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オディロン・ルドン 光の夢、影の輝き
岐阜県美術館で開催中のルドン展へ。
岐阜県美術館所蔵のルドン作品は何度か見たことがあったので、悪の華に代表されるような、真っ黒で細かな描写でダークで不気味なトーンの絵の人だなぁ、くらいの感じで行きました。
(お気を悪くされた方がいらっしゃったらすみません💦)
まず入って最初の部屋は、日本人画家が所有するルドン作品の展示でした。これが、油絵が多く、私の思っていたルドンのイメージと違うものだったので、おや??と思うところからスタートしました。
そこからしばらくは、イメージ通りの黒の世界。
でも骸骨の顔がどこかチャーミングだったり、「沼の花」のように不気味さがありつつも不快ではなく、静けさの中にすーっと入っていくような作品が多かったです。
でもまぁとにかくすごい量でした!会場もあっちこっちくるくる回って折り返して、これだけのものを集めて展示して管理して……美術館の方お疲れさまです。
後半は次第に、闇の世界から光の世界へ移行していきます。解説に「光を吸収するような黒から光を表現するための黒に」みたいなことが書かれていたのですが、まさにこの言葉に尽きますね。
そこからは、モノクロの絵でも白いところが増えてきて、女性の横顔が柔らかく感じられて、あぁ私はこっちのほうが好きだなぁ、とふわふわした気持ちでみていました。
最後は、油絵、特に花をモチーフにした作品がたくさん並んでいました。お花をモチーフにした作品も好きなのでほくほくしながら見てました。花自体の色合いも素敵なんですが、背景もいいんですよね。花が生けられた花瓶が飾られてる絵の背景が、マットな感じじゃなくて、いろんな色を重ねて、風景画の空のような表現がされていて、その不安定さ?が温かみを感じさせるのかな。自分で書きながらよく分かってないですが、あぁ好きだなぁと幸せ気持ちでした。
とても見応えがあって充実した展覧会でした。
本当は同時開催中の山本芳翠展にも行くつもりが、時間切れになってしまい、また後日行くことにします。
ミュージアムショップに下剋上鮎が売っていて、岐阜出身ですがこのとき初めて見ました。あと、今岐阜県美術館で作品制作中の札本彩子さんのハムも売っていたので、今度はそっちも見に行きたいなと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました🌼