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植田寿乃連載『令和を活きる、未来を拓く』第28回 夢(自分の未来図)は幸せな人生の道しるべ ~描いて、語って、踏み出そう~

「私の夢は、20代で私自身が感じた原点、皆が働きやすく、働き続けたいと思える会社にすること・・・」
「私の夢は、日本の物づくりの企業が世界で通用するように変革していくこと・・・・」 
「私の夢は、資格を活かして、会社を卒業しても社内に貢献し続けること・・・・」

 人は夢を語るとき、目がキラキラ輝き、幸せそうな笑顔になり、言葉に力がこもります。キャリアカウンセリングや、コーチングの場で、私は夢を語ってもらう場面をとても大切にしています。なぜなら、「夢(自分の未来図)」こそが、幸せな人生への「道しるべ」だからです。どんな夢でもいいから、それをしっかりと思い浮かべ、そこに到達した時の幸せな自分を想像し、そうなりたいと強く思うと、足を一歩踏み出したくなります。

 まさに、今月は、夢を描き、語る絶好のタイミングです。数年後の将来、未来の夢でもいいし、今年の夢でも構いません。1年前の私のコラム(https://note.com/que_sunny/n/n465ac784a518)でも書いたことですが、読みかえしながら、いいこと言っているのですが(笑)、補足も必要なことに気づきました。なぜなら、「夢」を描くことと、「目標」を立てることを混同してしまう人がいるからです。

★いきなり「目標」を書く前に、まず「夢」を描く

 「夢を描く」とは将来の素敵な自分の姿、状態で、幸せなゴールです。お正月に小学校2年生の男の子に、大人になった時の夢はといったら「Youtuber」とすぐに笑顔で答えが返ってきました。

 しかし、社会人の皆さんは「あなたの夢は?」という質問をされて、どうでしょう? すっと答えられますか? 「今年の目標は?」と聞かれれば、新たなスキルや知識の習得、資格取得、昇格、新たな仕事への挑戦など、答えやすいのではないでしょうか? 私たちは、目標をたて、書き出し、その達成度合いを確認し、反省し、新たな目標をたてることに、慣れています。ただし、その目標が達成を確認するだけでは、人生の充実感、幸福感を味わうには実は足りません。

 なぜなら、目標は頭で考えた、やらなくてはならないことだからです。何のため目標を達成したのか、どうなりたいかという、夢(未来図)のゴールが見えていないからです。また、夢を持たずに、目標自体が、ゴールと勘違いして走り出すと、達成した途端に燃え尽きた気持ちになってしまいます。また、夢を描かず、目標もたてずに、生きていると、人生はマンネリ化し足り、忙しさに埋没してしまい、充実感はどんどん薄れていきます。
 
ゴールを実現していくべき道筋のチェックポイントが、「目標」です。だからこそ、自分の到達したいゴール、つまり素敵な夢(未来図)を想い描き、心にしっかり刻みつけて、目標を設定して書き出していくことが、幸せな人生を歩んでいくためにとても大切です。

自分の夢(未来図) + それに近づいていくための目標 = キャリアビジョン

自分自身のキャリアビジョンを考えようとしたときに、戸惑ってしまったり、書けないと感じたりする時は、自分の『夢』が見えていないのに、目標をむりやり考えて設定しようとしているからかもしれません。

★夢の描き方は自由、何年後でも、大きくても小さくても

 「夢」の描き方は自由です。大事なことは、そうなったら幸せな状態の自分を想像することです。自分が想像した未来なので、想像できる何年後で構いません。3年後でも10年後でも。仕事、プライベート、人生全般、どんな風に描いてもいい、夢の描き方にルールはありません。

 はっきりなりたい姿が見えている人もいれば、漠然とこんなふうに働き生活をしていたら幸せかもという、ふわふわしたものでも構いません。大事なことは本当になりたい、なったら幸せという姿や状態をイメージし、想像を膨らませることです。その時、私たちの心がどんどん動いています。心象風景として残った夢(自分の未来図)こそ、幸せの軸、想いとして、自分自身をいつも動機づけてくれます。だからこそ、人は自分の夢を語る時、活き活きと幸せな表情になるのです。

★夢が見えたら、そこに一歩でも近づくための今年の目標を考えてみよう

また、自分が得描く「夢」は月日とともに変わっていくかもしれません。30代で描いた夢、40代で描いた夢、50代の時の夢・・・。変わっているのがあたり前です。夢を描きながら、夢に向かって、生きていくことが大事です。

 だからこそ、夢が描けたら、そこに近づくための1年単位で目標を立ててみましょう。簡単なことから、ハードルが高いことまで、できるだけ沢山書き出して、今年やろうと自分に宣言してみましょう。そして、踏み出しましょう。1年の終わりに、振り返ってみましょう。宣言したことが全部できたらすごいですが、できなくてもいいのです。目標は夢への通過点のチェックポイントにすぎません。いくつかやり遂げられたり、やりかけたりしていることがあれば、確実に自分が夢に近づいていることを確信できます。自分のなりたい未来に、自ら近づいている実感こそが、人生の充実感、幸福感となっていきます。

 私は40代後半に、60代の自分の姿を夢に描きました。お金を稼ぐことを気にせずに、自分の本心がたりたいと感じる仕事だけをやり、人生を楽しんでいる姿です。漠然としているけれど大切な夢(未来図)でした。今、60代になり、40代で夢見ていた状態にいる自分に気づきます。その時に思いめぐらせた、人生の楽しさ味わっています。そして、今、私は漠然と70代の自分の状態を夢見ています。それに近づく目標を今年も立てました。そして仲間の前で、絵を見せて語りました。そして、夢に向かって一歩踏み出しました。きっと、ずっとこうしていくのでしょう。
 

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◎夢を語り合いたい人◎
2023年3月11日(土)18:00~20:00
ドリカム(Dreams come true)サロン
~◎『春は新しいことをやるチャンス!新しい挑戦と未来を描いて、宣言しよう』~
https://www.qhmd.que.co.jp/programs/dream0311/
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◎エンゲージメントリーダーを目指す方◎
2023年1月26日(木)&2月16日(木)13:00~17:00(半日2回)
エンゲージメント&モチベーションマネジメント研修
~チームのエンゲージメントを高める人間力リーダーになるために~
https://wwwnoma-frontcom.ecbeing.biz/NOMA_PDF/kansai/60019353.pdf
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