Note 57: 半永久に使える!?「スマートノート」購入までの長い道のり
手書きのメモを取ったら、スキャナーでデジタル化するか、写真に取って自分宛てにメール、あるいはクラウドに保存するという人がいる。
紙だと散逸してしまうが、電子化するとなくならないし、人に転送するのも簡単だ。
きれいな字で書けばOCRでデジタルテキスト化も出来るし、ノートパソコンでメモを取ると違って図も書けるし相手に見せながら話も出来る。
普通のメモ用紙でも出来るが、電子化専用のノートに書いてアプリで送ると縦横を補正してくれたり、ワンタッチで送信できたりする。
こういう試みは昔からあるが、ニッチな商品で値段が高い。
「Everlast」が良さそうだ
最近出た製品で面白いのはRocketbook社のEverlastというやつで、一度書いたら消してまた書き直せるという。
商品紹介しているYouTubeがあって、なかなかいいなと思った。
ペンは、昔からあるパイロットの「フリクション」という「消せるボールペン」を使う。
これは熱を加えると消えるインクというのを使っていて、ひっくり返してゴムでこすると摩擦熱で消える。
(普通の消しゴムと違って減らない。とはいいつつ、やはり微妙に減ってカスが出る)
他に、ドライヤーの熱風で消しても消せる。
炎天下の車のボンネットとかに置いてても予期せず消えてしまうだろう。
面白いのが、冷凍庫で冷やすと字が浮かんでくるということだ。
とうぜん公文書、契約書には使わないでくださいと書いてあるが、事情が知らない人はこれが消えるペンだなんて思わないから、何らかの犯罪に使えるのではないだろうか。
ぼくは犯罪とか面倒くさいからこれ以上考えないけれど。
Everlastの話に戻るが、フリクションペンで書いた後にスマホの専用アプリを使って送信する。
PDF形式でメール、Evernote、Dropbox他、いろいろなクラウドに送れる。
で、Everlastは紙のようにペラペラしているけど実際には一種のプラスチックで、水を書けてもヘロヘロにならない。
面白いのがウエットティッシュでゴシゴシやっても消えるということだ。
フリクションペンだからドライヤーでも消せるだろう。
あと、全ページびっしり書いてから、一杯の水と一緒に電子レンジで熱しても消える、ただし5回までとか書いている。
レビューを見ると12回やったけど大丈夫だったとか書いている人もいる。
面白いので早速買ってみることにした。
失敗1回目:類似品をつかまされる
「Everlast」で検索すると、似たような製品がいっぱい出てくる。
この時点で怪しむべきだが、似ているけど違う製品を買ってしまった。
- プラスチックで出来ていて書いて消せる
- フリクションペンが1本ついてくる
- こする用のマイクロファイバークロスもついてくる
という仕様も一緒だし、箱の黄緑っぽいイメージカラーも一緒だ。
届いたので開梱した。
なんかデザインがダサいので変だなと思った。
アプリを入れようとすると、CamScannerという昔からあるアプリを入れさせようとする。
あと、Everlastはアイコンをマルで囲むと送信先クラウドを選べるというのがウリだけど、その機能がない。
もう1度あらためて調べると、類似品だった。
半額以下でやすいし、付箋紙やゴム式ペンホルダーもついてくるので、このまま使ってもいいかなと思ったけど、やっぱ納得行かないのでAmazonの利を取って返品することにした。
間違えたのはあんたでしょって言われるかもしれないが「Everlast」でけんさくしたら出てくるのはチョット。
さいきんのAmazonこういうのが多くて困る。
失敗その2:サイズを間違える
ということで、今度は間違えずに「Rocketbook Everlast」のリンクを押した。
そのつもりだった。
商品には「ノート」「ミニ」「手帳」の3種類があり、デフォルトではノートが表示される。
で、写真にはノートの長辺がペンとほぼ同じ大きさのものが載っていて、このサイズがノートかと思った。
ふだん使っているノートと同じ大きさなので、これを注文したら、ドデカイのが届いた。
あらためて商品説明を見ると、ノートはA4サイズだそうだ。
A4サイズはそうとうでかいよ。
で、ぼくが欲しかった、ペンと同じ大きさのものは「手帳」だそうだ。
「手帳」を押して見ると、なんと「ノート」と同じ写真が表示される。
わけが分からないよ!
スクロールすると「手帳」の大きさはA5サイズだそうだ。
つまり、こういう状態だ。
| 写真 | 実際のサイズ
ノート | A5サイズが誤って掲載 | A4
手帳 | A5サイズが正しく掲載 | A5
あと、A5サイズのこと「手帳」って言うか!?
普通手帳っていうと、松本清張原作「黒革の手帖」みたいな、手のひらサイズのものだ。
(ちなみに上のリンクの「黒革の手帖」は米倉涼子版だが、昔やってた山本陽子版がラストが超コワかった)
閑話休題、間違って欲しかったのの倍の大きさのものが届いた。
最初はこれを使い続けようかとも思ったが、明らかに大きすぎるしAmazonの手落ちだとも思うので返品することにした。
3度めの正直:購入
ということで、3日連続で似たようなものを買って、ようやく届いた。
配達屋さん大変だよ。
ちょっと使ってみたけど、買った前に想像していた以上でも以下でもないという感じだった。
まずちょっと独特の匂いがする。
輸入盤のレコードみたいな接着剤の匂いか。
リングが小さいので左側のページにもそこまで書きづらくないけど、一方でペンが挿さらない。
ちょっと試しに書いたり消したりしてみたけど、ゴムでこすってもウェットティッシュでこすっても、ある程度ダメージは残る。
あと紙のノートは少し前のをさかのぼって見たい気がするので、やっぱりこれは全部(全32ページ)使い終わって電子レンジで全消しがいいような気がする。
いろいろ試し書きしたけど、こういうの、本当に必要なものを書かないと真価はわからない。
ていうかこんなの、結局あんまり使わないことになる気もするんだけど、買ってしばらくは嬉しがっていろいろ使うから、その楽しみを買うと思っている。
(この項おわり)
会社員兼業ライターの深沢千尋です。いろいろ綴っていきますのでよろしくです。FaceBook、Twitterもやってますのでからんでください。 https://www.amazon.co.jp/l/B005CI82FA