★ひとつの仕事の意味を深く考えたとき、ワーク・エンゲージメントはさらに高まる★ ~ ワーク・エンゲージメントを語る・伝える③ ~
由美子:今回は会社以外で感じている、ワーク・エンゲージメントについてトークしましょうか。カズさんは地元でも色々活動していますよね。そんな中で何か感じることはありますか。
和男:地元では町会の役員をやっているけど、IT業界に勤めていることもあり、ExcelやWordのオフィスツールの知識はそこそこ持っていると思うんだ。そんな知識を活かして簡単に使える会計簿を作ってあげたことで、会計担当からすごく喜ばれたときは、やりがいを感じたかな。
由美子:私もカズさんのスキルにとても頼っています。自分の専門知識を活かすことで、周りに貢献できたってことですね。
和男:そうだね。実際に使ってもらうと、色々と改善してほしいって要望が出て来る。「勝手な科目名が入力できないように、決められた名称以外は入力できないようにして」とか、ボタンを押したら自動的に集計して一覧表を作って」とかね。今まで会社の仕事では使わなかった機能を使った要望も出て来るので、自分でネット検索して調べて対応する。そうすると、また自分に新しい知識が増えて来る。こういう流れの輪が描かれていると、自分も成長している実感が湧いてくるね。
由美子:カズさんが持っている知識が町会で役に立って、分からないことを勉強してさらにカズさんも知識が増える。お互いにとっていいことですね。私も子供が小さいときは、自治会の子供会の役員をやっていた時期もありましたが、カズさんのように成長の実感をもつことなく終わっていたかも。カズさんすごい!
和男:あとは、今年の秋に町内会で防災訓練をやるのでそのお知らせのポスターを作ったんだけど、このポスターのイラスト選びなんかは、僕たちが講師としてテキストをパワーポイントを作るときの経験が、かなり役立っているかな。ゆみちゃんは、今の会社の仕事以外でワーク・エンゲージメントを感じているのはどんな場面?
由美子:私は植田道場の事務局ですね。初めは事務局になって、やることを覚えるのが精一杯で、事務的にメールで案内を出していました。でも、最近、意識が変わってきました。この2年で植田道場の新規メンバーが増えてきました。皆さん、お仕事のやりくりをして、各自練習をして技披露に臨んでいます。そんな、頑張っているメンバーの方々のことを思うと、道場開催のメール1本送るときも、「当日は技披露頑張りましょう!」なんてメッセージを入れたりしています。「想いよ、届け~」って感じでしょうか。
和男:ワーク・エンゲージメントというと、どうしても会社での「仕事にやりがいを感じて積極的に貢献して、その達成感で満足を抱く状態」と考えがちだと思うんだけど、ワーク・エンゲージメントって必ずしも会社での仕事観だけではないってことに気づいてほしいね。
由美子:そうですね。熱意を持って取りくんだり、そのことに没頭したり。同じことをやっていても、自分がやっていることの意味や役割、それによって誰を笑顔にするかをちゃんと考えて取り組むとワーク・エンゲージメントが徐々に高まっていく。そんな気がします。
和男:若いときはあまり考えなかったけど、50代からの貢献の世代になって強く実感するようになった。そしてそれが自分自身の大きな喜びであると本当に思う。そして、自分の持っている知識やスキルをどんどん継承して、それが誰かの成長に繫がったらさらに嬉しいな。
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