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第13回 ナンピンマーチンについて
さて今回はナンピンマーチンについてのお話。
すでに知っている方もたくさんいるかと思いますが、特にEAはこのナンピンマーチンを使用するものが多いので改めて見直していきたいと思います。
ナンピンマーチンとは?
・ナンピン
価格が逆行した際に、ポジションを追加して平均取得価格を下げる手法。
・マーチンゲール
損失が出た場合に取引ロットを倍増させることで、次の取引で損失を
一度に回収することを目指す手法。
・ナンピンマーチン
上記を組み合わせ、逆行時に取引ロットを増やしながらポジションを
追加する戦略。
ナンピンマーチンのメリット
・平均取得価格の調整
ナンピンにより、価格が元に戻った場合に少しの反発でも利益が
出やすくなります。
・損失回復の可能性
マーチンゲールで取引量を増やすことで、相場が転換した場合に
一気に損失を取り戻すことが可能。
・長期間のレンジ相場に強い
相場が一定の範囲内で動いている場合、複数回のナンピンで利益を
積み重ねられます。
・一時的な逆行への耐性
一度の逆行では損切りせず、時間をかけて相場の戻りを待つことで、
利益に転じる可能性があります。
ナンピンマーチンのデメリット
・リスクの拡大
価格が逆行し続けた場合、取引量が増加し、資金が一気に減少するリスク
があります。また、最悪の場合ロスカットや証拠金不足に陥る可能性も
あります。
・トレンド相場に弱い
一方通行の強いトレンドが発生すると、ナンピンで積み上げたポジション
がすべて損失を拡大させる原因になります。
・必要資金の増加
ナンピンやマーチンゲールを行うには十分な証拠金が必要で、資金が
少ないトレーダーには適していません。
・心理的負担
含み損が大きくなると、トレーダーのメンタルに負荷がかかり、冷静な
判断が難しくなります。
・コストの増加
スプレッドやスワップポイントが累積することで、思った以上にコスト
がかかる可能性があります。
適切な運用条件とは?
・十分な資金管理
資金を守るため、取引ロットやナンピン回数の上限を明確に設定する。
・相場環境の分析
トレンド相場ではなく、レンジ相場を中心に戦略を展開する。
・リスク許容度の把握
最悪のシナリオを想定し、それでも耐えられるリスク範囲で運用する。
爆益系EAにありがちなナンピンマーチン
・上記の内容からメリットのみを重視し、爆益系を謳うEAが非常に多いのが
事実。しかしデメリットをしっかり理解しないと即破綻します。
・ナンピンマーチンは適切に活用すれば利益を生む可能性があるが、
高いリスクを伴う戦略であり、長期的には破綻する可能性も指摘されて
います。
安定した運用を目指すなら、リスク管理を徹底することが不可欠です。
まとめ
・特にGOLDは一方通行のトレンドが発生しやすく、EAはナンピンで利益を
取ろうとしますが、EAでロット数ナンピン回数が設定できないものは
避けたほうがいい理由は破綻確立を自身で下げることができなくなるから
です。
・EAはトレンド相場、レンジ相場を人間ほど正確に判断しないと思ってい
ます。なので放置運用は危険と私は考えています。
もし、ナンピンマーチン系EAを使うなら、半自動でレンジ相場のみ運用
し、トレンドが出始めたらEA停止、手動で決済をしていくほうが安全
です。
・爆益系EAやその他のEAを使うときにはロット数やナンピン数を設定できる
ものをオススメします。
長くなりましたがいかがでしたでしょうか。
EA選びのきっかけになると幸いです。
ではまた。