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老師ゼン枢機卿、裁判待ちです、気の毒に

ことし5月に香港で逮捕されたゼン枢機卿ほか民主活動家4人の裁判が始まろうとしています。(写真=香港の夜、夜明けはいつか?

逮捕された容疑は、2019年の反政府抗議運動中に逮捕された人々を支援する「612人道支援基金」が、正しく登録されていなかったということだそうです(イチャモンですね)。なんだか、政府による威嚇的捜査な感じです。弁護団は無罪を主張しています。「外国勢力との共謀」という罪が問われれば、終身刑を含む重い罪となるようですが、そこまでは現状いってないとのこと。
検察は、この基金が慈善以外に、政治活動にも使用されていて違法としているものの、弁護側は香港の基本法に基づき、被告側は結社の自由があると主張しています。登録が遅れたという検察に対し、それについての証人を弁護側が用意している中、裁判が10月末へと延期されたそうです。これには、10月中に予定されている、バチカンと中国の司教任命協定(ゼン枢機卿は終始この協定に絶対反対ですが)の延長、また中国の全人代などが影響しているかも、という観測。
バチカンは本裁判については、現状、静観中。中国に詳しい、前福音宣教省長官のフィローニ枢機卿は、「ゼン枢機卿は神の人であり、時には乱暴だが、キリストにおける愛に従順」「彼は正真正銘の中国人。私が知る限り、彼ほど忠実な人物はいない」と評しています。

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