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ラットレースを楽しむゾ!

休日の気づき

休日に友人と話していて、以下のような気づきを得ました。元MBBのコンサルタントで、今はスタートアップで重責を担っている友人が言った一言です。

「現代社会はみんなラットレースをしていると思うの。パートのおばちゃんからジェフ・ベゾスに至るまで、ラットホイール(※)の大きさは違えど、みんなラットレースに苦しみ続けているの。」
※ラットレースのラットが走り回るための装置

「たまにはラットホイールから降りたり、別のラットホイールに乗ったりできたらいいよね。」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より「ラットレース」

これは言い得て妙で、立場や職責は違えど、誰しもがラットホイールを走り続けているなぁと思いました。

ラットレースの影響

現代社会において「ラットレース」という言葉は、しばしば競争社会や過剰な労働を指す比喩として使われます。この言葉は、まるで迷路の中で無駄に走り続けるラットのように、無意味な競争や果てしない努力に追われる人々の姿を描写しています。

ラットレースの影響は多岐にわたります。
・うつ病や不安障害、自殺
・家庭生活や人間関係の希薄化、社会的な孤立感
・経済的な不安定感、将来への不安

皆さんも想像に難くないでしょう。

今、世界中の人が燃え尽き症候群に苦しんでいる

今年のATDで注目されていたテーマは「燃え尽き症候群」でした。
2020年の調査によれば、アメリカでは職場ストレスにより約79%の労働者が燃え尽き症候群を経験しているとの報告があります。そして、ハイパフォーマーになるほど燃え尽き症候群になりやすいそうです。常に高いプレッシャーにさらされ、高い達成意欲を持っている一方で、助けを求められずに疲弊していくのです。

脳は構造上、情報を加算する傾向があるものの減算の本能がなく、情報過多の時代は燃え尽き症候群になりやすいそうです。

ラットレースは現代病である燃え尽き症候群を生み出しているでしょう。

ラットレースから脱け出す方法はあるのか

疲弊した現代人がラットレースから抜け出す方法はあるのでしょうか?
悶々と考えていたのですが、私のWifeから示唆のある回答をもらいました。

「私は目の前のことを愚直に頑張るラットレースは向いてると思う。たまには意図してラットホイールを降りたり、休んだりできればいいかなって。」

「人間の行き着く先が無意識のラットレースなら、意識的に走っているだけでもいいんじゃない?」

パートのおばちゃんからジェフ・ベゾスに至るまでラットレースを走り続けているのであれば、ラットレースから逃れるのではなく、「ラットレースを楽しんだ者勝ち」です。ラットレースを楽しむ美学ってやつです。

ラットレースを楽しむプロセス

ラットレースを楽しむには、以下のプロセスが重要だと思います。

Step1_自分が走るラットホイールの大きさや種類を適切に選ぶ

自分自身の価値観を見直し、本当に大切なものは何かを見極めることが重要です。社会的な成功や経済的な豊かさだけではなく、健康や家族、友人との時間も大切にするべきです。別のnoteにも記載した「人生の輪」ワークなどで、人生を形作る8つの領域の栄養度をチェックすると良いでしょう!

https://note.com/que_seraseraran/n/naef4889b0ca5

Step2_ラットホイールを自由自在に操ること

心身のコンディションやライフイベントにあわせて、ラットホイールを意図的に、自由自在に操る力を養っていきましょう!

休止:ラットがホイールを走るのをやめて休むこと。
再開:ラットがホイールでの走りを再開すること。
加速:ラットがホイールの中で速度を上げること。
減速:ラットがホイールの中で速度を落とすこと。
方向転換:ラットがホイール内で走る方向を変えること。
降りる:ラットがホイールから降りること。
再乗車:ラットが再びホイールに乗ること。
観察:ラットがホイールの外からホイールの動きを観察すること。

ラットレースと、とことん向き合う!

資本主義、競争社会の中で生きる私たちは、ラットレースを回避するのではありません。ラットレースと、とことん向き合うのです。

私は「人生は最高の暇つぶし」という言葉が好きです。
(誰が最初に言ったのかわからないですが、HoneyWorksという方の曲に『人生は最高の暇つぶし』がありました)

人生を最高の暇つぶしにするためには、最高のラットレースを追い求めないといけません!待ってろ、最高のラットレース☆

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