清水が優勝!一方昇格プレーオフ争いが大きく動いたJ2第37節振り返り


第37節予想と結果

清水優勝!

清水 1-0 いわき

ホームで清水が初のJ2優勝のタイトルを手にした。
いわき相手に苦しみながらもホームの大声援を背に、試合終盤のゴールで勝利を掴み取った清水。
同時刻キックオフの横浜FCが引き分けたため、最終節を残して両チームの勝点差が4となり、清水の優勝が決まった。

横浜FC今節も昇格を決められず

横浜FC 0-0 栃木

横浜FCはホームで降格が決まっている栃木との対戦だったが、1点が奪えず痛恨のドロー。
勝点1を積み上げたが、長崎が千葉との上位対決に勝利したため、両チームの勝点差は3となり、残る自動昇格の1枠はいよいよ最終節までもつれる展開となった。
ホーム最終節、相手は降格する栃木なだけに、是が非でも今節で昇格を決めたかった横浜FCだったが、またしても決めることはできなかった。
ただ、ここで得た勝点1は大きく、次節は引き分け以上で自動昇格が決まるという、依然有利な状況に変わりはない。

長崎奇跡の逆転自動昇格まであと1勝

千葉 1-2 長崎

長崎が千葉との上位対決を制して奇跡の逆転自動昇格へ望みを繋いだ。
横浜FCが引き分けたため、勝点差は僅か3まで縮まった。
横浜FCがあと1勝で自動昇格と大手をかけた第34節終了時点では11もあった勝点差は、僅か3試合で8も縮まり、いよいよ射程圏内の勝点差3まで迫ってきた。
長崎が自動昇格を勝ち取る条件は唯一、長崎が勝ち横浜FCが敗れることであるが、直近の両者の結果を見ると、あながち起こりえなくもない。
更にこの場合、両者は勝点75で並ぶことになり、得失点差勝負となるが、第37節終了時点での得失点差は横浜FCが33、長崎が32である。
仮に両試合が最小得失点差の1-0での決着となっても長崎の得失点差が33、横浜FCの得失点差は32となり、勝敗の結果のみで逆転が起こる展開となった。
一方、千葉は敗れたことで一気に6位まで転落した。
しかも最終節はアウェイで山形との直接対決となり、4位から一転昇格プレーオフ争い脱落の可能性が芽生えてきた。

昇格プレーオフ争いは岡山が抜け出した

岡山 2-0 藤枝

岡山がホームで勝利を収めた。
また、千葉が長崎に敗れたことで4位に浮上した。
更に、最終節のカードで山形-千葉の直接対決が組まれていることにより、唯一岡山の昇格プレーオフ進出が決定した。
最終節勝利で4位の座を手にできる状況だ。

水戸 1-3 山形

山形の勢いが止まらない。
今節も水戸に勝利し、見事8連勝を飾った。
これで横浜FCが持っていた、今季の連勝記録タイに並んだ。
千葉が敗れたことで5位までジャンプアップし、最終晩に来て昇格プレーオフ圏内に飛び込んできた。
最終節は千葉との直接対決が待っている。
引き分け以上で昇格プレーオフ進出という、有利な状況で大一番を迎えることになる。
今まで追う立場だったが、最終節のみ追われる立場となる難しさはあるだろうが、今の山形の勢いなら難なく跳ね除けてしまいそうだ。

熊本 3-1 仙台

仙台が痛恨の敗戦。
前日の他会場の試合結果から、勝てば昇格プレーオフ進出決定となった一戦だったが、敗れてしまった。
やはり、1試合だけ別日開催という、独特の難しさがあったのだろうか。
だが、状況は悲観するものではない。
最終節に山形-千葉の直接対決が組まれている関係上、仙台は最終節勝てば無条件での昇格プレーオフ進出が決まる。
更に引き分けても山形が勝利すれば、進出決定となる。
日程の妙に狂わされた37節の鬱憤を晴らす舞台が最終節に用意されている。

その他会場の結果

甲府 1-2 秋田
徳島 1-0 鹿児島
大分 2-1 群馬
愛媛 1-1 山口

さいごに

優勝した清水は3年ぶりにJ1の舞台に戻ることが決まった。
オリジナル10の1角として、J1で戦う姿が今から楽しみだ。
残る自動昇格の1枠は横浜FCと長崎の争いとなった。
条件としては横浜FCが圧倒的に有利であるが、直近の結果を見ると奇跡が起きてもおかしくない状況は整った。
また、昇格プレーオフ争いも熱い展開から目が離せない。
残る2つの椅子を山形・千葉・仙台の3チームで争う形になった。
最注目は山形-千葉の直接対決だ。
勝てば昇格プレーオフ、負ければ来季もJ2での戦いを余儀なくされることだろう。
岡山も易々4位の座を明け渡すつもりはない。
昇格プレーオフに4位で臨むのか、5位あるいは6位で臨むのかには天と地ほどの差がある。
昇格プレーオフ圏外の7位に転落した仙台も、勝利で再び圏内に戻れるといった意味では悲観する状況ではない。
自力で昇格プレーオフ進出を決めることができるのだから。


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