それは褒め言葉に見せかけた別の何か。
仕事で褒められると嬉しい。
ありがとうと言ってもらえるのも元気が出る。
調子には乗らないが心の中では小躍りしている。
マスクの下はきっとにやついている。
資料作成は割と得意。
スピード感もあって精度も高いものを作れている。たぶん。
よく言ってもらえる言葉に
「この仕事はあなたにしかできない!さすがです!」的なものがある。
きっと褒め言葉として言ってくれてる。
そう声をかけられて嬉しいと思う人もいるだろうけれど
わたしはそれを言われるとムスッとしたくなる。
たかが会社員で、アシスタントで
わたしにしかできない仕事なんてない。
スピード、分かりやすさ、精度などの違いはあるだろう。日頃より努力はしている。
わたしにしかできないかー
そう言っておけばこれからもやってくれるよね、と
逃げてません?やりたくないだけでしょ?
…なんてね。
ええひねくれてますとも。
でもそれが現実だと思う。
あなたにしかできない!
の一言で舞い上がるような歳でもない。
そんなことで調子に乗ったら危険だ。
そんなのただの呪いだよ?
それに気づけるようになったわたしは
大人になったのか社会に揉まれて荒んだのか。
多分どっちも正解だ。