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彼の腕の中②|W不倫恋愛


↑ひとつ前のお話はコチラ

彼に身を委ねる時間がどのぐらい経ったのか
自分の体の力も程よく抜け
心地の良い時間が過ぎていた。

愛おしそうに抱きしめてくれる彼の腕の中で
この上ない幸せを感じていた。

すると彼が私の体をクルッとまわし
向かい合ってのハグ。

これまた幸せ。

だけど、この流れって、、と色々頭をよぎる。

密着していた体が少し離れる。

これはやっぱりキスの流れ!!?

動揺を必死に隠しながら、なお彼のリズムに合わせる。

向かい合ったまま、彼と目が合う

『、、いい?』

うなずく私の顔を大きな手が包み込み唇がフッと重なった。

目を閉じて全神経で彼を感じる。
最初は触れたか触れてないか分からないほどのキス

唇をすぐに離すけど
また触れたくなってキス

段々ともどかしくなって、私は彼の首に腕を回す。

彼も受け入れてくれて
本当の意味での不倫関係がスタートした日となった。

行為の最中は、彼も相当緊張してくれていて
上手くいかない時間もあったけど
肌を重ねているだけで幸せだったので
私にとっては大きな問題では無かった。

なにより彼の触れ方の優しさに衝撃をうけた。
セックスって本当はこうなんだ!
自分が愛されていると伝わってきたし
彼の優しさや
相手の存在を感じながら
温もりを愛おしく感じる。

『痛くない?
体勢キツくない?』

これでもかと気にかけてくれる。

時間をかけ、二人で最後を迎えた時は
これまで経験した事のない感情で溢れた。

彼の事を更に愛おしく思ったし
もちろん罪悪感もあったし
もう諦めていた女性としての幸せも、、

玄関先で一目見れれば、、から
気付けば3時間が過ぎていた。

帰る支度をして、またねと部屋を出る。

久しぶりの行為にカラダの熱がなかなか冷めないし
足腰はプルプル
頭もボーッとするし
体もふわふわしていた。

自宅までは車で20分ほど。

しっかりしないと!と気合を入れて
なんとか自宅へ。
着いてお風呂から上がると
ホッとしたのか
もう立っていられないほどの眠気に襲われる。

彼に抱きしめられた感覚が体に残ったままに
私は幸せな眠りについた。


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