守られている歯車
異業種の人と交わると、自分の立ち位置が改めて分かる。
旧友との再会
大学時代の友人2人と7~8年ぶりに会った。全然老けてないし、全然スタイルも変わっていない。私の友人たちは無意識なのか、頑張っているのか分からないけど、みんなそう。だから、本当にオチオチ太ってられない(笑)
Aちゃんは弁護士。Bちゃんは社労士兼行政書士。二人とも士業(自営業)のため、平日に会うことが可能とのこと。会社員の私からしたら、平日に有休取ること自体がご褒美。今はお休みしているので、平日に会えるけどね。時間の融通が利くのは羨ましいなぁ。
会社員の私は二人が羨ましくて仕方ない。やりたいことを職業にしているように見える。自分の仕事に誇りを持っているように見える。仕事にやりがいを持って人生おう歌しているように見える。
サラリーマンあるある
一方、私は専門性を持ち合わせていないため、会社都合の人事異動であちらの部署、こちらの部署と数年ごとに異動している。社内で汎用的に使える仕事割合は2割。残り8割は異動先で身に着ける仕事。経験がモノを言わない世界。
また昔と違って技術進歩が著しく、合理性や効率性を求めて常にアップデートする事務作業(財務会計処理、ホームページ操作方法、会議室の予約方法など)に昭和世代はついて行くのが精いっぱい💦
それが嫌なら、主任、係長、管理職になるしかない。指導・監督側へ。私は今年から係長へ昇進。マネジメントは楽しかったが、たまたま異動先の業務量がえげつなかった。新人抱えて乗り越えられる量ではなかった。
旧友の助言
でもAちゃんもBちゃんも「辞めないほうが良い」と言う。いつも仕事があるとは限らず、収入の不安定な自営業の厳しさを知っているからこそ、助言してくれている。「もったいない」と言う。
二人とも優秀でとにかく忍耐強く、人望もある。それでも、私が勝手に憧れているような生活を必ずしも送れているわけでは無さそうだった。実際にその仕事に就いてみなければ分からないことは多い。感じ方も人それぞれだし。隣の芝生は青く見えているだけなのかもしれない。
我が家の芝生
【悲しい点】
サラリーマンでいる以上、上の決定は絶対で仕事を回す歯車。
誰がいつ辞めてもすぐに代替の効く歯車。
パワハラ・セクハラに会う機会が多いのも歯車。
異動先の仕事内容が合わなすぎる場合もあるのが歯車。
一度たった噂がなかなか消えず、居心地の悪くなる場合もあるのが歯車。
【恵まれている点】
やりがいをもって成果を出せば上昇チャンスがあるのも歯車。
ガタが来ても、何かしでかすまでは定年までいられるのも歯車。
就業時間が決まっているから、オンオフが簡単に切り替えられるのも歯車。他部署へ顔を出して息抜きできるのも歯車。
就業帰りに一杯やっていこうぜと飲みにすぐ行けるのも歯車。
異動システムがあるからこそ、いろんな分野を経験できるのも歯車。
異動システムがあるからこそ、いろんな人と知り合えて仲良くなれるチャンスがあるのも歯車。
分岐点に立ったまま
ずっと休職してから退職か復帰するかの分岐点に立ったまま、時間だけが刻々と過ぎていく。そろそろ決断しなくては。つらつらnoteに記載していて思った。恵まれている点のほうが悲しい点より多いのかもしれないと。ただ比重は異なるけれど。
社名の入った社会保険証を返す時、旦那の扶養に入る時、きっと心細さと恐怖が押し寄せてくる。ずっと28年歯車だったけど、今、会社に守られていることを実感した。