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ありえない仕事術 読んだ

普通に騙されたことに気づくのにかなり後ろまで読んだ。
「騙される」にはネガティブなイメージしかないのに、「騙された!」と気づいた時に爆発する快感は何なんだろう。
実際にはオーディオブックで聴いていたので、そういえば前書きで「フィクションです」って言ってたなと思い出した。

上出さんは、私の推しタイタンが懐いているので存じ上げており、NY御馳走帖(続きお待ちしています)もHHBGRにも没頭していたので、オーディオブックでしかも聴き放題に出てきた瞬間に聴いた。

ふくどくでの種明かしトークの狙い通り、第一部のテンションでドキュメンタリーに心酔しながら第二部に流れ込んだら、知らないうちに遠いところまで来ていた。
情景の中の皮膚感覚がリアルで、それは実際の皮膚感だったり、仕事術としての機微だったり、蜃気楼としての正義だったりが、その匂いと皮膚が触れ合ってじわじわ循環するくらい切迫していた。
視界の中で乱れて行くデッサンを凝視させられ続けているような感覚。

はっしーによって自分の本当の姿を暴露された場面では、『人間失格』の最後の一文を読んだ時に覚えた鳥肌が一気に全身を走った。

他のも読んでみようと思います。上出さんの本。
(あとふくどく音声のインタビューめちゃくちゃなのに、記事になるとあんなに楚々とした形になるんだって勉強になりました。)

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