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地元、長生炭鉱の事故について何も知らなかった 読書レポ
私たちはかりにヒロシマを忘れても朝鮮を忘れてはならない。なぜなら、それは被害の記録ではなく、加害の記録だから。
はじめに
朴慶植さんが書いた『朝鮮人強制連行の記録』(1965年)には、私の地元である山口県で起こった長生(ちょうせい)炭鉱の事故について記載されていました。
この本には、朝鮮半島から無理やり連れてこられた労働者たちが非常に過酷な環境で働かされていたことが詳しく書かれていました。
以下は、この本のなかの、長生炭鉱にまつわる記述を基に、ポイントをセクションごとに分けてまとめています。なお、説明は1965年当時の調査や報告に基づいています。
本に基づく要点の整理
1. 宇部炭鉱とは?
宇部炭鉱は日本で有名な炭鉱の一つです。特に神ノ山炭鉱や東見初炭鉱が知られています。
1941年から1945年の間、戦争中の日本では多くの労働者が必要とされ、約10万人の朝鮮半島の人々が強制的に連れてこられて働かされました。これを「強制連行」と呼びます。
2. 海底炭鉱の危険
宇部炭鉱の中には、海の下にある石炭を掘る「海底炭鉱」もありました。この作業は非常に危険で、時々海水が炭鉱内に流れ込む事故が起こっていました。
特に有名な事故は1943年の長生炭鉱の事故で、海水が炭鉱に流れ込み、180人もの労働者が命を落としました。亡くなった多くの人々は、朝鮮半島から無理やり連れてこられた労働者でした。彼らの遺体は今も炭鉱の中に残っているとされています。
3. 遺骨の調査と課題
最近(当時における最近...)の調査では、260人以上の遺骨が見つかりましたが、実際には約1000人がこの炭鉱で亡くなったと推測されています。
韓国政府は、戦時中に亡くなった朝鮮人労働者の遺骨を返してもらう計画を進めていますが、この計画には批判もあり、すべてがうまく進んでいるわけではありません。
4. 適切な解決を求めて
日本政府には、亡くなった人々の遺骨を正しく遺族に返し、適切な補償を行うことが求められています。この問題に対して、今後も正しい対応が必要です。
おわりに
今回、地元でこれほど大きな出来事が起こっていたことを知り、非常に驚きました。それは、まったく他人事ではなく、自分にも関わりのある問題だと強く感じました。
この経験を通じて、歴史や戦時中の労働問題についてもっと学びたいという気持ちが湧いてきました。過去に何が起こったのかを理解することで、未来の社会に対しても責任ある行動を取ることの大切さを改めて感じています。
今後も、このようなテーマについて考え続けていきたいと思います。