
「20~30代が8割」トップパフォーマーから支持される異色の治療院はどのように生まれたのか?治療院「R&-ランド-」オープンまでの道程
株式会社アッティは「性別・国籍・人種などの属性に関係なく、ハードワークする人が活躍できる社会創りに貢献します」という理念のもと、鍼灸治療院「R&-ランド-」やリラクゼーションサロン「RAND」を運営するほか、キャリア支援(人材事業)、独立サポート(人材育成)などの事業を手がけています。

治療院「R&-ランド-」は「最高峰の治療と感動を提供する」というコンセプトのもと、2022年5月リニューアルオープン以降、トップアスリートや会社経営者などを含めた様々な方の治療を行ってきました。「全国から選りすぐりの治療家を集めた治療院」という、異色の治療院はどのようにして生まれたのか、代表取締役CEO梁燦久(リャンチャング)に話を聞きました。

治療院「R&-ランド-」が生まれた経緯
治療院「R&-ランド-」について語るうえで、株式会社アッティを創業するきっかけになった出来事からお話しさせて頂きます。
私は、在日コリアン3世として広島で生まれ育ちました。手に職をつけようと鍼灸大学に進学し、国家資格でもあるはり師・きゅう師を取得しました。資格取得後は治療院に就職し、多くの患者さんを治療してきました。鍼灸大学での4年間は、決して安くはない学費をかけて、必死に勉強し、恩師にも恵まれ、厳しく鍛えて頂きました。何より患者さんの健康に貢献することで喜んでいただけるということもあり、治療家という仕事にやりがいを感じただけでなく、天職とすら思っていました。
しかし、そんな日々の仕事の忙しさに追われ、23歳の終わりから4カ月連続でぎっくり腰を患ってしまいました。ぎっくり腰になったことがきっかけで、仕事や生活スタイルを含め、自分自身の“何か”を変える時なのでは、と考えるようになりました。そして、人生のメンターとも呼べる人との出会いや多くのご縁を通じて、準備期間を経て起業しました。
起業の準備をはじめた段階で、治療院を退職することにしました。前述の通り、天職とすら思っていた治療家の仕事に全く未練がなかったわけではありません。しかし、自分の人生にとっての優先順位を考えたとき、何よりも”いま”取り組むべきことに集中すべきという決断を下したのです。
その後、26歳で株式会社アッティを創業しました。創業当初はイベント事業やチームビルディングに注力していたことから、治療の世界からは長らく離れていました。しかし、「いつかまた治療の世界に携わりたい」という想いはずっと心のどこかにあったように思います。
そんな中、私が元々鍼灸師だったことを知った周りの経営者や、仕事で関わるようになったプロのスポーツ選手などからこのような相談を受けました。「ブランディングだけが上手くて、正直あまり満足できる治療ではなかった」、「腕の良い先生にどのように出会ったらよいのか」、「元々プロだった、リャンさんイチ押しの先生を紹介してもらえないか」といった内容の相談を度々受けるようになりました。
そこから「いろいろな情報の中から、自分に合った治療を見つけられない」「腕の良い治療家が知られていないし見つける方法が無い」といった、私なりに感じる治療業界全体の課題が見えてきたのです。確かに、腕利きの先生達は、口コミだけで予約が溢れるため、webで情報を出さずに、隠れ家的に表に出たがらない先生も多かったりします。
「そこに行けば最高峰の治療家から自分にあった治療を受けることができる」、「家族や友人、大切な人に安心しておすすめすることができる」、そんな治療院があれば良いのにと思うようになるのと同時に、周りから「ぜひリャンさんがつくってください!」という声を頂くようになりました。
最後は周りに背中を押されるようにして、治療院「R&-ランド-」のオープンに向けて本格的に動きだすことになりました。

治療院「R&-ランド-」オープンにあたってどんな苦労がありましたか?
治療院「R&-ランド-」をオープンするうえで、まず「人集め」には多大な時間をかけることになりました。「最高峰の治療と感動を提供する」ことを目指している治療院「R&-ランド-」では、オリンピック金メダリストの元専属トレーナーなど全国から選りすぐりの治療家を集めています。ご自身の院を経営されている先生も多いですし、皆さんそれだけの腕がありますから、口コミだけでも予約がいっぱい、ということも珍しくありませんでした。そんな先生方に治療院「R&-ランド-」に参画いただくことは簡単なことではありませんでした。「最高の治療家を集めた、最高の治療院をつくりたい」「治療業界全体の課題を解決し、求めている人々のニーズに応えたい」という私の想い・ビジョンを語って共感していただくために多くの時間を使うことになりました。
結果として、トップ中のトップの先生方に集まっていただくことができたと自負していますが、ここにはそれまでの経営者としての経験が活きたと思います。経営は一緒に働く仲間にせよお客さまにせよ、とにかく「人集め」をしなければなりませんから。何より「人が集まる魅力的な人になりなさい」という恩師の言葉を胸に、まだまだ未熟ではありますが、それまでの経営面においての10数年の経験や、一定の実績を積み上げてきたからこそ、治療院「R&-ランド-」という理想の治療院をオープンすることができました。24歳の当時「治療家としての自分」を横に置いて経営に集中したから、ここに繋がったかと思うと感慨深いものがあります。
治療院「R&-ランド-」のブランディングと今後の展望
企画段階から強く意識していたことは、治療院「R&-ランド-」を、“日本を代表する治療家が集まる場にする”というブランディングです。その中でも意識しているのは「トップパフォーマーや現役で活躍する方々に選ばれる治療院」というブランドを確立するということです。
サッカー・野球をはじめ各スポーツに“日本代表”があるように、ミュージシャンが"紅白歌合戦”や“日本レコード大賞”をめざすように、治療業界にも“日本代表”という場があっても良いのではと考えました。
鍼灸治療院の利用率は一般的にあまり高くなく、とりわけ20代、30代の現役世代の利用率はかなり低いと言われています。しかし私たちは、20代、30代で活躍している方々に、治療を通して心身をベストな状態に保ち、最高のパフォーマンスを発揮していただきたいと考えています。
そういった層の方々からの支持をいただくために、治療のクオリティを高めるということはもちろんですが、ブランドに対しての“カッコよさ”、“新しさ”を感じていただけるよう発信や取り組みを行ってきました。取り組みの内容の一つは、様々な企業の協賛を得ながら開催した、プロサッカー選手を交えたソサイチ(7人制サッカー)大会です。ほかには六本木のクラブSEL OCTAGON TOKYOでの周年イベントの開催などもその一環です。その後も続々と行う企画が決まっています。


結果として、プレミアムコースが¥14,000からという価格設定にもかかわらず、利用者の8割以上が20~30代の方となっており「活躍する若者から支持される治療院」というブランドを確立しつつあると思います。
さらにこの「ブランド」というのは、治療業界が発展していくのに欠かせないものだと思います。世の中には凄腕の治療家が数多くいます。しかし凄腕の治療家それぞれのブランディングが必ずしも上手くいっているとは限らず、集客に苦戦したり価格設定が低くなったりということが起こりがちです。
治療院「R&-ランド-」が治療家と世の中とをつなぐハブになっていくことで、職業としての治療家の魅力を高めていくとともに、より多くの方々が治療を受けて最高のパフォーマンスを発揮できる状態をつくることに貢献したいと考えています。
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株式会社アッティ
HP:https://atti-daihyo.com/
治療院「R&-ランド-」
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リラクゼーションサロン「RAND(ランド)」
HP:https://rand.quick-care.atti-daihyo.com/
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