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「サラダせんべい」の“サラダ”って何?
なんとなく食べていたサラダせんべい
ある日、スーパーで買った「サラダせんべい」をなんとなく食べていたとき、ふと疑問が浮かんだ。
「これって、なんで“サラダ”って言うんだろう?」
よく考えてみると、野菜っぽい味もしないし、サラダ感もゼロ。子どものころから当たり前のように食べていたけれど、「サラダ」という名前の意味を考えたことはなかった。
気になってしまったからには、調べてみるしかない。
サラダせんべいに野菜は入っていない?
まずパッケージの裏を見てみた。
原材料:米、植物油、塩…
うん、やっぱり野菜は入っていない。レタスもトマトもにんじんもナシ。 どう見ても「サラダ」とは関係なさそうだ。
「もしかして“サラダ油”を使っているから?」と考えてみたけれど、それなら「サラダ油せんべい」とかになりそうなもの。なぜ「サラダ」なのか、ますますわからない…。
“サラダ”の本当の意味はこれだった!
調べてみると、意外な答えにたどり着いた。
実は、おせんべいの「サラダ」は「サラダ油」から来ているらしい。サラダ油というのは、冷たい料理(サラダ)にも使える油として名付けられたもので、その昔、せんべいを焼いた後にサラダ油と塩で味付けするスタイルが登場したことが、「サラダせんべい」の始まりだという。
つまり、
サラダせんべい=サラダ油+塩で味付けしたせんべい
というわけだった!
なるほど、確かにサラダ油を使った塩味のあっさりとした味わいが、あの軽さと食べやすさの秘密だったのか。
なぜ「塩せんべい」じゃなかったの?
ここでまた新たな疑問が…。
「塩味なら、“塩せんべい”でよくない?」
と思ったけれど、当時の背景を調べてみると納得できる理由があった。
昔の日本では、せんべいといえば醤油味が一般的だったそうだ。そこに登場したのが、塩とサラダ油で味付けした新しいタイプのせんべい。これをただ「塩せんべい」としてしまうと、インパクトが薄かった。
そこで、ちょっとオシャレで新しさを感じさせる「サラダ」という名前を使ったらしい。確かに「サラダせんべい」と言われると、なんとなく軽くてヘルシーなイメージがある気がする。
メーカーのマーケティング戦略が、今も当たり前のように使われているんだと思うと面白い。
「サラダせんべい」を食べながら思うこと
普段何気なく食べているお菓子にも、ちゃんと理由や歴史があるんだなと改めて感じた。
「サラダせんべい」という名前にこんな由来があったなんて、知らなかったころには戻れない気がする。次にサラダせんべいを食べるときは、サラダ油と塩で作られた新しい時代のおせんべいとして、ちょっと違った気持ちで味わえそうだ。
まとめ:サラダせんべいの“サラダ”はサラダ油だった!
「サラダせんべい」の“サラダ”は、野菜のサラダではなく「サラダ油」から来ている。
サラダ油は冷たい料理(サラダ)にも使える油として名付けられた。
塩味の新しいせんべいとして登場したとき、「サラダ」という名前でオシャレさと新しさをアピールした。
普段食べているお菓子も、こうやって調べてみると意外な発見があって面白い。
次に「サラダせんべい」を手に取るとき、ちょっとしたうんちくとして話してみてはどうだろうか?
きっと「へえ!」と言われるはずだ。