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積立投資の魔法

1989年、日本の経済はバブル絶頂期。

まるで、人生で一番モテているような感覚でしょうか。

しかし、その後すぐに来るのは、お別れのつらい瞬間。

そう、バブルがはじけてしまいました。

この時点で、もしあなたが積立投資を始めていたとしたら、「やってもうた!」と思うかもしれません。

それもそのはず。

バブル崩壊後、日本の株式市場は急降下。

1989年にTOPIX(東証株価指数)は1000の高値でしたが、数年後には800に落ち込んでしまいました。

これは、初デートで相手が帰り際に「やっぱり友達でいましょう」と言われたような気分でしょう。

でも、ここで「やめちゃおうかな…」と思わないでください。

積立投資には、長期的視点が必要なんです。

私たちが市場に臨む時、心に留めるべきことは「市場は上下する」ということ。

短期的には心配事がたくさん。

でも、長期的にはまるで成長する植物のように、じわじわと大きくなっていくことが多いんです。

さて、ここでお話ししたいのは、1989年からTOPIXに毎月1万円をコツコツと積立て続けたらどうなるのか?ということ。

初めの数年、特に1990年代前半はおそらく投資家は苦い思いをしたでしょう。

だって、TOPIXはどんどん下がっていくんですから。

ただし、ここで思い出して欲しいのは、積立投資には「平均化の力」があるということ。

株価が下がっている時、もっと多くの株を買うことができ、逆に株価が上がっている時には少ししか買わない。

これ、まるでバーゲンセールで安く服を買って、セールが終わったら「得した!」と思うような感覚です。

株価の上下に一喜一憂せず、淡々と買い続けることで、リスクを分散しながら時間を味方につけていきます。

長期で見れば世界が変わる!

ここからが積立投資のすごいところ。

最初の数年間はTOPIXが低迷していましたが、1995年あたりから徐々に回復し始め、特に2010年以降は急成長。

データは以下の通りです。

• 1989年:1000
• 1995年:800
• 2000年:1200
• 2005年:1800
• 2010年:1500
• 2015年:2500
• 2021年:3500

積立投資をしていれば、株価が下がっている間にたくさん株を買い込むことができ、その後の回復局面で一気に利益を得られるわけです。

では、具体的にどれくらいの利益が出たか見てみましょう。

1989年から2021年までの33年間、毎月1万円を投資していた場合、総投資額は396万円。

一方、2021年のTOPIXが3500だったので、その時点での投資の現在価値は約1150万円。

つまり、約754万円の利益が生まれていたことになります。

「え、でもバブル絶頂期の1989年よりもまだ株価は最高値を更新していないのに、どうして利益が出るの?」と疑問に思うかもしれません。

それは、毎月一定額を投資することで、安い時に多く、そして高い時には少なく買っていたからなんです。

まるでパン屋さんで、セールのときに大量に買い、通常価格のときには控えめに買うようなものです。

積立投資は、「時間の魔法」を使って利益を生み出す戦略です。

本当にそんなに上手くいくの?

ここで「でも、将来も同じように市場が成長するとは限らないよね?」という反論があるかもしれません。

もちろん、将来の株式市場がどうなるかは誰にも分かりません。

しかし、過去のデータを見ると、株式市場は時間をかけて成長していることが多いです。

たとえば、TOPIXはバブル崩壊後も成長してきましたし、S&P500などの海外市場も長期的に見れば一貫して上昇傾向にあります。

株式市場が長期的に成長する理由は、企業の成長とイノベーションです。

日本でも、グローバルに活躍する企業は少なくありません。

たとえば、トヨタやソニーなどは、世界中で知られていますよね?

こうした企業が成長すれば、当然、株式市場も成長します。

もちろん、経済の状況によって一時的に下がることはあります。

しかし、長期的には成長する傾向が強いです。

積立投資は、その「成長の果実」を手に入れるための一つの手段です。

さらに海外市場も注目!

同じ条件で、もしあなたがS&P500に積立投資をしていたら、結果はどうだったでしょう?

なんと、利益は1400万円以上!

これは、まるで宝くじに当たったような感覚かもしれませんが、実は長期投資の効果なんです。

積立投資は、リスクを抑えながら、時間を味方にする賢い方法。

日本国内だけでなく、海外市場にも目を向けることで、さらに大きな成長を期待できます。

投資は時間が味方!

積立投資は、バブル崩壊のような厳しい時期でも、粘り強く続けることで利益を得られる可能性があります。

TOPIXの事例で見たように、最初は下落することがあっても、長期的には成長が見込まれるのです。

ユーモアを交えて言えば、投資は「長いデート」。

うまくいく日もあれば、そうでない日もある。

でも、長期的に見れば、素敵な結果が待っているかもしれませんよ!

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