
歯を磨いている時は空腹を感じにくい
何十年も生きてきて初めてこのことに気づくのは迂闊かもしれないが、昨夜初めて気づいた。あるいは以前からうすうす気づいていたところもあるが、昨夜そのことをはっきりと認識した。こんな基本的というか単純なことに初めて気づくということはそうあるものではない。平均したら年に1度以下だと思うので書き留めておこう。
書き留めたいのはそれだけだがせっかくPCを開けたのでついでに書こう。
私は今まで生きてきて、体重の変化が大きいほうだと思う。だから健康診断の時などに「20代の頃に比べて何キロ増えましたか?」と聞かれても、20代のいつ頃と比べるかによって答えが違ってくる。就職して、ストレスとか、体を動かす時間がないとかで短期間ですごく太った。それでその仕事を思い切って辞めて、しかし当時は江戸っ子でもないのに、宵越しの銭は持たねえ、みたいな方針で生きてきたために貯金が全然なくて、全財産が1万円を切り、しかも無職という状態になった。さすがにヤバいと危機感を持ち、日雇いで肉体労働の仕事を始めた。派遣会社だったが、会社から渡された紙には「日雇いは一般的に社会的地位が低いと思われるため、日雇いであると公言しないように」みたいなことが書かれていた。「俺も落ちるところまで落ちた」みたいなことを思ったけど、そういうのがうれしい年ごろでもあった。「ついにこれを言える時が来た」みたいな。そしてあの頃から始まった何年かが私の人生の中でいちばん楽しい時期でもあった。面白おかしいという意味で。
それはともかく、肉体を酷使するということが爽快である年齢でもあったので、すごい体を動かしていた。だから現場でも重宝されて居心地もよかった。半年で15キロぐらい痩せたと思う。前の会社の同期で仲がよかった奴と、会社を辞めた後でもたまに会っていたが、「会うたびに痩せるから見てて面白い」と言われた。
しかし私の場合、動かない生活が続くとすぐ体重が増える。それでまたあの頃のように体を動かして痩せようと思うんだけど、あの頃のように簡単には痩せなくなった。年齢によって体質が変化しているのは明らかだった。
それで色々手を変え品を変え痩せようと努めるのだが、基本うまくいかなくて、定期健診で結果が悪いと「もっと痩せて下さい」とか言われ、その方面のプロと話し合いをしなくてはいけなくなった。なんか健康診断の専門家で、その方面の知識を持っているのだが正式な肩書を知らないので「その方面のプロ」と呼んでおく。そのプロの人たちは基本やさしいし、すぐ褒めてくれる。「食後はなるべく歩くようにしてます」とか言うと「すばらしい!」みたいな。だから話すことも苦にならない。ある時は定期健診の後で時間がないとか言ったら、じゃあ後日ズームで面談して下さいと言われた。そんなもの使ったことがなかったが会社はただIDと日付と時間だけ教えてくれただけで何の説明もなかった。仕方がないので自分で調べてアプリをインストールしたりして、これで大丈夫かな?と心配したがちゃんと通じた。私が子供の頃には「テレビ電話」なんて、ドラえもんみたいな世界にしかなかったものだが、今はIT音痴の私でも「こうか?こうかな?」なんてPCをいじってたらできるようになっている。しかも人生初めてのテレビ電話デビューしても特段の感激もない。そんな時代になったんだなあって。
その方面のプロの人たちは優しく接してくれ、なんか無理のない範囲で何かをトライして痩せていきましょう、という感じで、いろいろ話し合って「じゃあこれはどうでしょう?」という感じで、できそうな提案をしてくれる。何年か前の面談の時は、それから半年で5キロぐらい痩せた。その時は、基本ペットボトルのジュースは飲まない、ということだった。それは特に負担でなく辞められたが、ただそれだけで、特に努力してる感じもないのにそれだけ痩せられた。20代で15キロ痩せた時には、かなり肉体を酷使しまくったという感触があったので、こんなに簡単に痩せられるのか、と思った。そういう何かツボにはまるような、いい方法があるんだと思う。それを見つけるためには、とにかくなんでも試してみるといいと思う。我々の体は我々のものながら、その方面のプロみたいな赤の他人のほうがよく知ってるみたいである。
それで昨年の12月に、その方面のプロとの面談をなんとなく避けて避けて逃げていたが、けっきょく面談をしなくてはいけなくなった。彼ら彼女らは会えば優しいのだが、なんかそのうちきつく詰められるのではないかという連想があるので、できたら避けたいのだが、会ったらやっぱり優しかった。それで色々話してて、体を動かすことは今の生活の中でできる限りのことはしてますアピールなどをした結果、それでは運動は今のままでいいです、と。で、ごはんは自分の握りこぶしと同じぐらいの量にして、食べる時は30回噛む、というこの2点を実行する、ということで話がついた。どちらもそれほど負担にはならない、というか、たったこれだけで効果があるのか?と思ったが、それが効果があった。たぶん2ヵ月近くたったが、ここ数年体重が減らないどころか再び増えそうな傾向にあったが、それが数年ぶりに体重が下降しはじめた。次はこの方面のプロとの面談は必要ないです、と言われそうな域にさしかかってきている。
しかしまだ現在のところ彼らの監視下に置かれている。毎日体重と胸囲と体脂肪率をスマホのアプリを通じて報告しなくてはいけない。でも基本下降気味なので報告するのも楽しい。毎日「報告してくれてありがとう」とニコニコマークと共に画面に出るのが楽しい。
しかし、今年に入ってから、今まであまりなかったことだが、夜寝る間際になって空腹に襲われてお菓子をバリボリ食べてしまうようになった。ちょっと最近夜更かし気味なのがいけないかなとも思ったが、どうも歯磨きを終わってしまうのがいけないのかもしれないと思った。私は普段、夜は夕食も入浴も済ませたら、歯磨きをしながらPCを相手にしたり部屋の片付けなどをするのだが、その間、数時間、ずっと歯ブラシを口にくわえたままで、その間は空腹を感じた覚えがない。しかしあまりに夜遅くなると口の中がブクブクになるので、口をゆすいで、その後も部屋でPCで何か作業をしてたりする時に、耐えられない空腹がやってきてお菓子に手が伸びる。「これは何キロカロリー。これぐらいだったらいい」「もう一つ、これやったらええや」「まだ一つ、これも」みたいに、結果として寝る直前なのにたくさんボリボリと貪り食ってしまう。せっかく下り気味だった体重もV字のようにまた昇り始める気配が現れた。どうしよう。その方面のプロからのこないだのコメントでは、毎日目標が実行できていて体重も目標がクリアできてすばらしいです、みたいに言ってもらったのに、また上がったら何て言われるの?って思うと、なんとかしなきゃいけない。
それで昨夜、また何時間も歯ブラシを口にくわえたまま夜遅くまでPCに向かい、あるいは部屋を片付けたりしていたが、歯ブラシを口に入れたままだと空腹は感じないのだ。しかし口の中がブクブクになって、一旦口をゆすごう、となって、うがいをしてまた部屋で作業を始めたら、途端に空腹だ。やばい、と思って、今までしたことがなかったが、洗ったばかりの歯ブラシにまた歯磨き粉をつけて磨き始めたら、まだお腹に空腹の感じは残っていたが、なんとか抑えられたのだ。これは本物や!と思った。歯磨きは空腹を抑える顕著な効果がある!で、昨夜は寝る直前まで歯ブラシをくわえたまま過ごして寝た。間食せずに済んだ。翌朝体重を測ったら、また下降モードに入ったような数字だった。
noteがAIサポートを始めたというのでちょっと聞いてみると、以下のような回答だった。
私の質問
歯を磨いている時、あるいは歯ブラシを口にくわえている時は空腹を感じにくいというのは一般的なことでしょうか?
AIアシスタントの答え
歯を磨いている時、あるいは歯ブラシを口にくわえている時は、空腹を感じにくいという経験を持つ人は多いです。これは、いくつかの理由が考えられます。
口腔内の刺激: 歯ブラシの刺激は、口の中の感覚神経を活性化させます。これは、脳に「何かを口に入れている」という信号を送ります。その結果、脳は空腹感を抑制する可能性があります。
唾液分泌の促進: 歯磨きによって唾液の分泌が促進されます。唾液には、消化を助ける酵素が含まれており、胃の活動を活発化させる効果もあります。これは、空腹感を軽減するのに役立つ可能性があります。
注意の分散: 歯磨き中は、歯磨きに集中するため、空腹を感じること自体に意識が向きにくくなります。
ただし、これらの効果は個人差が大きく、必ずしも全員に当てはまるわけではありません。また、空腹感を完全に抑えることは難しい場合もあります。
もし、歯磨き中に空腹を感じてしまう場合は、以下の方法を試してみてください。
歯磨き前に何か軽食を食べる: 軽食を食べることで、血糖値が安定し、空腹感が軽減されます。
歯磨き後に水を飲む: 水を飲むことで、満腹感を得ることができます。
歯磨き中に深呼吸をする: 深呼吸をすることで、リラックス効果が得られ、空腹感が軽減されることがあります。
空腹を感じやすい方は、これらの方法を試して、自分に合った方法を見つけてみてください。
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