Leap of Faith:思い切って飛んでみる
アメリカ北西部の田舎町に住むリリコイと申します。Vacilandoのマガジンに入れていただいて初めての投稿となります。
約25年前に心理学を学ぶためにアメリカに来ました。もともと留学したいという気持ちはあったのですが、当時働いていた大学病院の居心地がよく、なかなか決断できませんでした。ところがそこの教授が変わるときに「白い巨塔」顔負けの争いがあり、ある日「あ、ここは私がいるところではない」と感じ、「どうなるか分からないが前に進もう」と病院を辞職し留学することにしたのです。
普段は決断力がなくウジウジ悩む方なのですが、ときどき「次に行くときだ」という確信が生まれ、サッと次への大きな行動を取れることがあります。私は英語のleap of faith(信じて飛ぶこと/やってみること)という言葉が好きなんですが、大きな決断をして次に行くときは、この言葉通りなんとかなると信じて思い切って飛んでみる感じがします。空中ブランコに乗ったことはないのですが、ブランコから手を離して思い切って飛んでいるイメージが浮かんできます。
結局、その賭けはうまくいって、滞在3日目に現在の夫に出会い、また仕事も移民としての苦労はありながら比較的順調にいったと思います。
さてそれから四半世紀、夫と私は今、慣れ親しんだと生活を手放して宙に飛ぼうとしています。1ヶ月後に長く住んだアメリカ北西部からハワイ島へ越すことになったのです。ここに至るまでに2年半もかかり、その間感情的にも、金銭的にも、そして二人の関係のあり方にも色々苦労はあったのですが、それは退屈な話なのでここには書きません。ただ新たな天地へ進むときである確信があったのでここまで来ることができました。
実はハワイ島には火山の女神、ペレがいると信じられていて、彼女が気に入った人はハワイ島にいることができるが、気に入らなかったら吐いて捨てられると言われています。もしかしたら私たちはペレに受け入れてもらえないかもしれません。そうなれば残念ですが、その時はまた新しいブランコが待っていてくれるのを信じています。
引っ越しを前にして宙にいるようなこの時期にVacilando参加へのご招待を受けて、ご縁を感じて参加を決めました。これも小さなleap of faithです。内向的な性格なのでキラキラしたハワイの情報満載にはなりませんが、ハワイ島で暮らして体験したこと、感じたこと、内省したことなどを発信していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。