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私の不登校時代-5

今日は不登校時代から今に至るまでの父や母、家族、そして学校の先生方との関わりについて綴ろうと思います。

父と母。

私が幼少期の頃から父は職業柄とても忙しくほとんどお家にいませんでした。それゆえ一般家庭と私たち家族の父親という存在のあり方が少し違う気がします。
私にとって父は、尊敬する人であり雲の上の人のような存在です。でも私の不登校問題をきっかけに少し関わり方が変わりました。私が学校に行かないことに関して父から何かを言われたことは1度もありません。暖かく見守ってくれて、私の選択を尊重してくれて、応援してくれています。当時のことを父と話したことがないので、父がどう思っていたのか正直よく分かりません。でも父を困らせ迷惑をかけたのは間違いありません。本当にごめんなさい。

不登校問題で関わりが多かったのは母でした。

私が学校に行かなくなった当初、母とはたくさん喧嘩をしぶつかりました。その原因は、"なぜ学校に行きたくないのか"また私の気持ちを言葉にして母に伝えていなかったからです。当時母の気持ちを何も考えていなかった私は、"なんで私の気持ちを分かってくれないの!"と怒りばかり母にぶつけていました。母が怒るのは当然のことです。私が何も言わないのに分かるはずがありません。エスパーじゃないのですから。

今でも覚えているのですが、学校に行くのを渋り始めてから数ヶ月後『少し心を休めようか』と母から提案してくれました。最終的に行かない選択をしたのは私ですが、母が提案してくれたことに対して一旦苦しまなくて済むとほっとしました。

尊敬する母

それから母は、私の気持ちを理解しようと『心の勉強』を始めてくれました。今では国家資格である公認心理師まで取得していて、私の1番の理解者です。

私が学校に行かなくなってから、学校の先生とお話をしてくれていたのは母でした。学校の先生と直接お話することで私がプレッシャーに感じることを母はきっと分かっていたのだと思います。学校の先生と私の間に挟まれていた母は色んな思いがあったと思います。でもそれを私にぶつけることなく、『ママはあなたの味方よ』といつも声をかけてくれていました。

その言葉通り母は、いつ何時も私の味方でいてくれました。

私がパニックを起こした時も『大丈夫大丈夫』と声をかけてくれて、呼吸が落ち着くまで待ってくれた。

伝えたいことがあるのに伝えられない時も、辛抱強く私の話を最後まで聞いてくれた。

私の心の傷のことに関しても一緒に涙し、理解しようとしてくれた。

私がバスや電車に乗るのが怖いと言うと、学校まで毎日送り迎えをしてくれた。

私がどうにかして生きることができるように、母は全力で支えてくれました。もちろん今も。

しかし私は母の目の前で飛び降りようとしたことがあります。

なんて親不孝な娘なんだと今では思いますが、当時の私はこの世界で生きることが辛すぎて苦しすぎて死ぬことしか頭になかったのです。
それでも母は私の手を強く握ったまま離さずにいてくれました。

『ママはあなたが生きているだけでいい』

いっぱいいっぱいの私に母がかけてくれた言葉です。
親友のことで"私は生きる価値のない人間なのだ"とずっと自分自身を責めてきました。私が生きることを望んでくれている人がいる。当時の私はそれが本当に嬉しかった。こんな私でも生きていていいのだと言ってくれているようでした。

また転校を決めたとき、すぐに通信制高校についてたくさんの情報を集めてくれました。
『私の人生お先真っ暗だ』と思っていた私に、『あなたにも未来はある』と伝えてくれているような気がしてとても嬉しかったのを覚えています。
高校卒業資格が取れればどこでもいいと私は自暴自棄になっていましたが、母は"どこの学校だったら私が安心して通うことができるのか""サポート体制が整っているかどうか"など私のことを1番に考えてくれました。そのおかげで私に合った学校に巡り会うことができ、素敵な先生方にも恵まれました。

愛する父と母

私が不登校だったことで父と母はたくさん悩み、辛い言葉を投げかけられることもあったと思います。それでも『早く学校に行きなさい』と言われたことが1度もありません。
『焦らずあなたはあなたのペースでいいのよ』と言ってくれました。父と母が常に寄り添ってくれたこと、私の味方でいてくれたこと、感謝しかありません。父と母は毎日忙しく大変な生活をしているのにも関わらず、私のことを見捨てずに支えてくれました。
"娘が不登校"それだけでも世間からの風当たりは強いのに、私は父と母の期待を裏切るようなことばかりしてきました。姉や弟のように私も普通に成長することができていたら、と後悔する日も多々あります。

大好きな姉と弟

『せめてお家の中だけでも安心して暮らせるように』

と家族も協力してくれました。
歳の近い姉や弟はきっと私に対して思うことはたくさんあったと思います。特に弟は同じ学校に進学したので、私のことで嫌な思いをしたこともあったと思います。それでも2人は『なぜ学校に行かないの?』と1度も私に聞いたことはありません。
一緒にご飯を食べて、一緒に笑って、たまにはお出かけをして、以前と変わらない生活をさせてくれました。

大変な娘なのに、妹なのに、姉なのに。
私の家族はいつも私のそばに居てくれます。こんな私のことを、助けてくれる。私はこの家族の元に生まれることが出来て幸せです。ありがとう。

長くなってしまったので、学校の先生方との関わりはまた次の機会に書こうと思います。

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