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ある日、地下鉄車内でのささやかな攻防について
(私は60代半ば。自分で言うのもしゃくなのですが、おばさんとおばあさんの間くらいです。さてある日のこと)
地下鉄に乗りました。
座席は6~7割がうまっている感じ。
だから、分かるだろうが。
立ってるってことは、座らなくていいってことなんだよ。
私が立っているすぐ横の高校生が、ちらっとこっちを見て急にそわそわし始めました。
ま、まさか。
まさかおばあさんに席をゆずらないとと思ってやしないか。
高校生はそわそわしつつもなかなか立ち上がれないでいます。
そうだよ。
それでいいんだよ。
私はおばあさんじゃないんだよ。
席ゆずってくれなくてもいいんだよ。
立つなよ、おまえ。
席ゆずったら、しばくぞ、おい。
席をゆずりたい高校生VS席をゆずられたくないおばあさん、の構図になってきました。
私は60歳半ば。
髪は白髪が混じってはいるが黒の方が多いはず。(自分比)
ただ、しわがねー。
マスクをしているので口まわりのしわは分からないはずですが、おでこにマリアナ海溝より深いしわが3本、4本あります。
老人顔に見える犯人はこれ。
でもなあ、自分、そんなにおばあさんかなあ、
と思っているうちに1駅過ぎました。
その時、
その高校生、さっと立って、ちょっとだけ挙動不審な動きをして何も言わずに車両の反対側に行ってしまいました。
私は席をゆずられたのでしょうか。
きっとそうです。
ショックです。
私は席をゆずられるのが世界で1番嫌いなんじゃ。
なぜか負けた感じがして、若干落ち込んだ今日の出来事でした。
高校生、君は偉いよ。
偉いけど、私は悲しいよ。
おしまいなのです。
ゆずってもらって何だ!って怒らないでくださいね。