10/1 2023年より米国の天然ガス生産は4.3%増加、EIAが報告
天然ガスに与える影響と結論
2023年の米国の天然ガス生産量の増加は、国内の需要に十分応じるための供給力を維持しており、特にテキサスやニューメキシコ州などの主要な生産地域での増産が重要な役割を果たしています。輸出量の増加は、国際的なエネルギー市場における米国の重要性をさらに高めており、特にヨーロッパやアジア向けのLNG(液化天然ガス)の供給が増えていることが示唆されています。
一方、消費セクター別の供給では、住宅および商業セクターでの需要が減少している一方、工業や電力セクターでの需要が増加しており、これは産業活動や発電における天然ガスの利用が強化されていることを示しています。
ニュース内容↓
米国のドライ天然ガス生産量は、2023年に前年比4.3%増加し、3年連続で増加したことが米国エネルギー情報局(EIA)の「2023年天然ガス年次報告」で発表されました。2023年の国内ドライガス生産量は、1日あたり103.6億立方フィート(Bcf/d)に達しました。
州別では、テキサス州が最大の増加を示し、年間生産量が1日あたり26.7 Bcfに達し、7.4%増加しました。次いでニューメキシコ州が15.3%増加し、1日あたり7.9 Bcfを生産しました。一方、オハイオ州は3%減少して、1日あたり5.9 Bcfの生産にとどまりました。
消費者への天然ガス供給量も1日あたり0.9%増加し、80.6 Bcf/dに達しました。工業セクターと電力セクターでの供給がそれぞれ0.3%および6.9%増加した一方で、住宅セクターでは8.9%、商業セクターでは4.8%の減少が報告されました。
また、米国は2023年も7年連続で天然ガスの純輸出国となり、輸入量を4,681 Bcf上回る天然ガスを輸出しました。天然ガスの輸入量は3.2%減少し、1日あたり8 Bcfにとどまりましたが、輸出量は10.2%増加し、1日あたり20.8 Bcfに達しました。