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息子なんて・・・

私には3人の息子がいます。
長男は結婚して独立し、
次男と三男は一緒に住んでいます。

子ども達が小さい頃、やたら走り回ったり
ケンカを始めるので、私は常に怒っていた様な
記憶があります。

育児雑誌で「男の子はマグロなので止まると◯ぬ。なので常に走っている。」という記述を読んだとき、妙に納得しました。
とはいえ、常に何かをやらかす彼らに穏やかに接するのは難しかったです。

特に、ショッピングモールに出かけるときは要注意です。
車のドアを開ける前
「ちょっと待って、約束はなんだった?」と確認します。

約束とは、「走らない、騒がない、ケンカしない」の3つです。
約束事を確認してドアを開けた途端、走り出して車と接触しかけることもありました><
これが娘だったらと何度思ったことでしょう。

とはいえ、小さい頃は本当に可愛くて、いつもほっぺをすりすりし合っていたし、初めておかっちゃんと呼んでくれたことも昨日のように思い出されます。

母の日や誕生日には必ず、私の似顔絵にメッセージを書いてくれたりと相思相愛だったのに・・・

そんな彼らも思春期に差し掛かると次第に口数が減り、何か聞いても「別に」と「フツー」の2語しか話さなくなりました。
沢尻え〇かか!?と思わずツッコミたくなるほどのツンデレ具合でした。

そして、いよいよ相思相愛に終わりを告げる瞬間がやってきました。

それは・・・彼女の出現です。

夏休みなど長期休みには、子ども達とアニメ映画を観るのが私の楽しみでした。
必ずトリプルセット(ホットドッグ・ポップコーン・ドリンク)にチュロスまでプラスするという贅沢を味わわせていました。

アニメとはいえ、大画面で観る迫力や臨場感は大人でも興奮するほどです。
その高揚感を息子たちと共有できる幸せ、感動して泣いた場面など細部まで思い出されるほど印象に残っていたのです。

その親子のお楽しみが彼女の出現によって終止符が打たれる時が来ました。

私がいつものように「クレヨンしんちゃんいつ観に行く?」と聞いたら
「お母さん ごめん オレ彼女と観に行くから」と断られたあの日。
ついにこの日が来たかと思いました。

それ以来、私はアニメを映画館で観たことがありませんT^T

息子に彼女ができるのは喜ばしいことです。
家族以外に心を許し互いに支え合える人がいるって素敵です。
その存在に異を唱えるつもりは1ミリもありません!

が、時々、息子が私よりも彼女を優先するような言動があると途端にヤキモチ妬いてしまうのです(やれやれ)

例えば、
バレンタインのお返しが彼女にはゴディバのチョコ。
私にはハーシーズのチョコアイスバー(一応好きなやつ)。
彼女の誕生日プレゼントには、アップルウォッチ。
私には「マミー誕生日おめでとう!」のラインメッセージのみ。
この違いどう思います?

この話を長男とライン電話している時に訴えると、彼は大笑いして
「オレもそうだったなあ でも母さん あいつらも結婚して子どもができたら分かるよ それまでは大目にみてあげて」と。

後日の母の日、長男からSK -Ⅱのセットが届いたことで、私の機嫌はすっかり良くなったのでした。

息子なんていずれ母より彼女を優先するつまらん存在だけど愛おしい♡ 
そんな親バカな自分に気づいて思わず笑ってしまったのでした。







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