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スネイプ先生の同級生になりたかった話
(以下、ハリー・ポッターシリーズに関する壮大なネタバレを含みます。)
(↑このハリー、天使。)
こんばんは。先週から金曜ロードSHOWにて「ハリポタ&ファンタビ祭り」が始まりましたね。おそらくこの秋は放送しないだろうと思ってちょうどこの間TSU○AYAで賢者の石とファンタビ2作品を借りて見たところだったので、個人的には予想が外れて若干残念ではあったのですが……まぁ、アズカバンまでやってくれるとのことなので楽しみです。
(ちなみにそれと同時に借りた『プラダを着た悪魔』もこの前金ローで放送されていました。なんだこれ。)
なので私は『秘密の部屋』以降の映画シリーズはYouTubeにあがっている英語版のものを漁った程度でまだしっかりと見たことはないのですが、とりあえず原作を読んだ感想としては、
「スネイプ先生の同級生になりたかった。」
ですね。はい。生徒ではなく、同級生です。
(↑初回授業のシーン)
セブルス・スネイプがいい人だったのかそうじゃないのか論争はハリポタファンなら一度は目にしたことがあるかと思いますが、これは簡単に決着がつく話ではないんじゃないかなぁ。
この問題は彼の魅力が一体どこにあるのかに関わってきますよね。根っから性悪だったけど愛と償いのために身を捧げたのか、あるいは、色んなことが原因となって闇の世界に堕ちてしまったけど本来は優しい人だったのか。人はギャップにひかれがちですが、ギャップなんて軽い言葉では言い表せない複雑さがスネイプというキャラクターにはあると思います。
ハリー・ポッターに出てくる人物って、単にいい人悪い人って言い切ることが難しいキャラクターが少なくないですよね。そこらへんの描き方がほんとに上手いなぁと感心してしまいます。全てが描写されているわけではない彼らの心境に想像を巡らせることが、本シリーズの楽しみの1つであることは間違いないのではないかと思います。知らんけど()
スネイプのあの無表情な仮面の奥にある本音はなんだったのか。ハリーを、ダンブルドアを、例のあの人を、自分自身を、どんな気持ちで見ていたのか。ラストを知ってからだとそれまでのことを思い出して色々と想像できますが、考え方は人それぞれかなぁと思います。
ではここで、私が原作を読んで思った、いやそれはさすがにひどいだろスネイプ!の場面を紹介しようと思います。(え。)
いや、私は間違ってもスネイプ先生の人間性全肯定派ではなく、読んでて「は??」と思ってしまうことが多々ありました。
中でもこれは擁護の仕様がないほどひどい、と個人的に感じたところをピックアップしてざっと紹介しようと思います。let's go!
・ネビルが薬の作り方を間違えたのを、ハリーが注意しなかったからだとして減点。
・自業自得でヒッポグリフに引っ掻かれて怪我をしたマルフォイを庇い、ハリーとロンにマルフォイの分の準備をさせる。
・ネビルが調合を間違えてしまった水液をネビルのヒキガエルに飲ませる。
→ハーマイオニーが内緒で手伝っていたのでヒキガエルは無事だったが、勝手に手伝ったとして減点。
・自分が出した質問にハーマイオニーが答えたのに、「鼻持ちならない知ったかぶり」呼ばわりをして減点。
→抗議したロンに罰則。
・マルフォイのかけた歯呪いがハーマイオニーに当たって歯が伸びてしまったのを見て、「いつもと変わりない」と発言。
→抗議したハリーとロンに罰則。
ざっと見た限りではこんな感じですかね。探せばもっとあるかと思います。
いや…これはちょっとやっぱり、単純に「本当はいい人だったんだ!!」とは言えるかは怪しい感じがしませんか…
シリウスとかルーピン先生、まぁ百歩譲ってハリーを憎むのは分かるけど、その他の気に入らない生徒に対する態度が言い逃れできないほど理不尽な気がするんですが。
特にネビルが可哀想すぎる…
あ、あと、ハリーとロンにビクトールクラムとの話をしていたハーマイオニーに、「もつれた恋愛関係より、魔法薬に集中するように」的なことを言うんだけど、いやアンタさっきまで授業中断してリータ・スキーターが書いたハリーについてのひどい記事朗読してたやん!とつっこんでしまいました。ハリーいびりのために授業時間を割くのはアリなんですね。
それに、学生時代使っていた魔法薬学の教科書にセクタムセンプラって書いてましたよね?あんたの方がよっぽどいけないものに気を取られてませんでしたか、と。
まぁ、闇の魔術への傾倒が進んでいる時期にジェームズというなんか強そうなライバルが現れたら、対抗心から歯止めが利かなくなってしまうのも分からなくはないですけどね。
それで思うんです、あぁ、もし私がその時同級生だったら、さりげなく魔法薬学についての話を持ちかけたりして、スネイプ先生が気張らずに素でいられる時間を作ってあげたのになぁ、と。
ジェームズたちにいじめられてるところを見てもきっとリリーのように勇敢に言い返したりはできないけど、あとでそっと
「あんたにはあんたにしかできないことがある。ホウキに乗るのが奴の方が上手いことくらいなんだ、あんたは頭が良いし、努力家だ。そんなところを尊敬してるよ」
って言うのになぁ。
闇の魔法を開発する時間なんてないくらい色んな話をして、信頼できる友達を紹介するのになぁ。
マグルを差別していたのも、闇の道に進んでいったのも良いことではなかったけど、学生時代に自分を肯定してくれる人がいて、心安らぐ場所があれば何か変わったかもなぁと思うんです。
スネイプ先生を見て「ヴッ…」って胸が痛くなる理由はそこかもしれないですね。
まぁ、当時はリリーが全てだったでしょうから、私なんかが現れてもどうでもいいわって感じかもしれませんが……
せめて一言でも、優しい言葉をかけたかったなと思ってしまいます。まぁ無理なんですけどね笑
映画ではカットされた細かいシーンも小説版にはたくさんあるので、よかったら読んでみてください。
来週のアズカバンが楽しみすぎる。(ルーピン先生推し)
お読みくださりありがとうございました。
ではまた次回。
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