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同列に考えると危険!? 社会人必見の思考整理:新社会人のサバイバル日記


 本日からの三連休は毎日投稿をします。では、本題に。

 本日は「同列に考えてはいけないよ、危険だよ」というテーマについて話していきたいと思います。これを聞くことで、会議や話し合いの場で前に進まない時間が少しでも効率的になり、創造性豊かなものになるためのヒントを得られると思います。

目次:

  1. はじめに:同列に考える危険性

  2. 原因論と目的論の違いとは?

    • 因果応報の視点

    • アドラー心理学の目的論

    • 因果と目的の混乱

  3. 原因論と目的論の識別が必要な理由

    • 原因論と目的論を同列に考えてはいけない理由

    • 目的論は原因論に含まれるのか?

    • 過去と未来の視点の違い

  4. 同列にしてはいけない例とその影響

    • 速さと乗り心地:車の例

    • 相対主義と絶対主義

    • 質と量、主観と客観

    • 自由主義と決定論、倫理と法律

  5. マーケティングにおける同列視の落とし穴

    • タクシー広告の例

    • ターゲティングの重要性

  6. まとめ:同列に考えないことの重要性

    • 創造的な意見を生むために

    • 有意義な時間を過ごすために


 まず、私は最近ずっと悩み続けていたことがあります。それは「原因論と目的論」の識別と、自分の中での理解が腹落ちしない複雑さを感じていたことです。私は仏法的視点から見た原因論を重視する立場で、因果応報という言葉を大切にしています。一方で、アドラー心理学などでよく知られている「目的論」という考え方もあります。

 因果応報とは、原因があって結果があるという考え方です。一方で、目的論は目的のために原因が作られるという考え方であり、トラウマなどは存在しないとされています。つまり、原因が先か、目的が先かというこの識別が、私にはなかなかスッキリしませんでした。

 しかし、友人と話している中で、この問題が少し解決しました。それは、原因論と目的論を同列に考えていたことが、理解を妨げる落とし穴だったということに気づいたからです。結局、目的論は原因論の中に含まれているのではないかという結論に至りました。

 たとえば、「お腹が空いた」という原因論に対して、何も食べていないからお腹が空いたという結果があるとします。これを目的論で見ると、目的のために原因を作り出したという見方になりますが、ここで混乱が生じるかもしれません。実際には、お腹が空いたという原因から結果として食べ物を食べるという行動が生まれるのが自然です。このように考えると、目的論は原因論の中に含まれていると考える方がスッキリします。しかし、さらに考えを進めると、原因論は過去に焦点を当て、目的論は未来に焦点を当てていることがわかります。原因論は過去の出来事から現在の結果に至るプロセスを示し、目的論は未来の目的に向かって行動するプロセスを示します。

 具体例として、「運動する」から説明します。原因論は過去の視点から捉えるため、原因は「体重が増えた」「健康診断での数値が悪化した」などが挙げられ、運動するという結果に繋がります。
目的論は未来の視点から捉えるため、目的は「健康を維持したい」「カッコいい体にモテ続けたい」などになり、運動するというプロセスに至ります。

 ですから、この二つを同列に考えてはいけないという結論に至りました。原因論と目的論を同じ視点で見てしまうと、認識のズレが生じてしまうのです。

 また、私たちが無意識に同列に考えてしまうことは他にもあります。たとえば、速い車と乗り心地の良い車は同列に考えるべきではありません。速さを追求する車と、快適さを追求する車では、目的が異なるためです。このような混同は、会議や話し合いの場で平行線を辿り、創造的な意見が出にくくなる原因になります。

 同列にして考えてはいけない事例として、相対主義と絶対主義、質と量、主観と客観、自由主義と決定論、倫理と法律などがあります。これらを同列に考えてしまうと、思考が混乱し、物事が進まなくなります。

 この同列にしては考えてはいけないという視点は、マーケティングにおいても重要です。たとえば、東京都のタクシーで流れている広告で、20代の女性がヘアアイロンを持っているシーンがありました。その広告がターゲットとしているのは、実はビジネスマンの男性です。女性にプレゼントするという視点でアプローチすることで、商品を購入してもらおうとしているのです。商品を使う側と購入する側は必ずしも一致しないとのことです。同列に考えてしまっては気づけないのです。ランドセルが良い例でしょう。
 
 ランドセルは使うのは小学生の子どもになりますが、購入するのは大人です。だからこそプロモーションする際は、商品それ自体のクオリティをアピールすることはもちろんですが、購入することで小学生が喜んでくれたり、笑顔を見せてくれるような大人に訴えかけるプロモーションを打つことが重要となってくると思います。

 このように、同列にしては考えてはいけないという視点を持つことは、会議やマーケティングにおいて非常に重要です。物事を正しく認識することで、創造的な意見が生まれ、さらに有意義な時間を過ごすことができるようになります。

 今日は「原因論と目的論」から学んだ、「同列にしては考えてはいけない」というテーマについてお話しさせていただきました。

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