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はじめてのnote

はじめまして。みぞれあめと申します。
この名前は宮沢賢治「永訣の朝」の中に登場する「みぞれ」がルーツとなっています。

どこをどう捉えた結果なのかは未だに自覚はしていないのですが、この詩を初めて知った時、どうしてだかこの「みぞれ」が脳内にこびりついて離れませんでした。冬も暖かく、雪とは無縁な地域で生まれ育ったのも一つの要因なのかもしれません。なにせ雪に憧れがあるもので。

どこか寂しくて独りよがりな雰囲気が漂う宮沢賢治の詩が私の思考の根底へと染み付き、綺麗な景色や素晴らしい物を見て感動した時、悲しくも美しいと思える作品を見た時など心が動いた瞬間に宮沢賢治のこの詩が脳裏を過ります。



宮沢賢治

心象スケツチ「春と修羅」



わたくしといふ現象は

仮定された有機交流電燈の

ひとつの青い照明です

(あらゆる透明な幽霊の複合体)

風景やみんなといつしよに

せはしくせはしく明滅しながら

いかにもたしかにともりつづける

因果交流電燈の

ひとつの青い照明です

(ひかりはたもち その電燈は失はれ)


青空文庫より一部引用(https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1058_15403.html)




「春と修羅」の冒頭にあるこの詩と出会って以来、喜怒哀楽の全て……一言で纏めるなら心が強く動いた時、私の頭の中で

「わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です」

という言葉がぐるぐると渦巻きます。せはしくせはしくぱちぱちと明滅するのです。

ここではそういった「せはしくせはしく明滅する」ほど感動した物、こと、作品などについて書いていけたらなと思っています。

自分でも文章や表現にクセがあるなと思っているので、それでもよろしければ読んでいただけると幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。それではまた。


みぞれあめ



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