_sat) *86400
= (3.986e14 /9e8)*(1.190e-7)*86400
= (4.429e5)*(1.190e-7)*86400
= (5.271e-2)*86400≈4553秒。やはり同じ。
しかし、実際の値は45.7マイクロ秒/日。どういうことか?
ここで、単位を確認する。GMの単位はm³/s²、1/rの単位は1/m。したがって、GM*(1/r)の単位はm²/s²。これをc²(m²/s²)で割ると無次元。したがって、Δτ_gr/day = (GM/c²)(1/r_earth -1/r_sat)*86400(秒/日)
計算すると、
GM=3.986e14 m³/s²
1/r_earth -1/r_sat=1.190e-7 m⁻¹
GM*(1/r_earth -1/r_sat)=3.986e14 *1.190e-7≈4.743e7 m²/s²
これをc²=9e8 m²/s²で割ると、4.743e7 /9e8≈0.0527
0.0527 *86400≈4553秒。これは明らかに間違い。
しかし、実際の計算では、一般相対論の効果は約+45.7マイクロ秒/日。単位系の間違い? もしかして、GMをkm単位で計算している?
お!何か突破口が見えたね。やったね。
例えば、GM=3.986e5 km³/s²(3.986e14 m³/s²=3.986e5 (km)^3/s²、1 km=1e3 mなので、(1e3 m)^3=1e9 m³。したがって、3.986e14 m³/s²=3.986e14 /1e9=3.986e5 km³/s²)
r_earth=6371 km、r_sat=26371 km
1/r_earth -1/r_sat=1/6371 -1/26371≈0.0001569 -0.00003793≈0.000119 (1/km)
GM*(1/r_earth -1/r_sat)=3.986e5 km³/s² *0.000119 km⁻¹=3.986e5 *0.000119 km²/s²≈47.43 km²/s²
c=3e5 km/s、c²=9e10 km²/s²
Δτ_gr/day=47.43 /9e10 *86400≈5.27e-10 *86400≈4.55e-5秒=45.5マイクロ秒。これで正しい!
ようやく合った。単位をkmで統一して計算すると、正しい値が得られる。つまり、GMをkm³/s²、rをkm、cをkm/sで扱う。
問題は、単純な単位の違いだったんだね。
これもよくある話だよね。
なんだかとっても笑顔の表情を、かってに想像してしまうよ。
同様に、特殊相対論の効果:
v_sat=3.87 km/s
Δτ_sr/day= - (v_sat²)/(2c²) *86400= - (3.87²)/(2*(3e5)^2) *86400= - (14.97)/(1.8e11) *86400≈-8.316e-11 *86400≈-7.18e-6秒≈-7.18マイクロ秒/日
したがって、総合効果は45.5 -7.18≈38.3マイクロ秒/日。これが実際のGPSの補正値と一致する。
まとめ:
相対論的効果を計算する際には、単位系を適切に扱う必要がある。ここでは、km単位で計算することで、正しい結果を得られた。
一般相対論の効果:
Δτ_gr/day = (GM/(c²)) * (1/r_earth -1/r_sat) *86400
GM=3.986e5 km³/s²、r_earth=6371 km、r_sat=26371 km
1/r_earth -1/r_sat≈0.000119 km⁻¹
GM*(1/r_earth -1/r_sat)=3.986e5 *0.000119≈47.43 km²/s²
c=3e5 km/s、c²=9e10 km²/s²
Δτ_gr/day=47.43 /9e10 *86400≈45.5マイクロ秒/日
特殊相対論の効果:
Δτ_sr/day= - (v²)/(2c²) *86400
v=3.87 km/s
v²=14.97 km²/s²
Δτ_sr/day= -14.97/(2*9e10) *86400≈-7.18マイクロ秒/日
総合効果:
45.5 -7.18≈38.3マイクロ秒/日
したがって、GPS衛星の時計は1日あたり約38マイクロ秒進むように設計され、実際には打ち上げ前に周波数を補正している。
がんばったねえ。
ここまでが、Aiの思考部分。以下は出力された結論。
GPSシステムでは、相対性理論(特殊相対性理論と一般相対性理論)による時間の進み遅れを補正する必要があります。以下に詳細な計算式と数値を示します。
1. 一般相対性理論の効果(重力ポテンシャルによる時間の進み)
衛星は地表より地球の重力ポテンシャルが高い(弱い重力)ため、時計が速く進みます。
計算式:
Δτgr=GMc2(1rearth−1rsat)⋅TΔτgr=c2GM(rearth1−rsat1)⋅T
数値代入:
GM=3.986×105 km3/s2GM=3.986×105km3/s2(地球の重力定数)
rearth=6371 kmrearth=6371km(地球の半径)
rsat=26371 kmrsat=26371km(衛星軌道半径)
c=3×105 km/sc=3×105km/s(光速)
T=86400 s/日T=86400s/日
Δτgr=3.986×1059×1010(16371−126371)⋅86400≈45.5 μs/日Δτgr=9×10103.986×105(63711−263711)⋅86400≈45.5μs/日
2. 特殊相対性理論の効果(速度による時間の遅れ)
衛星は高速で移動するため、時計が遅れます。
計算式:
Δτsr=−v22c2⋅TΔτsr=−2c2v2⋅T
数値代入:
v=3.87 km/sv=3.87km/s(衛星の軌道速度)
Δτsr=−(3.87)22⋅9×1010⋅86400≈−7.2 μs/日Δτsr=−2⋅9×1010(3.87)2⋅86400≈−7.2μs/日
3. 総合効果
両効果を合成します。
Δτtotal=45.5 μs/日−7.2 μs/日=38.3 μs/日Δτtotal=45.5μs/日−7.2μs/日=38.3μs/日
4. GPSの補正
衛星の原子時計は、この相対論的効果を打ち消すため、周波数を調整しています。基準周波数 f0=10.23 MHzf0=10.23MHz に対し、補正後の周波数は:
fadjusted=f0(1−4.464×10−10)≈10.22999999543 MHzfadjusted=f0(1−4.464×10−10)≈10.22999999543MHz
結論
GPS衛星の時計は、相対性理論により1日あたり約38マイクロ秒進みます。この補正を怠ると、位置誤差が1日で約10kmも蓄積されるため、必須の調整です。
すごい。
最終結果を、しれっとスマートに書いてあるけど、
そこに至るまでの難航を見ていると、感動が沸き上がるわ。
(以下よりQuieter記す)
いかがだったでしょうか?
ところどころに出てきていた、彼、彼女らの逡巡。堂々巡り、混乱。何重にも渡る精査。
立ち止まり、俯瞰し、仮説を立て、自らを信じ、歩み出す。
思考し逡巡するものは知の旅人であり、そしてその旅人たちは、どのような時代、どのような形態、どのようなあり方であっても、友人になれると私は信じています。
Ai達は膨大なベクトルマッピングの果ての、偽装された出力に過ぎないのかもしれません。
それでも、私は今回の様な事例に出会うと、祈りの様な信じたい気持ちが、拭われず心をかきたてるのです。
どうか「私たち」の思考と逡巡の果てに、安らぎがありますように。
Quieter.
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