朦朧とする意識の中

トイレへと誘導、寝床を整える、水を与える

その間泣く母の背中をさする

「かぁちゃん、もう逝きたいよぉ」
「陽ちゃん、迎えに来てよぉ」

ばぁちゃん曰く
「後もうひとつ悟らないかんとよ」

でもこれは母に通訳していない

ばぁちゃんが私に言うことはひとつ

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