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更年期を笑え そして抗え④ これ聴いて!"hello it's me!”


相変わらず なんだかな~の不調の日々。
前回までの記事はコチラ↓

そして続きの抗い案件はコチラ↓


・人との会話がめんどくさい
・LINEの返信めんどくさい
・なんならお風呂もめんどくさい(入りますけどね)

このめんどくさい三銃士。
共通する対応策は「手短に済ます」。

でも更に共通するのは「始めてしまえば楽しい」のだ。
だってもともと好きなことだもの。
きっと これも今だけの感情だから、と受け入れて
粛々と(この表現あってる?)生活している。

あとは

・ドラマ中の性的な描写に 嫌悪感を抱く

これはもう明らかに性欲の減退。性欲は男女関係なく、大なり小なりあるものだと思っていたけど 今の自分にはもう食欲と睡眠欲の50−50が達成されている。
また 恋でもすれば雑草のごとく生えてくるかもしれない。

・体が水を含んだボロ雑巾のよう

 朝起きた時から寝るまで、そう どこかのCM風のいえば おはようからおやすみまで だいたい重い。
動物に例えたなら「なめくじ」に近い。
ジトッとして ノロい。 いっそのこと塩でもかけてもらって 消えてしまいたい気分になる。(単に動きたくないだけ)

・常に寝床を探す

これもナメクジ現象なのか すぐに横になりたい衝動に駆られる。
大嫌いな歯医者も 最近はあの治療台に横たわるのが楽しみにすらなってきた。なんなら治療中に寝てしまえる自信さえある。

とまあ こんな感じで「更年期」という不気味なトンネルの前で右往左往しながら どうにか迂回ルートはないかしら、と思っていたわたしに 後ろからライトをフワっと当てて照らしてくれた人がいる。

その名も YUKI!

ご存知の通り もとジュディマリのYUKI。
ソロになってからも ライブには毎回足を運んでいる。

彼女のステージは 何度行っても
変わらずパワフルでキュートで とても同年代だとは恐れ多くて言えない。
ファン層も それなりに年を重ねているのに彼女だけが 時に取り残されたかのように 何も変わらない。

いや、逆に輝きは毎回増している。

もしかしてAIなのかもしれない。

そんな疑念を抱くほどに あり得ないオクターブと声量で彼女は歌い、踊る。

 会場を見渡して見ると 同世代の女性はもちろん ちょっと後頭部の淋しくなった(失礼)初老の男性、若いカップル、小さな子供を連れたご夫婦かな?
とにかく老若男女が一体となって 歌い、踊り、声援を送る。

見ていたらなんだか涙が出てきた。

このライブを 世界中の人に見せたい。
そしたら 戦争なんかしなくなって
世界中に平和が訪れるかもしれない!

そんな馬鹿みたいなことを思うくらい 素晴らしかった。

そして無駄に涙腺ゆるいお年頃のわたしに特に響いたこの歌。

「hello、it`s me」

鏡の中 私の顔 今を受け止め 笑っている 過去も未来も私次第で変われる
取り出した思 い出
きっと足りない足りないものばかり数えて 美しい自分だけの宝物 見えないの
誰が何を言おうと私は私だけのものなのだか ら

ALBUM 「SLITS」より

フワッフワの短いステージ衣装からスラリと覗く、程よく筋肉のついた御御足と、 
モニターでアップになってもシワ一つ無く、艶やかな肌の彼女にだって、年を重ねるごとに 何かしら悩み、抗っているのだ。

それでも「諦める」でもなく
「去勢をはる」でもなく
大きな声で 笑いながら


hello.it's me!

こんにちは! これがわたしよ!

と歌う。


なんて美しいんだ。

それは外見だけじゃなくて

どんなつらい時も歌うことをやめなかった 彼女の強さから滲みでてくる美しさだ。
こんな歌、YUKIでしか歌えない!

そう思うとまた 涙が溢れ出てきた。

Hello 朝の光 光の射す方へ Little big な me 前進あるのみ まだ見たいからもっと抗っていたいよ 両手上げて伸びるの 

ALBUM「SLITS」より

そんなこんなで汗と涙でぐちゃぐちゃのLIVE。

更年期のせいもあるかな?
いや、こんな熱い汗と涙を流せるなら
更年期上等!かかってこい!
とすら思った。

50代のトンネルの先は相変わらず薄暗くて不気味だけど、わたしより少し年下のYUKIちゃんが 前からではなく 後ろの方から 明るい色の灯りを照らしてくれた。その光はずっと先には届かないけど、少し先の足元は照らしてくれる。 たぶんこれからもずっと。
そうやって少しづつ進むことは出来る気がした。

帰り道、なぜかどこかで 花火があがっていて
満月ではない月も 綺麗だった。











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