『ラストマイル』

公開を待ち望んでいたので、初日に鑑賞。
物流の闇を描いているが、広く言えば常に数字を求められ、ノルマを課せられ、心身ともにすり減らして仕事に当たっている人にも響く物語(エンド・ロールにある一文がそれを表している)。良い意味で緊張感ありエンタメ要素あり、役者の演技や会話も心に残り、満足感に浸りながら映画館を後にした。

ただ、"What do you want?"という問いかけがいつまでも耳に残り、決してウキウキした気分で映画館を出ることはなかった。明らかに「あなたならどうする?」「何を感じて、これからどう行動する?」というテーマを観客に投げかけている作品。

2回目を本日(1週間後)再鑑賞。初回は謎解きだったりスピーディーな展開や会話を追い掛けるのにいっぱいいっぱいだったのか、見落とした場面がたくさんあった。

再度観ての感想。

この映画の主人公はDAILY FAST 社の舟渡エレナ、梨本 孔だけど、羊急便の八木、委託ドライバーの佐野 昭、亘親子も主人公だなと思いを強くした。
特に描かれている佐野親子の環境、会話、矜持すべてに涙が止まらなかった。物流に携わるすべての人たち、現実の「ラストマイル」を担うドライバーたちには感謝の気持ちを忘れてはいけないなと。

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