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障害のある人に「もう大丈夫?」と言われてうれしかったこと

私は仕事を2つやっていまして、ひとつはヘルパーですがもうひとつは高齢者弁当の配食です。
 
今日、コロナ後初めて高齢者弁当の方に行きました。
弁当を作っているのは作業所で働く障害者です。
「おはようございます」とドアを開けると、ひとりの障害者が間髪入れずに言ったのです。
「もう大丈夫?」
 
 
彼女は、私がヘルパーとして関わっている人なので普段をよく知っています。
普段は、何か疑問に思うとそのことを人のタイミングなどはお構いなしに機関銃のように聞きまくる人です。
そういえば、職員などのローテーションが気になるようで、いつもの人が代わるとその確認で、「~なの? ~なの?」と聞いてきていました。
その彼女が私を一目見て、「もう大丈夫?」と聞いてきたのです。
周りの人が病気で欠席だったりすると、彼女なりの心配の仕方で大丈夫かと思っていたのでしょうか。
言葉にあまり抑揚がなく、ずばばばとしゃべってくるものですから、彼女の心の奥の人を気遣う気持ちを考えたことがありませんでした。
 
そんな彼女の「もう大丈夫?」がとにかくうれしかった。
「ありがとー!」
と私は大きい声で返しておきました。
彼女は小さく手を挙げて笑っていました。
ありがとう、あなたの人を心配する気持ち、今まであまり気づかずにごめんなさい。
 
 
さて、
さて、また例のごとく話は少しそれます。
私は彼女から、「もう大丈夫?」と言われた時うれしかったと書きましたが、もう一つ思ったことがあります。
それは彼女自身が調子が悪い時、周りが「もう大丈夫?」と言ってあげているんだなということです。
障害がある人と歩いていると、施設の入り口で私が入るまでドアを持っていてくれたりそういうことが多々あります。
彼ら彼女らはそうしてもらっているので、他人にそうできるのだと思います。
うれしいですよね、そう考えると。
作業所の人たちが、グループホームの人たちがやさしいのが見てとれる。
障害のある人は周りを映す鏡でもあります。
社会全体にやさしさがあふれるといいですね。
 
あとね、もっと横道にそれたいんですけど、それは次の記事で。
 
 
 
お読みくださりありがとうございました。

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