黄昏
昨日からずっと頭が痛い。家に居る時は落ち着くものの、登校する少し前から痛くなる。腹痛も伴うものだからそこそこしんどい。
一種の拒否反応なのだろうか。
今日は帰る時に先生が近くに居た。
私を含めて三人で廊下を歩いていたら、先生が五人ぐらいの女子生徒たちに囲まれながら後ろの方を歩いていた。
といってもまだ私たちとは随分距離が空いていた。
空いていたはずだった。
いつの間にか先生が私たちの後ろにいて、会話内容を完全に聞かれていた。
気配で何となく分かっていたので明るい話に変えたものの、頭痛のせいでまともな日本語を話せていなかったと思う。
先生は私が嫌いなのに何故近づくのか。
心情が読めない。分からない。何を考えているの…?
わざわざ近づく必要性とは?
わざわざ会話を聞く必要性とは?
本当に何から何まで分からない。
気が気じゃなくて生きている心地がしなかった。
ズキンと胸が痛んだ
強い頭痛がしたんだ
私は別に先生が嫌いなんじゃない。
学校と自分が嫌いなだけ。
でも先生が近くにいるとわかった瞬間からこの反応がある。
先生に対する無意識の拒否反応?
もう訳が分からない。
混乱した状態の中、笑いながら友達と靴箱まで降りた。
靴箱について漸く終わったかと思われたが、先生がこちらの方まで来た。
な、なんだと…
予想外の出来事に頭が割れそうになった。
先生に一言だけ「さようなら」と笑顔を振りまいて友達と帰ってきたものの、なんだか悪いことをした気分。これが罪悪感?
先生、もしかして話すこととか色々あったのかもしれない。
いや、私に話すことなんて何も無いよね。
先生は私の事が嫌いなんだし。
なんか疲れた
頭痛い