漂流
今朝はいつもより早く家を出た
息子が始業式なので同じタイミングで
気持ちよく出かける
妻と息子は登校班へ
私はさすらいへ
朝早く出て思い出したが
この時間の外は会社、学校へ急ぐ人達で
慌ただしい
自転車に乗った学生達が列になって通り過ぎる
サラリーマンが急ぎ足で口から煙を出す
夏の日差しに険しい顔をしたお母さんたちが
龍のような自転車で日陰に隠れる
私のようなドリフターは邪魔な気がする
周りは気に求めていないだらうが
私がポジショニングを取ってしまう、外野へ。
良いところにマクドナルドがあったので
あまりしたことのない朝マックをしてみた
忙しいレジの店員さんの笑顔に
救われた漂流者さながら
安堵をおぼえてしまう
店内はスーツを着た人や私服の女性
私のような私服の男性もまばらにいる
皆等間隔で座り一人を過ごしている
ここにいる人達は
いずれ何処かで必ず死ぬ
死ぬ時は
あーすれば良かった、こーすれば良かった
と思うはずだから
私も今のうち
したいことをして
ニコニコして
家族に愛想よくして
こんなもんかな、と死んでいきたい