見出し画像

第25回 FXの12月の相場

今回は2024年12月のFX市場についてのお話。


1. 流動性の低下


12月は年末に向けて多くのトレーダーや機関投資家が休暇を取るため、全体的に市場の流動性が低下する。流動性が低いと、少ない取引でも相場が大きく動くことがあり、予想外の値動きが発生するリスクがある。このため、慎重な取引が必要。

2. 主要通貨ペアの動向


  • 米ドル(USD): 2024年12月も引き続き米ドルは強含みで推移する可能性がある。アメリカ経済は依然として堅調な部分もあり、FRBの金利政策の影響が続いています。特に、金利の高止まりがドルの強さを支える要因となる。

  • ユーロ(EUR): ユーロ圏では経済成長が鈍化しており、ECBの金利引き上げは一時的にストップしている状況。そのため、ユーロは米ドルに対してやや弱含みになる可能性があるが、大きな変動は少ないかもしれない。

  • 日本円(JPY): 日本円は、依然として低金利政策が続いているため、ドルやユーロに対して弱い傾向が続くと予想される。特に、米ドルに対する円安が進む可能性が高い。

3. 金利政策の影響


12月の市場は、中央銀行の金利政策や声明に敏感に反応する。

  • FRB(アメリカ): 米国では金利の引き上げが一段落し、現在の金利水準を維持する動きが予想される。金利が高い状態が続くため、米ドルは引き続き強含みの傾向がある。

  • ECB(欧州中央銀行): ユーロ圏では、インフレ抑制のための金利引き上げが続いていたが、経済の減速により、金利政策が一時的に鈍化する可能性がある。そのため、ユーロは米ドルに対してやや軟調な動きとなるかもしれない。

  • 日銀(日本銀行): 日本銀行は引き続き緩和的な金融政策を維持しており、金利は低水準で推移している。これが円安の背景となり、ドル円や他の通貨に対して円安が進む要因となる。

4. 経済指標の影響


12月には重要な経済指標が発表されることが少ないですが、以下の指標は注目される。

  • アメリカ: 小売売上高や消費者信頼感指数など、消費に関連する指標が発表される。これらが良好な結果を示す場合、米ドルが支えられる可能性があります。

  • ユーロ圏: ユーロ圏のインフレ率や経済成長率なども注目される。欧州経済が予想以上に鈍化している場合、ユーロは売られる可能性がある。

  • 日本: 日本の消費者物価指数(CPI)やGDP成長率が発表されることがあるが、経済の弱さが続く中で、円安が進行する可能性がある。

5. 地政学的リスク


12月の市場では、地政学的リスク(例えば、中東の情勢やアジアの安全保障問題)が市場に影響を与えることがある。リスクオフの動きが強まると、避難通貨である米ドルが買われる傾向があり、これがドル高を助長することがある。

6. 年末特有の取引


年末は、トレーダーが年内のポジションを整理するため、特に第2週から第4週にかけて、動きが鈍くなることがある。このため、大きなイベントやサプライズがない限り、相場は比較的安定して推移することが予想されるが、突然の値動きが起こることもあるため注意が必要。

まとめ


2024年12月のFX市場では、流動性の低下や年末の調整が影響し、主要通貨の動向に変化が見られる可能性がある。米ドルは引き続き強い立場を維持し、円安の傾向が続くと思われる。ユーロは、欧州経済の成長鈍化によりやや弱含みになるかもしれない。市場は年末の調整に入り、流動性の低い中で予期しない値動きが発生するリスクもあるため、注意深い取引が求められる。

ということで今月は取引をしない予定にしました。
来年こそは良い取引ができたと思えるように年内は自身の取引の振り返り、データ収集などできることをやろうと思っています。

ではまた。

いいなと思ったら応援しよう!