「お願いします」と言われて、なぜあなたにそれを言われなきゃいけないのと思ったことはないでしょうか
「お願いします」の使い方は難しいぞ
「お願いします」と言われて、「なぜあなたにそれを言われなきゃいけないの」と思ったことはないでしょうか。
私は長い人生の中で、一度だけあります。
10年以上前の話です。
私は義父と同居していました。
義父は介護とまではいかない頃で、まだ自分のことは自分でできていました。ただ何か義父のことで義姉にお願いされたのです。
義理の姉とそういうことを話していました。
その時、姪(たしか30歳くらい)が私に言ったのです。
「じゃ、凜さん、おじいさんのことお願いしますね」と。
どうしてあの言葉がいまだに引っかかっているのか。
私も心の狭いやつだと思います。
ただ、「それ、あなたが言う?」と思ったのでした。
私は義父と同居しているのよ。
私は家族として義父の面倒はきちんとみますよ。
20歳以上年下のあなたに、なぜ念を押されなきゃいけないの、と。
私はとっさに姪と私の力関係を思い描いて、そう感じてしまったのでしょう。
自分が下に見られたと思ったのでしょうね。
という、心の狭い自分の話です。
実はつい最近、少し違いますがこんなことがありました。
私の母(90歳)は、私の弟と同居しています。母から言うと次男です。
ある日私が母を病院に連れていくことになりました。
それをきょうだいLINEで報告すると、上の弟(母から言うと長男)から、
「お母さんをよろしくお願いします」
と返信があったのです。
分かりにくい話でごめんなさい。
ほんの小さな小さな言葉のあやなのです。
この場合、よろしくお願いしますと言うのは、同居している次男なのです。
長男は言わなくてもいいのです。
なぜかというと、次男がカチンとくるからです。
なぜあんた(長男)が言う? と思うからです。
毎日大変な思いをして母を介護しているのは、次男なのです。
非常に繊細な、若い人には面倒くさい話で申し訳ありませんでした。
ひとこと大切なことを書き忘れていました。
こんなことを言う裏には、実はあまり言いたくない事柄が隠れているのです。
それは、長男と次男があまり仲が良くない、ということです。
人間関係って難しいですね。
年とるとね、昔より少しそういうことが見えるんです。
だから気が重くなってしまった方がいましたらごめんなさい。
以上、「お願いします」の使い方は難しいぞ、の話でした。
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