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【エネチェンジ】203X年COP3X in 軽井沢
203X年、エネチェンジ城口CEOは日本の軽井沢で開催されるCOP3X(気候変動枠組条約締約国会議)に参画しています。そこでソフトバンク孫正義会長とカフェで雑談をしているようです。
※本内容は妄想(フィクション)です
COP3X in 軽井沢にて
城口「ここで待ち合わせのはずたが‥ちょっと来るのが早かったかな」
203X年、COPにて脱炭素に大きく貢献した企業としてエネチェンジが表彰を受けることになっているため、CEOの城口はイギリスから軽井沢に来ていた。
孫「おーい、こっちだ。こっち」
先日、時価総額世界第2位となったソフトバンクの孫正義会長がこちらに手を振っている。5年前からソフトバンクはClimateTech(脱炭素テック)への投資を加速させており、以降、孫会長は毎年COPに参加して有望なClimateTechと接触していると聞く。
城口「ご無沙汰してます。あれからもう2年経つんですね」
孫「あの時は色々と迷惑をかけたな。君と親しくなる前に買収提案したのは礼を軽んじる行為だったと反省しているよ」
城「上場している以上は常に覚悟はしています。最終的には私を信じて保有率10%に抑えていただきましたし、ソフトバンクとの資本提携は我が社の成長を加速させます」
孫「あれから株価が5倍だからな。私の目に狂いはなかったということだ。日本全ての電力需給システムのネットワーク構築を成し遂げられるのは日本では君しかいないと思っていた。第3世代のスマートメーターは君が設計したわけだし客観的に見ても君が適任だったよ」
城口「今回のスマメによって日本の全電力の99.99%を1分単位でのリアルタイムマネージメントが可能となります。これにスマホのGPSデータを組み合わせれば電力需要予測は格段に進歩しますよ。あとはその膨大なデータ解析をどうするかですね」
孫「そこで量子コンピュータというわけか」
城口「そうです。量子コンピュータにご興味ありますか?」
孫「シンギュラリティ後にAIをどう管理するかという話があってな。倫理観を備えた量子コンピュータを各国が保有してネット上で監視させるという案がある。実現するには桁違いの処理速度が必要になるから巨額の予算をかけた国家プロジェクトになるだろう。業績不振のアルファベットがディープマインドを手放すと聞いてるし、日本にも追い風が来ているんじゃないかな」
城口「そんな話があるんですね。私は日本初の商業用量子コンピュータの稼働としか聞いてませんでした。孫会長が裏で動いてるということは‥」
孫「まだ私の構想段階だ。でもいずれ実現させるよ。その時はぜひ城口君にも声をかけるつもりだ」
城口「ぜひ協力させていただきます。しかし電力需給システムの件は政府から直接私の会社に依頼が来るとは思いませんでした」
孫「私が君を推薦したんだよ。ちょうど小泉首相も就任したばかりだったし、若い起業家による
エネルギー業界の改革となれば政権のイメージアップにもなる。小泉君にも君にもメリットがあるだろう。勿論、政府と旧電力会社がアルファベットの介入を嫌ったということで棚ぼたの結果ではあるがね。でもこれは日本の電力改革のチャンスだ。君なら忖度なく必要なことを実直に進めてくれると期待しているよ」
ソフトバンクの時価総額増加と共に日本政府に対する孫正義の発言力も日に日に増している。噂では閣僚人事に関しても意見する立場にあるということだ。なお小泉首相とは小泉進次郎のことである。環境大臣の時はCOPでステーキを食べるなど色々と問題行動が目立ったが、なんだかんだ国民の人気は高く、2年前ついに総理大臣に任命された。
城口「期待に添えるよう頑張ります。しかし小泉首相もよく納得されましたよね。既に政府は日立と交渉に入っていたはずなのに‥」
孫「小泉君も私と同じで直感で動くタイプだからな。彼も就任当初は色々と言われていたが、GPIFのリスク資産への投資拡大で運用益がわずか2年で3倍に増加したことで若者への投資枠を確保できたり、アメリカのインフレ政策失敗による大不況時に日本がアメリカを買い叩けたことで、失われた30年を取り替えることができた。今や日本はアメリカを抜いてGDP世界第2位だ。閣僚時代含めて全て彼の功績とは思わないが、頭でっかちな霞ヶ関の連中には到底成し遂げられなかった結果だよ」
城口「当時、日本は電力危機が迫っていた中での小泉政権の船出でしたから苦労されたと思います。前山本首相が原発が次々に停止したため、電力供給減少に伴い、予備率がみるみる減少していくのを見てると血の気が引きましたよ。辞任があと1ヶ月遅れていたら日本全国がブラックアウトしてたかもしれません」
前山本首相とは山本太郎のことである。3年前、国民のガス抜き役を期待されて自民党に移籍した山本太郎であるが、自民党に一切迎合することなく野党時代と同様の振る舞いをすることで国民の人気が爆発的に上がり、副総理代理まで昇り詰めたのである。その後、閣僚の相次ぐスキャンダルにより、玉突き人事で山本太郎が暫定総理として2ヶ月間限定で就任したのが3年前だ。
孫「山本君は俳優の頃から知り合いでね。彼は政治家には珍しい利権とは距離を置くタイプだから原発も躊躇なく停止出来たのだろう。ブラックアウトしてでも脱原発を進めるつもりだったんだろうが、国民の支持は得られなかった。結果的に小泉政権の原発推進の下地が出来たし、電力需給システムも世界に先駆けて導入された。ある意味山本君の功績でもある。何が起こるかわからないものだな」
そろそろCOPが開催させる時間だ。私と孫会長は席を立ち会場に向かう。
城口「ところでなぜ今回は軽井沢開催なのでしょうか。軽井沢にゆかりのある政治家がいたとか?」
孫「ビルゲイツの希望だ。100億円かけて個人の別荘を立てるほど彼は軽井沢が好きなんだよ。会場にも彼の財団の施設だよ。今夜彼と会う約束をしているから城口君もどうだい。久々に麻雀をしようじゃないか」
城口「孫会長とビルと私と‥あと1人は?」
孫「小泉君が来る。一応今後の脱炭素政策に関する会談ということにはなっているが、目的は麻雀だ。ビジネスのことは忘れて楽しもう」
城口「イギリスだと麻雀のメンツがなかなか揃わないので私も久々ですよ。楽しみです」
孫「君を見てると昔のイーロンを少し思い出すよ。君は彼ほどオタクじゃないけど」
城口「イーロンはまだハイパーループ構想にこだわっているんですか?」
孫「ああ。彼は頑固だからやると決めたら完成するまで辞めないやつだ。イーロンからIHIにシールドマシンの設計協力要請があったらしいが、行き詰まっているのかもしれない。彼の神通力は地下では効かないのかな」
イーロンマスクはテスラ、スペースX、スターリンクを成功させたあと、アメリカ全土に真空チューブ鉄道を張り巡らせるハイパーループの会社を設立した。前3社はご存知の通り大成功を収めたが、ハイパーループに関してはトンネル掘削につまづいて、構想から15年経つ今も実用化には至っていない。イーロンは実用化するまで地下で過ごすと言い張っており、ここ10年間は表舞台から姿を消している。頑固な彼のことだからこのまま地底人になってしまうのではないかという噂だ。
孫「さあ君の表彰式だ。君の勇姿を拝ませてもらうよ」
城口「そんなことを言われるとなんだか緊張してきました。スピーチは‥よし準備OKです」
COPには今年で10年連続で参加しているが、地球温暖化はワーストシナリオで進行していることもあり、今回のCOPでもClimateTechへの注目度は高い。ここで我が社をいかにアピール出来るかが重要だ。
(続く)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事内ではソフトバンクは世界的企業として大成功しており、エネチェンジもその上昇気流に乗りつつあるようです。評判が良ければまた書きたいと思います。
ではまた。
P.S.
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2030年代のエネチェンジ社内会議という設定で妄想記事を書きました。
— MAKO_LIFE_BLOG (@blog_mako) November 6, 2022
内容はフィクションなので握力は強化されますが、株価とは全くの無関係なのでご注意下さい。評判が良ければ定期的に書きます。 https://t.co/HqJILvl0fT
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