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美濃のラーメンどんぶり展ほか
セラミックパークMINOで開催されていた国際陶磁器展美濃へ。
そしてその後、同じ建物で「美濃のラーメンどんぶり展」と「生誕130年 荒川豊蔵展」も見てきました。
【国際陶磁器展美濃】
3年に1度開かれているコンペで、食器からオブジェまで、世界中の様々な作品が約200点展示されており、それはそれは圧巻でした。
「陶磁器とはなにか?」と問われて
焼き物だよね?というくらいしか知識のない私。
そのため「どうやって作ったの!?」と目を見張る作品ばかりでした。
今回はその中から一部を紹介。
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ドレスの刺繍にレースに薔薇。さも実物が目の前にいるかのようなリアルさと存在感です。
個人的には陶磁器というと「伝統的なもの」「器」というイメージが強かったので、ここにきて「今」の様々な表現や様々な陶磁器を見ることができてとても面白かったです。
【生誕130年 荒川豊蔵展】
桃山時代の志野が美濃で焼かれていたことを自ら発見した陶片により実証し、そして「志野」と「瀬戸黒」の二つの重要無形文化財の保持者(人間国宝)となった岐阜県出身の荒川豊蔵(1894-1985)。生誕130年の機会に、現代へと続く美濃陶芸の先駆者であり、そして近代日本の陶芸をリードした、荒川の人となりを振り返ります。
本展覧会では、初期から晩年までの軌跡をたどりながら、陶芸をはじめ書画や収集の品々、交友や暮らしぶりをうかがう資料などで、その制作姿勢やまなざしを紹介します。そのなかには、若き頃、画家を志した荒川が、終生絵を描き続け、愉しんでいた姿もごらんいただけるでしょう。約180点の作品と資料により荒川豊蔵芸術の神髄に迫ります。
こちらは写真NGだったので文章だけ。
「志野」の土の緋色と乳白色の釉薬が織りなす、あの柔らかな色合い。
一方「瀬戸黒」の艶やかな黒。
先ほどの国際陶磁器展とはうって変わって「伝統的な美術品」という作品が並びます。陶芸作品が素晴らしいのはもちろん、面白いのが荒川本人が書いた絵です。
それまで瀬戸で焼かれていたと言われていた「志野焼」のかけらを美濃で発見した荒川豊蔵。山の中で志野焼の陶片を発見したときの喜びを人生の中で何度も何度も思い出しては、そのときの様子を墨で絵に残しているんです。
眼鏡をかけたおじちゃんが、山の中で何かを持って嬉しそうにしている絵。
絵手紙をかくように墨でさらさら~と描いているんですが、とても愛嬌があって、おちゃめなおじさんという感じで可愛かったです。
そして最後の方に展示されていた亡き妻への手紙。
自分の苦労は陶芸のための苦労で、それは楽しかった。だが、おまえの苦労はただただ苦しいだけのものだった。なのにお前は何も言わなかった。何も言わず自由にさせてくれるお前の目が怖かった。お前にあげられるものは壺だけだった…といった内容のもの。おそらく生前は恥ずかしくて面と向かって謝ることも感謝することもできなかったんだろうな…と、苦労をかけた妻にだからこそ言えない本音、不器用さに人間味を感じてじんわりきました。
【美濃のラーメンどんぶり展】
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「日本国内のラーメン丼の約9割が美濃焼で作られている」
展覧会入り口でこの事実を知り、びっくりしました。
見渡せばそこら中にあるラーメン屋さん。そこで使われている丼の約9割が美濃焼だと!?美濃焼がそんなにシェアを占めているとは…岐阜県民おどろきです。
この展覧会、構成もとても面白くて、1Fがご当地ラーメン丼、ラーメンとラーメン丼の「解剖」。2Fが様々なアーティストがデザインした「ラーメン丼とレンゲ」の展示、伝統的な焼き物でできたラーメン丼、と多種多様。
ラーメンの「解剖」では、麺の材料から具材、スープについて、そして丼の素材、絵柄、器の厚み…等々、ラーメンを構成するものを「解剖」していて、ラーメン好きには興味津々の内容だったと思います。
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みなさんそれぞれいろんな思いがあって解説を読むのも楽しい。
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瀬戸黒かっこよすぎ!!!!
陶磁器の幅広さを感じられた濃い1日でした。
長くなってしまいましたが、ここまでお読みくださり、ありがとうございました😊