10話_私の保育の話:保育観
ちょこっとだけ真面目な話。
と言っても、あんまり難しい話をしても見ている方も面白くないので、ちょっとだけ。
▫️私の保育観について。
そもそも保育観て言うのが、私たちのような保育士や幼稚園教諭などが持つ
保育をする上で大事・大切にしたい考えや価値観
ということ。
私たちの仕事は子ども達の健やかな育みや成長・発達のお手伝いと考えています。
多分この辺りから人によって、価値観が変わってくると思う。
人によっては促すと言う言葉を使う方もいると思うけど、私はこの(促す)と言う言葉があまり好きになれなくて。
なので、敢えて手伝うと言う表現を使います。
保育に関わらず、どんな仕事をする上でも
考え方や価値観が異なることは往々にしてあると思う。
それは、その人がこれまでに経験していたことや生きてきた環境、関わってきた人が違うから。
一人ひとりのバックボーンが異なるから、考え方も違うし、価値観が変わってくる。
保育の場面においては、そんな一人ひとりの考え・価値観を子どもに当てはめて関わって行くので
保育観はそこに関わる人の数だけあると言ってもいいと思う。
前置きが長くなっちゃったけど、
私が大事にしたいことは子どもを一人の人間として関わりたいと思っている。
当たり前のことじゃん!
と、言われるのはわかってる。
その上で、
子どもだからとか、
まだ小さいから、
と言う理由で物事を無碍にしたくないと思っているの。
大人も子どもも一人の人間として同じ。
ただ少し早く生まれてきたとか、
ちょっとだけ知っていることが多いとか、
たくさんの言葉を知っているとか、
人との関わり方をこれまでの自身の体験から少しずつわかるようになってきているとか、
極端に言ってしまえばそれくらいなのだと思っている。
なので、対等な立場として接することを心掛けているつもり。
もちろん、避難訓練とか今で言えばプールや水あそび、伝統行事など命に関わることや、
生きて行く上で必要な知識や学び、経験を意図して伝えることは当然の責任だと思ってる。
例えば「夏祭りがやりたい」と言う声があれば、
どんなイメージを持っているのか、
その子の思いに寄り添いながらイメージをより具現化できるように言葉を添えたり、
その旨を他児とも共有できるような環境を作る。
いざやってみようとなれば、きっと多くの困難があることだと思う。
お店や商品1つ作るにもしても、問題は山積みだ。
でも、そこで一度子ども達の姿を見守りたいと考えてる。
放置しているんじゃなくて、子ども自身がどんな発想を持つのか、
どんな行いをするのか、
できる限り彼女・彼らの思いを形にしたいと思っている。
年齢によってできることが違うのは重々承知しているつもり。
だから、それぞれの発達度合いによって関わりは変わってくるし、
何よりこれまでの経験値が圧倒的にないから、
無から1を作り出すことはとても難しいと思う。
その時には、子ども達の姿に応じた関わりをして、
豊かな発想に繋げていければなぁ、と思っているの。
保育観って、本当に色々あって面白いし、面倒だし、嫌な気持ちになることだっていっぱいある。
でも、それぞれの保育観はきっと子ども達の健やかな育ちに繋がっているいると思っている。
近年、保育士がー、男性保育士がー、と報道される度に本当に嫌な気持ちになる。
極々一部の人によって、全ての保育士が軽んじられることが凄く悲しいな、って。
業界的に閉鎖的だし、福祉系はやっぱり特殊な仕事だと肌で感じる。
現実的に今私は休職している身だし、大きなことは言える立場にもないけど、
全ての保育士や子ども達が穏やかに、楽しく毎日を過ごせればいいな、
と強く思います。
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