見出し画像

断捨離の後ハワイ島に戻ってきたら虹が迎えてくれた

ほぼ2週間投稿できなかった。7月初めから約1ヶ月ほどハワイ島に越す前に住んでいたアメリカ本土の家に滞在していた。その家を空にするためだったが、この作業が思いの外大変でとてもnoteに投稿する余裕がなかったのだ。

昨年末のハワイ島への引っ越しに際して、家財道具の三分の一から半分くらいは送ってあるので元の家はガランとしていた。だから夫も私も1ヶ月あれば余裕で片付けられると思っていた。だが敵は見えないところに隠れていた。

アメリカの家は一般に日本の家よりも広く、また収納も多い。クローゼットは各部屋に一つずつあるのはもちろんだが、タオルやシーツ類を入れるリネンクローゼットとか、玄関のところにあるコートをかけるクローゼット、さらに保存食や普段使わない調理器具などを入れておくパントリーもある。そしてなんと言ってもガレージである。大きいからいくらでも物を置いておける。

そういう場所をひとつひとつ開けて頭がクラクラしてしまった。そこに使いはしないが捨てるに忍びないものがギューギューに詰まっていたのだ。例えば両親がヨーロッパ旅行に行った時に買ってくれた刺繍の入ったテーブルクロス。祖母にもらった大きめの花瓶。旅行先で買ったがそこ以外では着る機会がなかった綺麗なドレス。両親の家から持ってきた食器。今の家のスタイルに合わない額入りのアート。

趣味やライフスタイルに合わなくて使わないが、思い入れがあったものや人からもらったものは捨てるのに勇気がいる。

だがそんなセンチメンタルな理由だけでなく、「なんかの時に使おう」というよくわからない理由で取っておいたものもある。例えばちょっとくたびれたタオルとかシーツ。5年くらい使っていない調理器具。それを取っておこうと決めた過去の自分に「なんかの時ってどんな時?」と問いただしたい。

理由はなんであれ置いておく場所がなければ諦めもつくが、無駄に場所があるので「じゃあ、取っておこう」という選択を繰り返した結果、家の収納場所の8割、9割が使わないものに占拠されていたのだ。

その状況に自分で呆れながら前の記事に書いたように、友人にあげる、売る、寄付する、捨てるをぐるぐる繰り返して、なんとか最後に空っぽにすることができた。手放してみれば喪失感よりもスッキリ感の方が強い。なんであんなに手放すことが不安だったのか不思議なくらいだ。

クタクタになってハワイ島に戻ってきた翌朝に見たのが写真の虹だ。自宅近くで端から端まで見える虹を見るのは初めてだった。この絶妙なタイミングに、ハワイ島が疲れ切った私たちを優しく迎えてくれたようで涙が出た。本当に大事なものはモノではなくこんな風に心が動く体験だということを忘れないようにしたい。


ということを書いていたら勝間和代さんのこんなビデオを見つけた。「見えない収納はゴミ箱」という表現に「その通り!」と大笑いしてしまった。


いいなと思ったら応援しよう!