【人事担当者向け】組織人事コンサルティング会社の選び方
数ある組織人事コンサルティング会社の選び方
企業が成長し、従業員の満足度を向上させるためには、優れた組織人事コンサルティング会社の選定が欠かせません。
しかし、組織人事コンサルティング業界は成長を遂げており、市場には多数のプレイヤーが存在します。数多くの選択肢がある中で、自社に最適なパートナーを見つけるのは容易ではありません。
私自身、コンサルティングの納品だけでなく、セールスにも携わっています。そのため、コンペなどで頻回に対戦する競合企業については、強みや弱み、スキームの特徴、単価、評判、担当者の専門性など、多面的にリサーチしています。
仕様書、依頼・提案を希望する事項によっては、「当社ではなく、●●会社の方が良いですね」と他社をオススメすることも多くございます。
以下に、コンサルティング会社を評価する際のポイントを紹介します。
人事コンサルファームの評価軸
①得意領域
コンサルティング会社によって、強みとする領域は異なります。
自社のニーズに合った得意分野を持つ会社を選びましょう。
大企業向け:大規模な組織変革やグローバル展開のサポートが得意な会社。
中小企業向け:中小規模の企業特有の課題に対応できる会社。
特定業界向け:製造業、サービス業、IT業界など、特定の業界に特化した知識と経験を持つ会社。
手っ取り早く調べる方法は、各領域の納品実績数を聞くことです!
②経営者軸か、社員軸か
コンサルティングのアプローチには、ざっくり分けると経営者視点と社員視点があります。視点によって検討プロセスが異なるため、大きな判断要素の1つです。
企業の業績向上型:
経営者の視点から、業績や効率の向上を目指すアプローチ。社員の満足度向上型:
社員の働きやすさやモチベーションを重視するアプローチ。
③納品スタイル
納品スタイルによって、プロジェクトの進め方や成果が大きく異なります。
ファシリテーション・組織開発型:
現場での調整力や意見の吸い上げ力に優れ、合意形成に時間をかけるスタイル。PJT型:
事業構造の理解や制度設計力が強みで、柔軟な進め方が可能。インストール型:
パッケージの洗練度に依存し、品質にブレがないスタイル。
④金額
コンサルティングの費用は、時間単価か総額で見積もられることが多いです。予算に合わせた選定が重要です。
⑤担当者との相性
担当者との相性は、プロジェクトの成功に直結します。
組織文化とのマッチ度:
自社の文化や価値観に合う担当者を選びましょう。レスポンス:
迅速な対応が可能な担当者が望ましいです。人としての魅力:
長期に渡るプロジェクトのため、一緒に苦難を乗り越えたいと思えるか、仲間と思えるか、これが1番大事な気がします。
⑥担当者の実績
担当者の実績は、その専門性や得意領域を示す重要な指標です。
得意領域:
担当者が得意とする分野が、自社の課題に適しているか。専門領域:
特定の専門知識やスキルを持つか。
⑦納品内容・成果物
納品される成果物の質と種類も重要な評価ポイントです。
人事評価表、賃金表、研修資料、マニュアルなど、自社に必要な成果物を確認しましょう。
⑧人事評価システムとの親和性
導入するシステムが自社の人事評価システムとどの程度親和性があるかも考慮しましょう。
コンサルファームの中には、各種人事システムを保有している企業もあります。システムまでをワンストップで支援できる企業は、それだけで顧客から選ばれる理由になっています。
システムは別か、同時納品かを確認することで、導入後のスムーズな運用が期待できます。
⑨スケジュールの柔軟性
プロジェクトのスケジュールにどれだけ柔軟性があるかも重要です。
柔軟度が高い:
プロジェクトの進行に合わせた調整が可能。パッケージ納品:
決まったスケジュールで納品されるスタイル。
追加費用が発生する可能性があり。
⑩アフターフォローの充実度
コンサルティング終了後のフォローも重要なポイントです。
顧問、質問対応、カスタマーサポート、担当者が継続フォローなど、どのようなアフターサポートがあるか確認しましょう。
継続的な長期支援の中で、どのような支援が提供可能かを聞くと良いでしょう。
結論
10社近くのコンサルティング会社の営業を受けてみると、自社に最適な会社は多くても片手の数に絞られます。
上記の評価軸を参考に、自社独自の評価基準をもとに選定してみてください!多角的な視点での評価が、最適なパートナー選びにつながるでしょう。